最新足まわりも組み合わせカスタム感もさらに高める
ACサンクチュアリーが手がけるカスタムコンプリート車のRCM(リアル・コンプリートマシン)。500台を超えたその中で、カワサキ・ニンジャはZ系に次ぐ台数が作られてきた。そのうち、ニンジャエンジンをベースにしたものが「スポーツパッケージTYPE–R」、後継エンジンへのコンバートを行ったものが「フォーミュラパッケージ」に分類されている。
スポーツパッケージTYPE–Rは’15年秋に完成したRCM–350からニューTYPE–Rにと一新したが、これは従前が「高年式のA10以降モデルで、走行距離が1万㎞以内で異音等もないもの」をベースにしていたのを、条件に合う車両の枯渇もあって、エンジンをリフレッシュベースに切り替えたものだった。
もう少し言えば、そのエンジンはチップ鋳込みロッカーアームなど対策済み純正新品(含む後継)や、サンクチュアリーで使用して信頼を置くパーツを使ってオーバーホールも兼ねたリビルドを行うようにシフト。外観もガンコートで一新する。
同時に、ワイヤハーネスやジャンクションボックス、スターターリレー等の電装系は系列後継用新品を元にニンジャに合わせてコンバート製作。キーもメイン、シート、ヘルメットロックまで統一した1本で済むよう加工する。
車体は従前のTYPE–R同様にフレームのチェーンインライン加工やリヤワイドホイール加工を行う。
この際にニンジャで破損しがちなフロントカウルステー用マウントも再生。このようなベース作りを行った上で、鍛造ホイールや大径フォーク、高質ブレーキ等を組み合わせ、前後17インチでより現代的なパッケージを作る。
それがニューTYPE–Rだった。
さらにこの’19年、各部パーツがアップデート(オーリンズRWUフォーク、TMRキャブ/ウオタニSP2等が指定)され、ニュータイプRはより信頼性を高めた’19年バージョンにと進化した。
この車両、RCM–448はその最新パッケージに、ラジアルキャリパー等を加え、セパレートハンドルを採用し、アッパーカウルを加工するなど、個性化を図ったもの。こうしたオーダーからは、オーナーのニンジャへの情熱も伝わってくる。
是非見本にしたい、そう思える仕上がりなのだ。
Detailed Description 詳細説明
取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店)
記事協力:ヘリテイジ&レジェンズ
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モーターマガジン社 (2019-10-28)