伊藤真一さんがゴールドウイング(2020年型)をインプレッション! 実はこのモデル、登場時にも試乗しているんですよね。なぜ2回目の試乗をしたのか? それには深い理由があるそうで……。
語り:伊藤真一/まとめ:宮﨑健太郎/写真:松川 忍/モデル:大関さおり

最大のポイント「ダブルウィッシュボーン」に変化が生まれた!

画像: 最大のポイント「ダブルウィッシュボーン」に変化が生まれた!

ホンダ初の二輪用ダブルウィッシュボーンを採用するのは、ゴールドウイングの大きな特徴です。リンクを使ったフロントサスペンションといえば、BMWのK1600などのデュオレバーがありますが、デュオレバーにはリンクによるレート感が作動時にある一方、ゴールドウイングのダブルウィッシュボーンはストン、と下がっていく印象です。

BMWの方がアームが長く感じて、ホンダは短いアームが速く動く感じですね。ダブルウィッシュボーンを初採用した2018年の初期型に比べると、フロント側のつっぱり感は少なくなって、操舵フィーリングがより自然になっています。初期型はハンドルを切って曲がる感覚でしたが、これならばテレスコピックフォークの車両から乗り換えても、覚える違和感は少ないでしょう。

改めてゴールドウイングを観察して、非常に面白いなと思ったのは、左右にサイドラジエターを配置している点です。サスペンションとエンジンの間が詰まるので、一般的なテレスコピックフォーク車ではその間におさまるラジエターを、サイド配置にしたのでしょう。1970年代末のGP用初期型NR500にはじまり、VTR1000系などホンダには長年のサイドラジエターに関するノウハウがありますからね。

現在はゴールドウイング系のみに採用されるホンダのダブルウィッシュボーンですが、技術面やコスト面など採用の難しさはあるでしょうが、この技術がゴールドウイング以外の、他のジャンルのモデルにも採用されることがあるのか…に興味がありますね。

画像: 「元々の乗り心地の良さはそのまま、路面からのフィードバック感がちゃんと出るようになっていますね」と伊藤さんは、ダブルウィッシュボーンサスペンションの熟成ぶりを、非常に高く評価!

「元々の乗り心地の良さはそのまま、路面からのフィードバック感がちゃんと出るようになっていますね」と伊藤さんは、ダブルウィッシュボーンサスペンションの熟成ぶりを、非常に高く評価!

ちょうどイイ「電動スクリーン」操作性の向上にも貢献!

画像: ちょうどイイ「電動スクリーン」操作性の向上にも貢献!

「ゴールドウイングツアーに比べ小さめな電動スクリーンですが、風防効果は十分で視界の妨げにもならなくて良いですね。低い位置、高い位置ともに試しましたが、高い位置ですと風圧がちょうど良い抵抗になるのか、操安にプラスに働いている印象を受けました」と伊藤さんはその出来栄えを褒めてました。

画像: 伊藤さんは、電動スクリーンの高さによって、操安が大きく変わることに注目。「スクリーンに関しては相当実験をして、煮詰めて設計してまとめ上げているのでしょうね」

伊藤さんは、電動スクリーンの高さによって、操安が大きく変わることに注目。「スクリーンに関しては相当実験をして、煮詰めて設計してまとめ上げているのでしょうね」

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