2021年11月2日、ヤマハが欧州で新型「XSR900」を発表した。国内モデルに関するアナウンスは現時点ではないが、気になるその詳細をチェックしていこう。

ヤマハ新型「XSR900」の特徴

画像: YAMAHA XSR900 欧州仕様・2022年モデル 総排気量:889cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 シート高:810mm 車両重量:193kg

YAMAHA XSR900

欧州仕様・2022年モデル

総排気量:889cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
シート高:810mm
車両重量:193kg

新型MT-09のメカニズムをさらにグレードアップ

ヤマハ製スポーツバイクの歴史を受け継ぐの伝統的なネイキッドスタイルと、現代の高性能なメカニズムを組み合わせたヘリテージスポーツ、XSRシリーズ。その最上級モデルである「XSR900」のモデルチェンジされた新型が、11月2日にヨーロッパで発表された。

2016年に登場した従来モデルの「XSR900」が、個性的なネイキッドスポーツの「MT-09」をベースにしていたのと同じく、新型「XSR900」も2021年型の「MT-09」がベースになっている。

画像1: ヤマハ新型「XSR900」の特徴

そのためエンジンは従来の846ccから、ストロークアップで889ccに排気量を拡大。ピストンやコンロッド、カム、クランク、クランクケースといった主要なパーツも新設計となり、最新のライドバイワイヤーも備え、最高出力は119PS。クロスプレーンコンセプトを活かした水冷3気筒というコンセプトはそのままに完成度を高めた。クイックシフター、アシスト&スリッパークラッチも装備されている。

画像2: ヤマハ新型「XSR900」の特徴

また電子制御デバイスに関しても、現行の「MT-09」に準じた6軸IMUによってコントロールされるものを搭載。4モード選択式のDモード、3モード選択式でリーン角度に応じて制御されるトラクションコントロール、後輪スライドを予測して反応するスライドコントロールなどでスポーツライディングをサポート。

さらに「MT-09」にはない、ツーリングを快適にするクルーズコントロールまで装備された。フル液晶メーターはMT-09のものと共通だ。

画像3: ヤマハ新型「XSR900」の特徴

車体に関しても現行「MT-09」がベースのCFダイキャスト製法で造られるアルミ製のフレームを採用。これは各部の肉厚を薄くするなどの造り込みで軽量化と剛性バランスを両立し、同時に横方向への剛性も大幅に向上したもの。MT-09よりも長いスイングアームやXSR専用シートレールも与えられ、エンジン搭載角度などディメンションも変わるなど、従来モデルとは完全に別物に。

サスペンションも前後共にフルアジャスタブルで、軽量なスピンフォージドホイール、グレードアップされたブレーキシステム、鍛造のステップ周りなどでよりスポーティな走りに対応させている。

画像4: ヤマハ新型「XSR900」の特徴

スタイリングはフロントマスクやタンクの形状などに従来の「XSR900」のイメージも残しながらも、テール周りのデザインの変更や、バーエンドミラーの採用などのディテールの見直しで、ややモダンな80年代的な香りを感じさせるスタイルへとリファイン。灯火類はもちろんフルLED。

ヤマハ新型「XSR900」のカラーバリエーション

欧州では、ボデイカラーは2色発表された。

ひとつは青ベースのカラーにゴールドのホイールが映える「レジェンドブルー」。新型「XSR900」のプロモーション動画やイメージ画像などにも登場している往年のWGPライダー、C・サロンが80年代に駆っていたYZR500などに採用されたゴロワーズカラーを想わせる仕上がり。

もう1色は、全身をブラックで統一したシンプルで精悍な雰囲気の「ミッドナイトブラック」となる。

画像: ヤマハXSR900 / レジェンドブルー

ヤマハXSR900 / レジェンドブルー

画像: ヤマハXSR900 / ミッドナイトブラック

ヤマハXSR900 / ミッドナイトブラック

【アンケート】 あなたはどちらのカラーが好きですか?

お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。

  • 画像1: ヤマハ「XSR900」がフルモデルチェンジ! 80年代テイストのスタイルと、最新スペックのメカニズムでより魅力的に変身【2022速報】
    レジェンドブルー
  • 画像2: ヤマハ「XSR900」がフルモデルチェンジ! 80年代テイストのスタイルと、最新スペックのメカニズムでより魅力的に変身【2022速報】
    ミッドナイトブラック
  • 画像3: ヤマハ「XSR900」がフルモデルチェンジ! 80年代テイストのスタイルと、最新スペックのメカニズムでより魅力的に変身【2022速報】
    レジェンドブルー
    60
    3356
  • 画像4: ヤマハ「XSR900」がフルモデルチェンジ! 80年代テイストのスタイルと、最新スペックのメカニズムでより魅力的に変身【2022速報】
    ミッドナイトブラック
    40
    2251

投票ありがとうございました。

画像: 【公式動画】2022 Yamaha XSR900 - Legend Reborn www.youtube.com

【公式動画】2022 Yamaha XSR900 - Legend Reborn

www.youtube.com

ヤマハ新型「XSR900」の主なスペック

全長×全幅×全高2155×860×1155mm
ホイールベース1495mm
シート高810mm
車両重量193kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒
総排気量889cc
ボア×ストローク78×62.1mm
圧縮比11.5
最高出力119PS/10000rpm
最大トルク9.5kgf・m/7000rpm
燃料タンク容量14L
変速機形式6速リターン
キャスター角25°
トレール108mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・180/55ZR17
ブレーキ形式(前・後)Φ298mmダブルディスク・Φ245mmディスク

まとめ:小松信夫

This article is a sponsored article by
''.