1998年に、ワインディングロード最速のコーナリングマシンとして登場したR1。世界をリードし続けるR1の変遷史を当時の試乗記をもとに振り返ってみよう。この記事では2007年型の5代目を紹介する。

ヤマハ「YZF-R1」(2007・4C8)各部装備・ディテール解説

相互溶接するボックス構造自体は2006年型を継承するが、新たに設計された5代目代R1のフレーム。

メインフレーム内側にはアルミ材による重力鋳造パーツを使用し、ヘッドパイプ近くとエンジンマウント部分にリブを設け、プレス材の厚さを3.5mmから2.5mmに薄肉化して、エアクリーナーボックス近くにあった左右を連結するクロスパイプを削除。

スイングアームは重力鋳造製ピボットとCFダイキャスト製アーム、鋳造製アクスルを組み合わせた構造となっている。

ステアリングヘッドやエンジンマウント部などの要所を固め、縦剛性や横剛性、ねじれ剛性をダウンさせ、しなやさを狙ったフレームに変更された。

Φ320mmローターとラジアルマウント6ポットキャリパーを組み合わせ、動力性能に見合った制動力を発揮。

フロントフォークはフルアジャスタブルタイプで、ライダーの好みやフィールドに合わせたセッティングが可能。

リアショックも高速側と低速側でそれぞれ減衰調整ができるグレードの高いショックユニットに変更された。

画像: 2眼4灯のフロントマスクも新デザインとなり、エアインテークも大型化。アッパーとサイドカウルのつなぎ目が張り出してウイング状フォルムとなった。

2眼4灯のフロントマスクも新デザインとなり、エアインテークも大型化。アッパーとサイドカウルのつなぎ目が張り出してウイング状フォルムとなった。

センターにタコメーター、左右に多機能メーターを組み合わせる。視認性向上を狙ってデザイン変更を受けている。

テールカウルから突き出る偏球断面のデュアルサイレンサーは、高性能なイメージに合わせた個性的なデザイン。

ヤマハ「YZF-R1」(2007・4C8)主なスペック

全長×全幅×全高2060×720×1110mm
ホイールベース1415mm
シート高835mm
車両重量(乾燥)177kg
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク77.0×53.6mm
圧縮比12.7
最高出力180PS/12500rpm
最大トルク11.5kgf・m/10000rpm
燃料タンク容量18L
変速機形式6速リターン
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・190/50ZR17
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク

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