カワサキ初の4気筒ビッグバイクとして登場したZ1は進化を続け、直系最後のモデルといわれる1985年のGPZ1100では120PSをマークするまでになっていた。エンジンの高出力化が進み始めていた80 年代のはじめカワサキがひとつの決断を下す。それが「10年目のZ1」。ニンジャであった。

カワサキ「GPZ900R」外観と主なスペック

画像: 空冷GPz系のデザインのイメージを残しつつ大幅にリファイン。水冷エンジンを搭載する新時代のフラッグシップにふさわしい、獰猛さと機能美を感じさせるデザインはデビュー以後、約20年に渡って不変であった。外観写真は初期モデルと同様のカラーリングが採用された輸出仕様の最終型(A16)。

空冷GPz系のデザインのイメージを残しつつ大幅にリファイン。水冷エンジンを搭載する新時代のフラッグシップにふさわしい、獰猛さと機能美を感じさせるデザインはデビュー以後、約20年に渡って不変であった。外観写真は初期モデルと同様のカラーリングが採用された輸出仕様の最終型(A16)。

画像1: カワサキ「GPZ900R」歴史解説&車両紹介|新時代の到来を告げたカワサキ第2のフラッグシップモデル
画像2: カワサキ「GPZ900R」歴史解説&車両紹介|新時代の到来を告げたカワサキ第2のフラッグシップモデル
画像: カワサキ「GPZ900R」外観と主なスペック

●エンジン形式:水冷4 ストDOHC4バルブ並列4 気筒
●内径×行程(総排気量):72.5×55.0mm(908cc)
●最高出力:115PS/9500rpm
●最大トルク:8.7kg-m/6800rpm 
●ミッション:6速リターン
●ブレーキ形式前・後:Φ280mmダブルディスク・Φ270mmディスク
●全長×全幅×全高:2200×750×1215mm
●タイヤ前・後:120/80V16・130/80V18
●燃料タンク容量:16L
●ホイールベース:1495mm
●乾燥重量:228kg
●輸出車 ※諸元はA1

カワサキ「GPZ900R」各部装備・ディテール解説

画像: エンジンを見せることも考えられたカウルデザイン。フロントカウルを含め、エッジの効いたデザインが個性となった。

エンジンを見せることも考えられたカウルデザイン。フロントカウルを含め、エッジの効いたデザインが個性となった。

非常に小型・軽量かつ発展性を残した優れた設計で、以後のカワサキ製ビッグバイク用エンジンの基礎となった。

画像: 鋭利なデザインを採用したフロントカウル。ミラーやウィンカーさえ空力を考慮した形状となっていた。

鋭利なデザインを採用したフロントカウル。ミラーやウィンカーさえ空力を考慮した形状となっていた。

画像: 1万3000回転まで刻まれた大径のアナログタコメーターの右に、やや小径のスピードメーターという組み合わせ。

1万3000回転まで刻まれた大径のアナログタコメーターの右に、やや小径のスピードメーターという組み合わせ。

A16ではブレーキローター径はΦ300mm、キャリパーはトキコ製の対向6ポットタイプをダブルで装着。

画像: リアのローター径はΦ250mm。キャリパーは片押し2ポットを採用。チェーン調整機構はエキセントリック式。

リアのローター径はΦ250mm。キャリパーは片押し2ポットを採用。チェーン調整機構はエキセントリック式。

画像: エンジンをフレーム構成の一部に使用するダイヤモンドフレーム部は鋼管丸パイプ。剛性の一部を担うステッププレートを介して、アルミのシートレールを使用した新時代の車体設計を採用していた。

エンジンをフレーム構成の一部に使用するダイヤモンドフレーム部は鋼管丸パイプ。剛性の一部を担うステッププレートを介して、アルミのシートレールを使用した新時代の車体設計を採用していた。

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