250ccクラスなみの大型ボディを採用し、圧倒的なゆとりのあるスペースと快適性を確保した豪華な原二スクーターがキムコのダウンタウン。高級感あふれるその造りと快適な走りは、ライバルの一歩先を行くものだ。

キムコ「ダウンタウン125i ABS」解説&試乗インプレ(太田安治)

クラス随一の圧倒的な存在感と高級感が光る!

画像: KYMCO Downtown 125i ABS 総排気量:124.8cc メーカー希望小売価格(10%税込):52万8000円 発売日:2019年3月11日

KYMCO Downtown 125i ABS

総排気量:124.8cc
メーカー希望小売価格(10%税込):52万8000円
発売日:2019年3月11日

125ccクラスは近年スポーツモデルの人気が高まってきたが、販売台数で見れば主役はやはりスクーター。操作が簡単で取得の容易な小型AT免許で乗れ、税金や保険も安く、原付一種(50cc)のような二段階右折や2人乗り禁止、法定速度30km/hという制約にとらわれないなど、日常の足に有利な条件が揃っているのも普及の理由だ。

ただ、いわゆる「ビッグスクーター」と比べると、125ccモデルはコンパクトな車体や乗り味、装備類に物足りなさを感じるのも事実。そんなワンランク上のラグジュアリーさを求めるライダーに応えるモデルがキムコの「ダウンタウン125i」だ。

画像1: キムコ「ダウンタウン125i ABS」解説&試乗インプレ(太田安治)

兄弟モデルのダウンタウン350と共通の車体を採用し、サイズは250ccクラスのスクーターと同等。もはやピンク色のナンバープレートが不自然に思える。高級感、存在感は圧倒的と言っていい。

とはいえ、装備重量178kgで最高出力14.3PSという数値を見ると「交通の流れに乗れるのか?」と心配にもなるだろう。

今回の試乗コースの国道と都道は交通量が多く、アンダーパスもオーバーパスもあるが、走り始めて5分でその不安は消えた。エンジン特性と変速設定が車重と常用速度域に併せて巧みに設定されているからだ。

画像2: キムコ「ダウンタウン125i ABS」解説&試乗インプレ(太田安治)

ゼロ発進は約3000回転で遠心クラッチが繋がりはじめ、全開加速では7500回転近辺をキープしたままスムーズに加速、原付二種の法定速度・60km/hを余裕でクリアする。

市街地では6000回転台を常用するので最初は若干せわしさを感じたが、不快な振動もなく、吸排気音も抑えられていて、いつの間にか気にならなくなった。さすがにタンデム時の上り坂では余裕とはいかないが、失速して他車の邪魔になるようなことはない。

画像3: キムコ「ダウンタウン125i ABS」解説&試乗インプレ(太田安治)

逆に車格の大きさ、重さが安定性に寄与し、クルージングは実に快適。ライディングポジションがゆったりしているうえ、スクリーンが視界を遮らないので開放感も高い。ノーマルではリアサスペンションのセッティングが硬めだが、ダイレクトな操縦性よりも市街地での乗り心地を優先したいなら、スプリングのイニシャルを弱めにセットしてやればいい。

堂々とした車格、安定性の高い乗り味、ABSや豪華装備など、125ccスクーターの概念を超えるキャラクターのダウンタウン125i。経済性と実用性、所有感に優れる唯一無二のスクーターだ。

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