1998年に、ワインディングロード最速のコーナリングマシンとして登場したR1。世界をリードし続けるR1の変遷史を当時の試乗記をもとに振り返ってみよう。この記事では3代目となる2002年型を紹介する。
ヤマハ「YZF-R1」(2002・5PW)各部装備・ディテール解説
段付き形状のウインドスクリーンはノーズに向かって尖ったデザインに変更された。

ブラック塗装となったデルタボックスⅢフレームは、サイドパネル肉厚の変更によりねじれ剛性を30%アップ。
エンジンはサクションピストン付きのフューエルインジェクション仕様に変更。ピストンリングの変更やラジエターの冷却効率アップなど、主に耐久性に主眼を置いた改良が施された。
インナーチューブ径を2mm拡大し、Φ43mmとなった倒立フォーク。コーナリング時のダイレクト感を高めている。
エキパイの取り回しを優先し、左右非対称デザインとなったスイングアーム。リアサスもバネレートに変更を受けた。
ヤマハ「YZF-R1」(2002・5PW)主なスペック
| 全長×全幅×全高 | 2040×705×1105mm |
| ホイールベース | 1395mm |
| シート高 | 820mm |
| 車両重量(乾燥) | 174kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC5バルブ並列4気筒 |
| 総排気量 | 998cc |
| ボア×ストローク | 74.0×58.0mm |
| 圧縮比 | 11.8 |
| 最高出力 | 152PS/10500rpm |
| 最大トルク | 10.9kgf・m/8500rpm |
| 燃料タンク容量 | 17L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/50ZR17 |
| ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク |




