画像: MOTO GUZZI「V7 ⅢROUGH」を詳解!『ゴーグル2020/2月号』

V7シリーズだからこそ不自然さがない
オーセンティックなルックス!

モト・グッツィを象徴するのが、空冷縦置Vツインエンジンにシャフトドライブというメカニズム。そのルーツとなるモデルが1965年にデビューしたV7だった。V7スペシャル、V7スポーツなども登場して人気となり、現代まで受け継がれるイメージが決定付けられる。

その後ル・マンシリーズの登場でV7は姿を消したが、2008年にその名を復活させた新生V7が登場。750ccの空冷Vツインを積んだ扱いやすいベーシックスポーツである新生V7は、2015年にV7 II、2017年にはV7 IIIと熟成を重ね、多彩なバリエーションモデルも展開するなど、現在のモト・グッツィを支える人気モデルとなった。

そして2019年、新たなバリエーションとしてデビューしたのがこのV7 IIIラフ。V7 III ストーンをベースとしたカスタムモデルで、ブラックリムのスポークホイールに装着されたブロックパターンタイヤが印象的。アルミ製のクラシカルな前後フェンダー、ラバーブーツ付フロントフォークなども装着して「アーバンカントリースタイル」を実現。

画像: V7シリーズだからこそ不自然さがない オーセンティックなルックス!

アーバンカントリースタイルの真の姿とは?

Ⅴ7ⅢラフはⅤ7Ⅲストーンをベースに、時代と共に自然と取り込まれるモダニズムデザインを徹底的に見直し、スクランブラー要素の強い新たなカルチャーを提案するに等しい価値を持つ1台に仕上がっている。

機能面や生産性、そしてコスト面等で割高であろう構造やパーツを敢えて採用し、エンジンの持つキャラクターやルックスにマッチさせた、独自の『アーバンカントリースタイル』を確立するに至ったといえる。

画像1: アーバンカントリースタイルの真の姿とは?

丁寧な仕事が伺える、ブラックアウトされた特徴的な空冷エンジンと、実にマッチングが良いワイヤースポークホイールは、リム部分もブラックアウトさせることで機能美を演出しつつ全体のイメージの均衡を保つことに成功している。

さらに純正で装備されたタイヤは、〝舗装路走行〟をターゲットにしたブロックパターンのタイヤをチョイス。都心部のインフラで未舗装路は皆無に等しいが、車体の世界観を造り上げる重要なコンポーネントして不可欠であったのであろう。

走行時のゴロゴロとした手ごたえも、ある意味楽しみとして受け捉る事が出来た。絶対的なグリップ性能より、むしろ遊び心を感じ、自然と笑みがこぼれるというもの。無論、多少アクセラレーターをワイドに開けようとも、パワーに負けブレイクすることがないグリップ力を備えているので、通常の使用状況下に於いて不安を覚えることはなかった。

画像2: アーバンカントリースタイルの真の姿とは?

タイヤの性能面でも少し触れたように、Ⅴ7Ⅲラフがターゲットするシーンはラフロードではなく舗装路、つまりは日常のインフラ上にあるということ。

ゴー&ストップが繰り返されるシティユースや、高速化する幹線道路や有料道路に於いて、より安全に安心に走行出来る、アンチロックブレーキシステムやトルクコントロールシステム等のメカニズムを搭載している。古流な車体造りからイメージし辛いかもしれないが、モト・グッツィが新たに打ち出したカスタムカルチャーは、先進であり懐古趣味的なものではないという事を強調しておきたい。

画像3: アーバンカントリースタイルの真の姿とは?

また、チャレンジングでアクティブなライダーなら、いつもの道を逸れ未舗装路の林道を走行してみても面白いかもしれない。無理は禁物だが、電子制御システムから解放されるという選択肢を選び、バイク本来のベーシックで自由度の高い機能と向き合うというのも乙かもしれない。きっと、Ⅴ7Ⅲラフなら応えてくれるはずだ。

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