2026年9月2日から4日に日本のモビリティリゾートもてぎでMotoGP2026年シーズン第16戦日本GPが行われた。

小椋と中上が母国凱旋も初日から受難の1日に

母国開催となる日本GPに挑んだ日本人ライダーたちだが、初日は非常に苦しい立ち上がりとなった。 ワイルドカード枠で参戦した中上貴晶(Honda HRC)は、走り出しとなるFP1の1ラップ目、11コーナーで痛恨のハイサイドを喫して激しく転倒。このクラッシュで左鎖骨を骨折する大怪我を負い、楽しみにしていた母国ファンの前で無念の欠場が決定した。

また、小椋藍(SuperFile Trackhouse MotoGP Team)も初日から不運に見舞われた。午後に行われたプラクティスの走行中、マシンから突如白煙が噴き出すトラブルが発生。この影響でセッションを思うように走ることができず15番手に沈み、予選Q2への直接進出を逃してQ1からの出走を強いられるなど、流れに乗れない歯痒い1日となった。

マルティンがポールポジション獲得も、スプリントではマルク・マルケスが制す

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2日目に行われた公式予選では、前日のマシントラブルを引きずらなかった小椋がQ1をトップタイムで突破し、見事にQ2へと駒を進めた。

続くQ2では、ホルヘ・マルティン(Aprilia Racing)が前日にアレックス・マルケス(BK8 Gresini Racing MotoGP)が記録したオールタイムラップレコードをさらに0.440秒塗り替える、1分42秒371という驚異的なタイムをマーク。3年ぶりとなるポールポジションを獲得した。

2番手にはマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)、3番手にはペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)が続き、小椋は4列目11番手グリッドからのスタートとなった。

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12ラップで争われたスプリントレースは、スタート直後から波乱の展開となる。1ラップ目のターン3で、上位でのバトルが期待されたアコスタ、アレックス・マルケス、ファビオ・ディ・ジャナントニオ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)の3台が絡む多重クラッシュが発生し、早々にリタイアとなってしまった。

この混乱を後目に、2番グリッドから好スタートを切って1周目からトップに立ったのはマルク・マルケスだった。マルケスはファステストラップを更新しながら快調に後続を引き離し、その後は一度もトップを譲ることなく独走状態を築き上げる。そのまま危なげなくトップチェッカーを受け、今季スプリント7勝目にして、もてぎでのスプリント初優勝を飾った。

一方、後方での順位争いは最終ラップまでもつれ込んだ結果、大きな順位変動が起こる。2番手でフィニッシュしたマルティンと、3番手でフィニッシュしたエネア・バスティアニーニ(Red Bull KTM Tech3)に対し、最終ラップでのトラックリミット違反による「1ポジション降格」ペナルティが科されたのだ。

この裁定により、4番手チェッカーを受けていたルーキーのディエゴ・モレイラ(Pro Honda LCR)が繰り上がりで自己最高位となる2位を獲得し、自身初となるスプリントの表彰台となった。マルティンは3位へ降格。そして11番グリッドから追い上げのレースを展開した小椋は、序盤のアクシデントをかいくぐり、見事に5位で入賞を果たしている。

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2026 MotoGP 第16戦日本GP スプリント結果

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マルク・マルケスが優勝しマルティンとの差を「2」までつめる 小椋は6位入賞

24ラップで争われた決勝レースは、前日のスプリントでリアタイヤに高い負荷がかかったことを受け、ミシュランがリアソフトタイヤの使用を急遽禁止する異例の事態に。結果として、全22台がフロントミディアム、リアハードという同一のタイヤパッケージでグリッドについた。

上空に薄い雲がかかり、気温20度、路面温度28度という比較的涼しいコンディションのなか、現地時間14時にスタートを迎えた。

スタートで完璧なホールショットを決めたのは、ポールポジションのマルティン。そこにマルク・マルケス、マルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)、アレックス・マルケス、アコスタが続いていく。母国ファンの大声援を受ける11番グリッドの小椋は、1ラップ目で8番手までジャンプアップする好スタートを切った。

序盤はトップ4台が抜け出す展開となる。5番手のアコスタがペースダウンに苦しみ、バスティアニーニやフェルナンデェス、小椋らに次々とパスされていくなか、4番手を走っていたアレックス・マルケスも、スプリントでの多重クラッシュのペナルティ(ダブルロングラップ)を5周目と7周目に消化して上位戦線から脱落。これで先頭集団はマルティン、マルク・マルケス、ベッツェッキの3台に絞られた。

中盤にかけて、逃げるマルティンと追うマルク・マルケスが互いにファステストラップを更新し合う極限のタイムアタック合戦に発展。0.5秒ほどあったギャップをマルケスが徐々に削り取り、11ラップ目に決定的な瞬間が訪れる。S字コーナーでマルティンの背後にピタリとつけたマルケスは、続くV字コーナーで鋭くインに飛び込み、ついにトップを奪取した。

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抜かれたマルティンも必死に食い下がるが、直後の12ラップ目にマシンの挙動を乱して痛恨のタイムロス。これで約0.5秒のアドバンテージを得たマルケスは、15ラップ目には0.9秒、18ラップ目には1.0秒と着実にリードを広げ、レースを完全に支配下に置いた。

一方、中団グループでは日本人ファンの視線を釘付けにする激闘が繰り広げられていた。小椋はフェルナンデェス、そして一度は後退したアコスタらと抜きつ抜かれつの三つ巴のバトルを展開。16ラップ目には一時7番手へ順位を落とす場面もあったが、限界ギリギリのブレーキングでライバルに応戦し、20ラップ目には再び6番手へと浮上を果たす。

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終盤、独走状態を築き上げたマルク・マルケスはそのまま悠々とトップチェッカー。2019年以来7年ぶりとなるもてぎでの勝利を飾るとともに、今季6勝目となる5度目の連続優勝を達成した。

2位には1.363秒差でマルティンが入り、ランキング首位を死守。3位には、終盤に怒涛のファステストラップ連発で迫ってきたバスティアニーニの追撃を間一髪で凌ぎ切ったベッツェッキが入り、2戦連続の表彰台を獲得。5位にはフェルナンデェスが続いた。

激しいバトルを戦い抜いた小椋は、トップから15.210秒差の6位でフィニッシュ。この結果により、チャンピオンシップでも総合5位へと浮上している。なお、ホンダ勢の最高位はルカ・マリーニ(Honda HRC Castrol)の10位、ヤマハ勢の最高位はファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP Team)の12位となった。

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このレース結果により、タイトル争いは首位のマルティンに対し、2位のマルク・マルケスがわずか2ポイント差まで肉薄する超接戦に。次戦となるフライアウェイ2戦目、第17戦インドネシアGPは、10月9日から11日にかけてマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで開催される。

2026 MotoGP 第16戦日本GP 決勝結果

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