文:佐川健太郎、オートバイ編集部/写真:DUCATI
ドゥカティ「ムルティストラーダ V4 S」ライディングポジション・足つき性
シート高:840/860mm
ライダーの身長・体重:179cm・73kg

自動車高低下機能により足つき性は大きく向上。欧州標準シートでも両足がしっかり地面についた。走破力と快適な乗り心地が求められるアドベンチャーバイクはシートが高くて当たり前、という常識が変わりつつある。

ドゥカティ「ムルティストラーダ V4 S」各部装備・ディテール解説

オプションのワイヤースポークホイールとスコーピオンラリーSTR、アルミ製パニアを装着したアドベンチャーツーリング仕様も設定された。

パニア位置を後方に30mm移動しタンデムでの快適性を向上。

フロントカウルはより洗練されたデザインとなりフルLEDヘッドライトは前輪近くを照らす機能を追加。中央の四角いパーツがレーダー。

片手で簡単に高さを変えられる6段階調整式のフロントスクリーンを装備。空気の流れでライダーを包み込むデザインになっている。

6.5インチTFTディスプレイにはライディングモード「ウエット」、パワーモード「オフロード」を新たに追加。日本語表示も可能になった。

レーダーによって前方車両との距離をセンシングして危険を知らせる「前方衝突警告」機能を新たに装備。安全性もさらに向上している。

バックミラーには死角に潜む車両を検知するBSD(ブラインド・スポット・ディテクション)用インジケーターが付く。試乗でも有難さを実感した。

MotoGPテクノロジー由来の逆回転クランクを採用する水冷90度V型4気筒エンジン。低回転時は前方バンク2気筒のみ稼働し低燃費と熱対策に貢献。

「バンプ検知機能」を新たに装備。フロントフォークの動きを計測し瞬時にリアショックを最適化する。サスペンションは前後マルゾッキ製。

スイングアームピボット位置を1mm上げて、アンチスクワット効果によるトラクション性能および荷物積載/タンデムでのハンドリングを向上。

欧州仕様のシート高は840mm/860mmの2段階。オプションシートを組み合わせることでさらに±30mmの範囲で調整可能。シートヒーター付き。
ドゥカティ「ムルティストラーダ V4 S」動画・写真
New Ducati Multistrada V4 MY 2025 | Expand your Limits
www.youtube.comDucati World Première 2025 | Expand Your Limits
www.youtube.comドゥカティ「ムルティストラーダ V4 S」主なスペック・価格
ホイールベース | 1566mm |
シート高 | 840/860mm |
車両重量 | 232kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒 |
総排気量 | 1158cc |
ボア×ストローク | 83×53.3mm |
圧縮比 | 14.0 |
最高出力 | 125kW(170PS)/10750rpm |
最大トルク | 124N・m(12.6kgm)/9000rpm |
燃料タンク容量 | 22L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 24.2° |
トレール | 100.6mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ330mmダブルディスク・Φ280mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR19・170/60ZR17 |
メーカー希望小売価格 | 353万2200円~(消費税10%込み) |
文:佐川健太郎、オートバイ編集部/写真:DUCATI