旧車・空冷Zを知るからこそ光る細部の作り込み

「新型車を中心に、自由な発想でその魅力をさらに磨き上げることを提案するブランド」としてPMCが立ち上げたARCHI(アーキ)。そのデモ車となるこのZ900RSには、’20年末からアーキが一気に展開したパーツ群が装着されている。
中でも目を引くのは、めっき仕上げのショート管だろうか。

画像: 旧車・空冷Zを知るからこそ光る細部の作り込み

「ショート管は2タイプあって、こちらは“427ショート管マフラー メッキ”です。JMCA認定の6ピース機械曲げで、引き合いも多くいただいています。サウンドがいいこと、それから全体のシルエットも好評をいただいています」と、PMCのARCHI担当・清水さん。

「マフラーのテールエンドも少し(数値としては約70mm)延長していることで全体の好シルエットが成り立っているのですが、それは当社が長年空冷Zシリーズを扱ってきたノウハウを反映しているんです。エキパイも少し伸ばして、低速トルクも出しています」(清水さん)と、Z900RSに空冷Zのイメージをオーバーラップさせる向きの心を直撃する作りだ。

フロントに装着された“ロードペガサスカウル”も同じように、昔からの大きめサイズのビキニカウルをきちんとZ900RS用にリバランスして、コンスタントに売れているとのこと。一方で、フェンダーレス化できるスライトリヤフェンダーは、ABS樹脂+カーボンのハイブリッド・カーボンコンポジット材によって、高いデザイン性とともに高い耐久性や耐候性も持たせている。

「純正オプションのように見える上に、機能があるというコンセプトで作ってます」(同)という言葉そのものの新機軸で、これも人気のようだ。

これにとどまらず、Z900RSには次々と新パーツが企画開発され続けている。アーキ・パーツ群、次は何が出て来るか、その発展も楽しみだ。

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フロントカウルは大柄でアグレッシブなフォルムを持つFRP製の「ロードペガサスビキニカウル 火の玉(キャンディトーンブラウン)」を装着する。ヘッドライトの高さを50mm上げて前方に50mm移動しているが、これも全体のバランスを考えてのことだ。

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コクピット側からの視界はこのようになる。ハンドルバーは絞り角を変えたアーキ ツーリングアルミハンドルバーに換装される。

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φ41mm倒立フロントフォークには、YSSサスペンションのカートリッジキットもセットして、作動性や路面追従性を高める。

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リヤにはわずかに反りながら60mm延長した「ABSロングテールカウル」を装着。その裏側には同製品対応の「スライトリヤフェンダー」を組み合わせる。同品はハイブリッドカーボンコンポジット材一体成形で、Z900RSの純正ウインカー/テールランプをセット可能。テールカウルに合わせた延長ハーネスも付属し、このようにフェンダーレス化しながら純正らしく見えるという新機軸パーツとなっているのだ。

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装着されるマフラーは「427ショート管マフラー メッキ」。3Dベンダーで曲げたφ42.7mmエキパイを元に、6ピースのパイプで構成される。集合部直後にキャタライザー、中間パイプにターンアウトインナー、テールエンドにストレート排気の2次サイレンサーをレイアウトしたJMCA認定モデルで、エンジンオイルやオイルフィルターはマフラー装着のままで交換可能だ。

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テールエンドは従来型に比べて約70mm延長して全体バランスを調整し、Z900RSのシルエットにベストマッチするデザインで仕上げている。このメッキ仕様(「ARCHI」エンブレム付属)のほかに耐熱黒塗装仕様(「アーキ」エンブレム付属)も設定がある。

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鋼管トレリス構造のフレームまわりには三次元の絶妙なアールを描くSTKM材製パイプにひとつひとつ丁寧な溶接を施した「トラスロッドシリーズ」の、エンジンマウント(フロント/リヤ)や、フレーム途中の穴をドレスアップするスピンホイルプラグなどを装着。

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リヤショックはPMCが日本総代理店を務めるYSS製を装着。スプリングはペイント仕上げされるが、これはこの車両のみのスペシャルだ。

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ステップもSTKM材製パイプにひとつひとつ丁寧な溶接を施したトラスロッドシリーズ・フットポジションキッへと換装して、全体の統一感を高めている。

取材協力:PMC

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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