1998年に、ワインディングロード最速のコーナリングマシンとして登場したR1。世界をリードし続けるR1の変遷史を当時の試乗記をもとに振り返ってみよう。この記事では初代モデルを紹介する。

ヤマハ「YZF-R1」(1998・4XV)各部装備・ディテール解説

空力特性は煮詰められているが、フロントカウル上部やスクリーン自体は小さい。伏せた姿勢での最高速巡航より、トップスピードに至る過程を楽しむことが主目的であった。

画像: スラントしたデュアルヘッドライトも初代R1の特徴。この攻撃的なデザインもスーパースポーツの標準となった。

スラントしたデュアルヘッドライトも初代R1の特徴。この攻撃的なデザインもスーパースポーツの標準となった。

初代R1は純正でカーボンサイレンサーを装着。2000年の2代目からはチタン製サイレンサーにチェンジされる。

Φ40mmピギーバックタイプのフルアジャスタブル・リアショックは創輝(現ヤマハモーターパワープロダクツ)製。

アナログタコとデジタルメーターの組み合わせ。モニターにはスピード、走行可能距離、時計などを表示する。

Φ30.2/27.0mmの異径4ピストンの一体鋳造式ブレーキキャリパー。フロントのディスクローター径は298mm。

リアキャリパーも一体鋳造式で、ブラケットをスイングアームに直止め。トルクロッドを廃しメンテナンス性も向上。

コーナリング中のアクセル・オン/ オフによるタイヤの接地点の移動を小さくするロングスイングアーム。ドライブチェーンのテンション管理にも寄与している。リアショックのボトムリンクはブーメラン式を採用。

ヤマハ「YZF-R1」(1998・4XV)主なスペック

全長×全幅×全高2035×695×1095mm
ホイールベース1395mm
最低地上高140mm
シート高815mm
車両重量(乾燥)177kg
エンジン形式水冷4ストDOHC5バルブ並列4気筒
総排気量998cc
ボア×ストローク74.0×58.0mm
圧縮比11.8
最高出力150PS/10000rpm
最大トルク11kgf・m/8500rpm
燃料タンク容量18L
変速機形式6速リターン
キャスター角24゜
トレール量92mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17(58H)・190/50ZR17(73W)
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク

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