【Day4-5】お祭りとリベンジのチャレンジDay、後半戦へ
モンゴルの文化に触れるお祭りを堪能!
8月20日はガソリン補給のため街のガソリンスタンドを目指して走る。スタンドから次の宿泊地のゲルまでは約15kmなのでグループに分かれずに皆で走行。到着した先ではモンゴルのお祭りが開催されていた。モンゴル相撲大会、弓矢の体験、馬乳酒がふるまわれ、しばしの休息を堪能した。

キャンプサイトの隣では祭が始まり、様々な出店が現れた

弓矢体験、かなり遠くまで飛ぶことに驚き!

土俵がなく、制限時間も無制限に近いモンゴル相撲を間近で鑑賞

ランチは草原で弁当を広げ、360度のパノラマを独占した

地上からの視点だと、超広角レンズで広大さは伝えにくい
240kmを走行して、夕日と満天の星に包まれる
8月21日は2度目のチャレンジDayとなった。予定表によれば走行距離は240kmと最も長い。モンゴルの中ゴビ周辺で小さな砂漠もあるらしい。

ピストには様々な動物が現れることがあり、羊を守るために全速力で牧羊犬がマシンを追いかけてくることもあった
前回の反省を活かして慎重に走ったのだが、スローペースのため、最終的にはスタッフの力も借りて、ゴールしたのは18時57分とかなり遅めだったが、日没はこの1時間も後だった。

地平線に沈む夕日。ゲルに泊まっていると夕日が見えるのが当たり前に感じられる
真っ赤な夕日が落ちた後には、満天の星が広がり、これまで見た中で最もはっきりと天の川の流れが分かった。

チームメンバーの政岡健太郎氏が撮影した星空。まさに降るような星だった
【Day6】深いサンドと、癒しの歌声の夜
サンドの走り方レクチャーを受けて挑んだが……

サンドに挑戦する日の朝、快晴を予感させる朝焼け
8月22日は「大人の砂遊び」と題したサンド走行日だ。かなり難易度が高いため、朝食後にサンドの走り方レクチャーが行われた。

目の前には想像以上にフカフカのサンドが広がっていた
要点はシンプルで、とにかくアクセルを開け続けること。ギアは1速のまま、マシンが前進している間は常にアクセルを開け、上り坂ではさらに開ける。

アクセルワークに失敗するとすぐにリアタイヤが埋まる

ここまで埋まると1人での脱出は不可能。協力して離脱
逆に、リアが砂に埋まり始めたら即座にアクセルオフ。開け続けるとどんどん沈んでレスキューが困難になる。上り下りではハンドルはなるべく真っ直ぐのまま保持する。
問題は、クラッチのないASAでどう発進するかだった。現地のサンドは想像以上に粒子が細かくフカフカで、中途半端なアクセルではリアにトラクションがかからず発進すらできない。結局リアタイヤが埋まってしまい、スタッフに代走してもらう場面もあった。
もう1台のASA仕様は? 2万キロ走ったオーナーの本音
今回のMDCRにASA仕様で参加したのは、私も含めて2名だけ。もう1名の政岡氏は「90%以上のオンロードメインのユーザーは圧倒的にASAが楽で運転しやすい気がします。私はバイク初心者なのでASAが無ければGSは買いませんでした。でもオフロードを走るならMTが良かったと痛感してます」と語ってくれた。

R1300GSA ASA仕様で果敢にサンドを攻める政岡氏
彼はR1300GSAを購入後、2万キロ走っているが、モンゴルのサンド以外は100%ASAを使っているそうだ。
サンドでの政岡健太郎氏
youtu.beサンドにトライ
youtu.beサンド、ライダーからの視点で
youtu.beサンド下り坂
youtu.be馬頭琴とホーミーの夜、ホルホグ初体験
ゲルに宿泊するのは今日が最後、夕食前に草原のチェロと呼ばれる馬頭琴の演奏にのせて、ホーミーが聞けるという。ホーミーはモンゴル伝統の喉歌で、低音と高音を同時に響かせる歌唱法で、川のせせらぎや風などの自然音を表現するために生まれたとも言われている。

草原の風を思わせる低音とメロディを奏でる高音が特徴のホーミーと馬頭琴がモンゴルの大地を響かせた
夕闇迫る草原に響くホーミーはどこか哀愁を帯びており、キャンプサイト最後の夜に彩りを添えた。

圧力鍋のような密閉容器に羊肉と野菜、焼けた石を入れて調理するホルホグ
この日の料理はホルホグと呼ばれる特別な時に食べるおもてなし料理で、羊肉と野菜を真っ赤に焼けた石と一緒に金属容器に入れて蒸し焼きにするものだ。
味付けは塩だけで、密閉状態でじんわりと加熱することで肉は柔らかく、脂のコクが全体に広がるという。確かに肉はほろほろと崩れ、野菜にも旨味がたっぷり感じられた。
【Day7】オンロードでウランバートルへ帰還
8月23日、再びウランバートルの秘密基地に向けて出発。走行距離は80kmだが市内を走るため気が抜けない。さらにガソリンがほとんどないのだが、モンゴルのガソリンスタンドは長蛇の列ができており、簡単にガソリン補給ができない。
BMWのガソリン残量キロ数が0になってから30kmは走れるから大丈夫と言われたが気が気ではない。もし止まったらサポートカーに予備のガソリンがあるのだが…。
市内は予想に反して渋滞知らずで、ラリーに慣れているせいかアドベンチャーバイクの集団は、クルマの窓から手を振られたり、パッシングを浴びるなど好意的な反応が多く、無理な割り込みもされなかった。

ガソリン残量ゼロから30km走って無事ゴールした

18人全員が無事完走を果たして秘密基地に帰還した
そこから誰もガス欠にならず秘密基地に到着、我々の長い旅は終着を迎え、トリップメーターは1026.8kmを示していた。

予定の走行距離よりやや短い1026.8kmを走破
1026.8kmを走り終えて、またモンゴルを走りたいと思った
今回のMDCRで辛かったことと言えば、やはり毎日続く長距離のオフロード走行だった。特に240kmを走った日は、スタンディングを続ける体力だけでなく、刻々と変化する路面を見極める集中力も必要で、ゴールした時にはかなり疲労していた。
もっと筋力と体力を付けて、1人でバイクを起こせるようになりたいと思った。Day6のサンドではASAの弱点も知ったが、こちらは「大人の砂遊び」なので、辛くはなくサンドの面白さを実感した。
今振り返って強く残っているのは辛さより楽しさの方だ。地平線まで続く草原を、自分でラインを選びながらR1300GSで走る。道を間違えれば仲間と相談し、誰かが転べばみんなでバイクを起こす。
走り終えた先にはゲルがあり、夕日や満天の星、馬頭琴とホーミーが待っていた。ホルホグに代表される羊肉料理も楽しみだった。バイクを降りたあとにも、モンゴルらしい時間が流れた。
出発前は、250kgを超えるR1300GSで本当にモンゴルのオフロードを走りきれるのかという不安もあった。しかし7日間、1026.8kmを走り終える頃には、最初に感じていた車体の大きさや重さへの恐怖はかなり薄れていた。
そしてゴールした時に思ったのは「もう十分」ではなく、「もう一度走ったら、今度はもっと上手く走れるはず」だった。
EX1:実際にいくらかかった?「MDCR 2026」参加費用を大公開!
| 項目 | 金額 |
| ツアー代金(ホテルシングル料金3万円、事前練習会3回分を含む) | 101万円 |
| 航空券(往復) | 11万7340円 |
| 海外旅行保険(※バイクの事故は保証範囲外) | 1万3060円 |
| お土産・現地での飲食など | 1万円 |
| インカム SENA 60S-01 | 6万500円 |
| オフロードタイヤ KING K82(前後・工賃込み) | 5万3000円 |
| フォールディングミラー(工賃込み) | 1万6900円 |
| ハンドプロテクター+ステアリングストップリミッター(工賃込み) | 7万8000円 |
| フェアリングクラッシュバー | 8万7780円 |
| エンジンクラッシュバー | 8万7780円 |
| ヘッドライトプロテクター | 3万90円 |
| 純正フォグライトアダプター | 9480円 |
| 国際ナンバープレート | 2700円 |
| 合計 | 157万6630円 |
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