まとめ:webオートバイ編集部
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伝統の「SP」を冠する、レース直系の市販モデル

DUCATI
Panigale V2 SP
2027年モデル
総排気量:890cc
エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ90°V型2気筒
シート高:873mm
車両重量:176kg(燃料を除く)
※スペックは海外仕様
2026年11月2日、ドゥカティはEICMA 2026のプレスカンファレンスにて、新型「Panigale V2 SP」を世界初公開した。2027年シーズン以降のFIMスーパースポーツ世界選手権を戦うためのホモロゲーションモデルとして、V2シリーズの頂点に君臨する1台である。
ベース車両は新型「Panigale V2 S」。「Lenovo V2 Future Champs Academy」といった実戦的な若手育成プログラムで蓄積されたフルシーズンのデータがフィードバックされており、次世代を担うライダーたちが叩き出した優れたラップタイムが、このマシンの基本ポテンシャルの高さを裏付けている。
ドゥカティにおいて「SP(スポーツ・プロダクション)」という名称は、かつて名車「851 SP」で初めて用いられた由緒正しきものである。競技用ソリューションを市販車に直接落とし込むという本来の意味合いを、今回のV2 SPは色濃く体現している。
専用のロングスイングアームなど、実戦を見据えた足回り

Panigale V2 SPは、レーシング部門であるDucati CorseがWSS参戦チーム向けに開発した「レーシングキット」と組み合わせることで、真価を発揮するように構成されている。
最も注目すべき技術的トピックは、V2 Sよりも30mm延長された専用スイングアームの採用である。車体姿勢の荷重をよりフロント側へシフトさせることで、高速域での安定性とハンドリング精度を向上。同時に、ハードな加速時のウイリーを抑制する効果も生み出している。
サスペンションは前後オーリンズ製が奢られ、足元にはSバージョンの鋳造から鍛造ホイールへとアップグレード。これにより全体で1.5kgの軽量化と慣性モーメントの大幅な低減(フロント27%、リア21%減)を果たし、マシンの俊敏な切り返しと加速性能に磨きをかけた。また、ゼッケンプレートのようにあしらわれたホワイトのカラーリングは、フロント周りの熱吸収を抑え、過酷なサーキット走行時のタイヤコンディションを安定させるという実用的な狙いも持っている。
乾式クラッチ&専用オイルで極限のエンジンレスポンスを追求

ドライブトレインにおける最大のトピックは、ドゥカティのレーシングマシンを象徴する「乾式クラッチ」の導入である。これによりアンチホッピング(スリッパー)システムの精度が上がり、よりスムーズなクラッチリリースと緻密なエンジンブレーキのコントロールを実現している。
心臓部である可変バルブタイミング機構を備えた最高出力120 CVのV2エンジンは、レース専用に開発された「Ducati Corse Performance oil」の使用を前提としており、最大1.2 CVのパワー上乗せが可能となっている。
レースで勝つための専用シャシーと、極限の操作感をもたらす乾式クラッチ。単なるハイエンドモデルの枠を超え、プロフェッショナルの要求に応えるべく研ぎ澄まされた新型Panigale V2 SPは、来季のレースシーンはもちろん、サーキット派のライダーにとって見逃せない究極の1台である。
ドゥカティ「パニガーレ V2 SP」の主要スペック/燃費/価格/生産国
| ホイールベース | 1481mm |
| シート高 | 873mm |
| 車両重量 | 176kg(燃料そ除く) |
| エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ90°V型2気筒 |
| 総排気量 | 890cc |
| ボア×ストローク | 96×61.5mm |
| 圧縮比 | 13.1 |
| 最高出力 | 120PS(88.2kW)/10750rpm |
| 最大トルク | 93.3N・m(9.5kgf・m)/8250rpm |
| 燃料タンク容量 | 15L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| ブレーキ形式(前) | φ320mmセミフローティングダブルディスク 4ピストンラジアルマウントキャリパー |
| ブレーキ形式(後) | φ245mmディスク 2ピストンキャリパー |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17・190/55ZR17 |
※スペックは海外仕様
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