マルク・マルケスが土曜日を制圧
公式予選はウェットコンディションの中で行われ、マルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)が圧倒的なスピードを披露。プラクティスでの転倒を物ともせず、今季4度目となるポールポジションを獲得した。

2番手にはアレックス・マルケス(BK8 Gresini Racing MotoGP)が続き、マルケス兄弟が今季2度目の予選ワンツーを独占。3番手にはQ1から勝ち上がったヨハン・ザルコ(Castrol Honda LCR)が入り、今季初のフロントローを獲得した。 タイトルを争うホルヘ・マルティン(Aprilia Racing)は4番手、小椋藍(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)は12番手からのスタートとなった。
ドライコンディションで行われた13周のスプリントは、スタート直後からポールスタートのマルク・マルケスと4番グリッドのマルティンによる激しいトップ争いが展開される。

新旧王者による幾度ものオーバーテイクが繰り返されたが、8ラップ目のターン8でマルティンが痛恨の転倒を喫してしまう。 ライバルが姿を消した後、単独トップに立ったマルク・マルケスはそのまま悠々とトップチェッカーを受け、3戦連続となるスプリント9勝目をマーク。この勝利により、チャンピオンシップのポイントリーダーに返り咲いた。
2位にはアレックス・マルケスが続き、兄弟でのワンツーフィニッシュを達成。3位には中団から追い上げたファビオ・ディ・ジャナントニオ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)が入り、ドゥカティ勢が表彰台を独占した。
一方、12番手からスタートした小椋は、追い上げを見せて6番手でチェッカーを受けたものの、レース後の車検で規定のタイヤプレッシャーを下回っていたことが判明。8秒加算のペナルティを受け、最終結果は13位となった。
また、前戦インドネシアGPで右手人差し指を骨折していたラウル・フェルナンデェス(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)は、痛みの悪化によりレース途中でリタイアを選択している。
2026 MotoGP 第18戦オーストラリアGP スプリント結果


天候悪化により決勝は3クラス全てキャンセルに
前日のスプリントで転倒を喫したマルティンがメディカルセンターでの検査の結果、右手首の橈骨の骨折と診断され、決勝レースの欠場が決定。さらに、スプリントをリタイアしたフェルナンデェスも指の炎症が悪化し、出走を見合わせることとなった。

そして迎えた決勝日、フィリップアイランド・サーキットは激しい雨に見舞われた。天候は回復せず視界不良が続いたため、万が一の事態に備える医療用ヘリコプターの運航が不可能と判断され、MotoGPクラスを含む全クラスのレース中止が決定。今年が最後の開催となるフィリップアイランドでのラストレースを楽しみにしていたファンのため、急遽セーフティカー先導による2周のフェアウェルラップ(お別れラップ)が実施され、ライダーたちがコース上から別れを告げた。


このレース中止は、タイトル争いに影響を及ぼすかもしれない。骨折により欠場が決まっていたランキング2位のマルティンにとっては、ライバルに大量リードを許す最悪の事態を免れる「恵みの雨」となった一方で、スプリントで首位に再浮上し、絶好調だったマルク・マルケスにとっては、10ポイントのリードをさらに拡大する絶好のチャンスを奪われる形となった。

おすすめ関連記事






