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KAWASAKI KLX250 FINAL EDITION(2016年)
デビューからトップレベルの性能を誇った「闘う4スト」
KLX250も歴史のあるバイクだ。なんと23年間、基本的なエンジン、車体のレイアウトを変えずに高い人気を保ってきた。しかもデザインまでほとんど変えていない。それでいて、ビンテージモデルとして懐かしむためではない、現行型としての人気を誇る。走行性能は、今もこのクラスでトップクラスの動力性能、走破性、運動性能を持つ。使い勝手のいいオールマイティスポーツとして。驚異的な高性能モデルなのだ。
2008年にデザインを変更し、サスからアジャスター機構が消え、エンジンもFIになった。このとき、かつて「闘う4スト」といわれたパワフルなエンジンは一気に...
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KAWASAKI W800 FINAL EDITION(2016年)
美しきビンテージスポーツ、その魅力は色褪せない
カワサキが続々と発表しているファイナルエディションシリーズ、続いてはW800を紹介しよう。ベベルギア駆動の美しい空冷バーチカルツインを搭載するクラシカルなロードスターは、W3と同じ工程で塗られる特別仕上げのタンクを採用するなど、工芸品としての美しさにも磨きをかけている。ここで、万感の想いを込めて、改めて試乗する。
ライダーの心に響く存在感を改めて感じさせてくれる1台
またひとつ、カワサキの伝説が消えようとしている。次の排ガス規制をしっかりとした性能を維持したままクリアできない事が判明し、ファイナルとなったベベルギア駆動のW800だ。
もう、...
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SUZUKI SV650 ABS(2016年)
あらゆるシーンで楽しめる爽快ミドル・ロードスター!
今年注目のモデルのひとつ、スズキのSV650がいよいよ発売開始となった。ミドルクラスではいまや希少なVツインエンジンのテイストを活かした、ライトウェイト・ロードスターの魅力を、早速日本の道で存分に試してみたぞ!
素性の良さを活かした守備範囲の広い走りが魅力
単純に考えてみるといい。600〜800㏄いうミドルクラスは、排気量が400の1.5〜2倍だ。その分強力なトルクがあるし、そのトルクが、同じ走りをするとしても、より回転を抑えたゆとりのあるライディングを生む。400とほとんど変わらない車格に収めるのも容易だ。だから、コミューターとしての...
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2016上半期の大本命!「XSR900」をK-16が斬る!
これはMT-09のドレスアップ&ハイグレードバージョンだ!
MT-09ベースのネオクラシックモデル…ではないな。出で立ちこそ、歴史的なUSストロボカラーがコーディネイトされているが、タンクの造形見たって古さに媚びてない。テールランプやメーターこそ、「ボルト」のものを流用し、丸いヘッドライトなどもアレンジしているが、丁寧なデザインのシャレたパーツにこそ見え、古さに固執してるようには見えない。たぶんヤマハが「クラシカル」を本気で謳うなら、もっと違うはずだ。だから「ネオ・レトロ」などと謳っているのだろう。
XSR900は「ネオクラシック」の名を借りたMTのドレスアップ、ハイグレードバージョンだ...
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マルチツーリングスポーツMETZELER「ROADTEC01 」を試す!
激変したトレッドデザインが意味するのは…
この「ロードテック01」はZ8Mの後継モデルになるのだが、まずは、そのトレッドデザインの激変ぶりにびっくり。多数のレイングルーブは物理的に水を排水して接地力を確保するためのものだが、それだけではない。これだけグルーブが多いと、トレッド面が変形しやすくなって柔軟性が増す。それを考慮したトレッド剛性をバランスさせると、コンパウンドだけでなくタイヤ全体で路面を捉えるハイグリップ性能と耐水能力、硬いコンパウンド採用による耐久性の向上などが得られるわけだ。さらにグルーブが細かく、まんべんなく配置されてる事から回転する接地面での接地面積増減が少なくて済む。ざ...
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ハードエンデューロ専用「iX-09W GEKKOTA」を試してみた!
泥好きライダーのための超ハイグリップタイヤは公道不可のスペシャル品!
これまではリアタイヤしか発売されていなかったIRCのハードエンデューロ専用タイヤ「iX-09W GEKKOTA」に、ついにフロントタイヤが登場。滑りやすいガレ場、岩盤などでも強力なグリップ性能を発揮するスペシャルタイヤだが、公道走行は不可となっている。
この「GEKKOTA(ゲコタ)」はエンデューロ用のコンペディションタイヤ。エンデューロではたいていの場合、様々な路面状況がコースの中にあるのだが、それを一本のタイヤでまかなわなければならない。特にハードエンデューロと呼ばれる過酷なレースでは、ヌタヌタの泥道、ツルツルの硬...
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カワサキ ニンジャ400R(2012年)
気軽に付き合えるフルカウルスポーツ
400クラス久々の新星、ニンジャ400Rはクラス唯一のフルカウルスポーツ車として人気の高いモデル。その人気の秘密な何なのか、試乗しながら迫ってみよう。
人に優しい「等身大の扱いやすさ」
このニンジャ400Rは、輸出用の650ccモデル・ER-6fのスケールダウン版。外装の色やエンブレムステッカーが違うだけでフレーム、足まわりなどは完全に共通だ。
エンジンはボアもストロークを小さくしたので、クランク、ピストン、シリンダーなどを変更。さらに日本の騒音、排ガス規制に合わせて吸排気系も新作されている。
そのベースとなったER-6fのパラレルツインエンジンは、Z...
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その差、歴然‼ MT-09の走りをより上質にする専用サスペンション登場!
独創のCP3エンジンとスリムな車体が生み出すイキのいい走りで、デビューと同時に大ヒットモデルとなったヤマハのMT-09。その走りをもっと上質にブラッシュアップしてくれるのが、ワイズギアとKYBが共同開発した、このスペシャルサスペンション。乗れば誰でも違いが分かる、というこのサスペンションを早速試乗チェックしてみよう!
走りだせばすぐに分かる威力バツグンのサスペンション
MT-09は大人気のスポーツバイクだ。スロットルひとひねりで簡単にパワーリフトするような強烈な瞬発力を発揮するエンジン、軽快でキビキビフットワークするハンドリングなどが大きな魅力だが、それでいて扱いやすく、ストリートから峠...
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<タイヤTEST>「S21」の国際発表会で、その実力を体感!
国際発表会の舞台は、アブダビのYASマリーナサーキット!
ブリヂストンの「S21」はすでに日本でも販売されているタイヤだ。型式ナンバーが「S21」……「S20EVO」の進化更新バージョンなのはわかるが、どのような魅力を秘めているのか? それを確かめに、国際発表会場、アブダビのYASマリーナサーキットに行ってきた。
このタイヤの特徴はリヤのトレッドクラウンが広く丸く、フロントのサイドを絞り込んでいること。これによって、誰でも簡単に強力な旋回性を発揮させやすいようにしてあるのだが、それぞれのトレッド面での強度バランスを最適化することで、無駄に過変形せず、コシがあって耐久性のあるタイヤ仕上げて...
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「KTM 1290 SUPER DUKE GT」の国際試乗会に参加中!
昨年のミラノショーで展示発表された、
KTMの「1290 SUPER DUKE GT」。
“ストリートレンジの最上級モデル”と位置づけられるモデルだけに
その試乗機会が待たれていたわけですが、
現在スペインで国際試乗会が開催されています。
試乗に向かったのは、本誌メインテストライダーの宮崎敬一郎氏。
まずは、試乗の拠点となるホテルから第一報です。
「場所はスペインのMALLORCA島のパルマにある
『ST REGIS』というホテルで、
このホテルをベースにした島の周遊コースが試乗の舞台。
ケタ違いのお金持ちが自分のクルーザーを留め置く
高級ハーバーが近くにあって、30〜40mの長さのクル...
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モトモリーニ スクランブラー(2016年)
伝統のイタリアン・プレミアムブランド、モトモリーニが復活を果たし、いよいよ日本にも導入されることとなった。そのモリーニの注目モデルのひとつがこのスクランブラー。高級パーツを散りばめた豪華さと高いスポーツ性をあわせ持つ個性派だ。
「本気のスクランブラー」を狙うパワフルな走り
5年ほど前から、メーカーとしての復活をかけ、精力的にニューモデルをリリースしているモトモリーニ。このスクランブラーは、新生モリーニの最新モデルのひとつだ。スクランブラーと言うと、そのイキな出で立ちから、近年はストリートユースを念頭に置いたファンバイク的なキャラクターが大勢を占める。このモトモリーニも、その大きさやオフロ...
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トライアンフ ストリートツイン(2016年)
トライアンフのラインアップで中核をなすボンネビルシリーズが生まれ変わった。その第一弾として発売されるのが、新たに900cc水冷ユニットを搭載し、全身進化を果たしたニューモデル、ストリートツイン。新しいスタンダードモデルの魅力をさっそく検証していこう。
圧倒的なトルク感と素直なハンドリングが光る
ストリートツインはこれまでのボンネビルシリーズのものを踏襲した外観イメージだが、パーツはオールニュー。エンジンは新設計の水冷270度ツイン。DOHCからOHCへになり、最高出力は10馬力ほど抑えた55馬力。ただ、その分低中域のトルクアップを狙った味付けになっている。車体もそれに合わせたもの。これら...