写真、文:ゴン川野
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日本から愛車をモンゴルへ送り、3カ月ぶりに再会!

BMW
R1300GS
エンジンクラッシュバー、アッパークラッシュバー、ハンドガード、クイックリリースヘッドライトガード、ショートブレーキレバー、アドベンチャーフォールディングミラー、大型ステップ、各種プロテクターを装備。
MDCR(モンゴル・デザート・チャレンジ・ラリー)の特徴は自分のマシンで海外を走れること。レンタルバイクではなく、いつも乗っている気心の知れた愛車で走るのだ。

跳ね石で高額パーツのヘッドライトを割らないようにガードを装着

エンジンクラッシュバーなどを取り付けると、ガードだけでなく転倒時のバイクの引き起こしもやりやすくなる
今回過酷なモンゴルを走るにあたり、愛車のR1300GSを納得いくまでオフロード仕様にカスタマイズした。
予備のパーツや専用工具はサポートカーに積んで伴走してもらえるため、万一のトラブルも慌てずに対処できるのも安心だ。
イベント参加に先立ち、参加希望者を対象とした事前練習会が計3回にわたって開催された。目的は、モンゴル特有の過酷な路面環境に対応できるスキルを身につけることだ。
単なる親睦目的のレッスンではない。この練習会を通して「十分な走行スキルがない」と判断された場合、ツアー本編への参加が認められないという厳格な基準が設けられている。参加者の本気度と安全面を最優先に考えた、極めて本格的なイベントであることが伺える。
【Day0】猿ヶ島での実践練習。転ぶより「起こす」方が大変だった

猿ヶ島にて開催された練習会でモンゴルのメンバーと初顔合わせ。
練習会は神奈川県・猿ヶ島で行われた。R1300GSに乗り、まずはオフロード走行の基礎からスタート。続いて河川渡河、ぬかるみ、ギャップ、ガレ場、サンドからの脱出など、モンゴルの過酷な環境を想定した実践的なトレーニングが重ねられた。
練習中には何度も転倒を喫した。しかし、オンロードとは異なり、オフロードで転んでもそれほど痛くないことを身をもって実感する。転ぶこと自体には次第に慣れていったが、問題はそのあとの「引き起こし」だ。
重量のあるバイクは、とても1人では引き起こせない。誰かに手を貸してもらい、タイミングを合わせて一気に起こす必要がある。これが斜面となれば、起こす前に車体の向きを回転させなければならず、激しく体力を消耗した。本番のモンゴルでは、とりわけ川と斜面での転倒に気をつけたいと思った。
練習会での渡河
youtu.beR1300GSに搭載されている「ASA」は半クラッチを使った極低速走行はできない仕様だが、これまでの練習会や本走行ではその点が問題になる場面はなかった。
タイヤはオフロード性能重視のKING TYREのオフロード重視モデル『K82』を使い、空気圧は前後1.8barにしてある。もっと下げたほうがグリップは良くなるのだが、ガレ場でリム変形の恐れがあるため控えめにしている。
履いているのはチューブレスタイヤなので、リムが変形して隙間ができると、そこから空気が漏れるため、通常のパンク修理方法では対応できないのだ。走行モードはエンデューロプロで、ABSとトラクションコントロールはオフで走った。

計3回の練習会を終え、一足先にモンゴルに旅立つR1300GS、国際ナンバーを付けて準備万端!
カスタマイズされたR1300GSは8月の走行に備えて5月25日にコンテナに積み込まれた。バイクの往復の配送代はツアー料金に含まれている。ツアーに参加するライダーは計18人になった。
【Day1】出発式で仲間と再会。まずは草原に慣れる
慣熟走行130km、隊列を組んで大草原へ

モンゴルでバイクと再会。空気圧などを設定する。
2026年8月17日、ウランバートルのホテルを8時にチェックアウトし、バスで秘密基地まで移動、コンテナ便で先着していたマシンにいよいよまたがる。
スマホには予め「Guru Maps」をインストールしてある。インターネット環境がなくても使える地図アプリでGPS機能を使って現在地を表示してくれる。毎日、朝食後にその日のコースデータが配布され、ライダーはこれを参考に走行する仕組みだ。
あとは「geographica」というアプリもダウンロード。スタッフがライダー全員の現在地を把握して万一のコースアウトに備えていた。

久しぶりに見ると、やっぱり大きいなこのマシン
この日は大きなグループに分かれての慣熟走行日で、走行距離は130km。舗装路を離れた瞬間に道という概念が消え、目の前の丘に向かって思い思いのラインを選んで走り出す感覚は、これまでのツーリングでは味わったことのないものだった。
モンゴルの大地を駆ける
youtu.be渡河、そしてチンギス・ハーンの騎馬像

川の中で転倒してエアクリーナーに入った水を抜くためにマシンを立てる
慣熟走行の途中には浅い川を渡るセクションもあった。水深はさほどでもないが、対岸で深くなっているため、上陸するための途中で左に曲がるラインを取るのがポイントだった。

チンギス・ハーン像の前に勢揃いした18人のメンバー
エレデネ村の高さ40mのチンギス・ハーン騎馬像の前でメンバー全員が集合し、公式ムービー用の記念撮影。初日にしてすでに「これは特別な旅になる」と実感するシーンだった。宿泊先のゲルには16時台に到着。メンバーはまだ元気一杯で川で泳ぐ人もいた。

キャンプサイトを流れる川で泳ぐスタッフとメンバー。水は超冷たい!


