文:河野正士
ラフクラフト「XSR900 ファスター・トラッカー」の特徴
![画像: YAMAHA XSR900 Rough Crafts Faster Tracker ※ベースのXSR900は2019年モデル](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/10/29/8aaf37d0eff787dd15104dca14e2626409605bc8_xlarge.jpg)
YAMAHA XSR900 Rough Crafts Faster Tracker
※ベースのXSR900は2019年モデル
ボルトオンパーツで造るハイクオリティ・カスタム
この2019年型のヤマハXSR900ベースのカスタムマシンを造ったのは、台湾をベースに活動するラフクラフト。オリジナルパーツの製作販売に加えて、顧客からのオーダーに応える一品モノのカスタムバイク製作を行っているカスタムファクトリーだ。そのクオリティは非常に高く、世界中に熱烈なファンが存在する。
またラフクラフトは、数多くの二輪車メーカーおよび、サスペンションや排気系ブランドなど二輪関連メーカーとコラボし、カスタムバイク製作を行っている。この「ファスター・トラッカー」と名付けられたマシンもそのひとつ。ヤマハEUのオフィシャルカスタムプロジェクト/ヤードビルドとの最新コラボ作品だ。
![画像1: ラフクラフト「XSR900 ファスター・トラッカー」の特徴](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/10/29/0242066f8869f32cd25f1756cd6a69cb9e40bb3a_xlarge.jpg)
カスタムバイクは、依頼する顧客やカスタムビルダーが持つ強いイメージを具現化するため、大胆な構造変更やハンドメイドなどの一品パーツによる車両製作が一般的であった。もちろんラフクラフトの代表であるウィンストン・イェ氏も、以前はそう考えていたという。
しかしラフクラフトでは近年、キットパーツやボルトオンパーツの製作にチカラを入れている。事実この「ファスター・トラッカー」は、フレーム加工は一切なく、すべてのパーツが簡単にボルトオン装着できるよう設計されている。
![画像2: ラフクラフト「XSR900 ファスター・トラッカー」の特徴](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/10/29/0cb35ec7bb92f842aa78018b0aef648b2fcc2a78_xlarge.jpg)
カスタムバイクは、そのオーナーはもちろん、多くのバイク乗りたちのイマジネーションを刺激するモノでなければならない。そのとき刺激を受けた車両のパーツが手に入れば、それをベースにさらにイマジネーションを膨らませることができる、とウィンストン氏は言う。
彼が言うとおり、この車両はその絶好のサンプルになるだろう。
▲ラフクラフトを主宰するウィンストン・イェ氏。ヤマハ、BMW、ロイヤルエンフィールド、オーリンズ、レブイット、ベルリンガーなど多くのブランドが彼とのコラボを待ち望んでいる。いまも精力的に車両製作をおこなっている。
ラフクラフト「XSR900 ファスター・トラッカー」各部装備・ディテール解説
![画像: 前後のブレーキキャリパーおよびブレーキディスクは、フランスのブレーキブランド/ベルリンガー製を採用。前後ホイールはBST製のカーボンホイールを装着。タイヤはピレリのスーパーコルサ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/10/29/ad532b84e461380182e2dae3f675ac8d31b3d7cf_xlarge.jpg)
前後のブレーキキャリパーおよびブレーキディスクは、フランスのブレーキブランド/ベルリンガー製を採用。前後ホイールはBST製のカーボンホイールを装着。タイヤはピレリのスーパーコルサ。
![画像: 前後サスペンションはオーリンズ製に変更。そのフロントフォークに合わせてトップブリッジ&アンダーブラケットを製作。リアサスペンションは加工なしで装着されている。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/10/29/ad2f0a74343d28ddac7f8b92e986e38d78f7b7e4_xlarge.jpg)
前後サスペンションはオーリンズ製に変更。そのフロントフォークに合わせてトップブリッジ&アンダーブラケットを製作。リアサスペンションは加工なしで装着されている。
![画像: インナータンクはスタンダードを使用し、左右二分割のタンクカバーをカーボンファイバーを使いオリジナルで製作。タンク中央に配されたタンクトリムは純正品を流用。燃料タンクキャップはTMW製。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/10/29/4893c126f18db337b03209027539217759524ec6_xlarge.jpg)
インナータンクはスタンダードを使用し、左右二分割のタンクカバーをカーボンファイバーを使いオリジナルで製作。タンク中央に配されたタンクトリムは純正品を流用。燃料タンクキャップはTMW製。
![画像: フラットトラックマシンからインスピレーションを受けたシートカウルもカーボン製。ボルトで簡単に着脱可能で、下の写真のように、スタンダードの二人乗りシートへの付け替えも簡単におこなうことができる。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/10/29/a82dfe413ede5210533ccf530cbb6fb3c5da7f99_xlarge.jpg)
フラットトラックマシンからインスピレーションを受けたシートカウルもカーボン製。ボルトで簡単に着脱可能で、下の写真のように、スタンダードの二人乗りシートへの付け替えも簡単におこなうことができる。
![画像: 台湾のパーツブランド/KOSO社と共同開発したLEDヘッドライトをセットしたラフクラフトのカーボン製ヘッドライトキットを採用。SCプロジェクト製のフルエキゾーストKITも装着。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2021/10/29/d4c054c099545e51abb7b295cefb2d3923296396_xlarge.jpg)
台湾のパーツブランド/KOSO社と共同開発したLEDヘッドライトをセットしたラフクラフトのカーボン製ヘッドライトキットを採用。SCプロジェクト製のフルエキゾーストKITも装着。
文:河野正士