カワサキ初の4気筒ビッグバイクとして登場したZ1は進化を続け、直系最後のモデルといわれる1985年のGPZ1100では120PSをマークするまでになっていた。エンジンの高出力化が進み始めていた80 年代のはじめカワサキがひとつの決断を下す。それが「10年目のZ1」。ニンジャであった。

カワサキ「GPZ900R」の系譜

1990年 GPZ900R (A7)

型式がA7となり、初めてのビッグマイナーチェンジを受ける。フロントホイールが17インチ化され、ブレーキやフロントフォークなども大幅に変更されてアップデート。

1991年3月 GPZ900R(A8)

当時待望されていたニンジャ国内バージョン。馬力規制によりカムや吸排気系などを見直し、低中速域での扱いやすさを向上。基本構成は1990年型の輸出仕様A7と同様。

1999年2月 GPZ900R(A12)

A7以来のビッグマイナーチェンジ。タイヤがラジアル化され、トキコ製6ポットキャリパー、窒素ガス封入リアショック、フォークガードなど足回りを強化。日本仕様の最終型となった。

2003年 GPZ900R (A16)

最終モデルA16はA11のグラフィックパターンを踏襲し、初期型のレッド×グレー、ブルー×シルバーで登場。約20年に渡ってスタイリングを変えることなく、完成度の高さを証明した。

文:中村浩史/写真:長野浩之、松川 忍/車両協力:テクニカルガレージRUN、AC サンクチュアリー

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