1996年にフルモデルチェンジを受けた5代目GSX-R750は、ツインスパーフレームと新設計エンジンで軽量・高剛性を両立。179kgの軽さと俊敏なハンドリングで、再びレースシーンを席巻した革新的モデルだ。

文:沼尾宏明 まとめ:オートバイ編集部
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スズキ「GSX-R750」(1996-1999)解説

画像: SUZUKI RGV-Γ (XR84)(右) 1994年 GSX-R750(GR7DA/T)(左) 1996年

SUZUKI
RGV-Γ (XR84)(右)
1994年
GSX-R750(GR7DA/T)(左)
1996年

RGV-Γ(XR79) 1993年

ケビンのチャンピオンマシン

ケビン・シュワンツがWGP500を制した500ccワークスレーサー。扱いやすさを高めた熟成型の2ストV4で、499.5cc・165PS超・324km/h級の高性能を誇った。

画像: SUZUKI GSX-R750(GR7DA/T) 1996年

SUZUKI
GSX-R750(GR7DA/T)
1996年

自由自在なハンドリングでレース好きの心を捉えた会心作

前作から4年ぶりのフルチェンジとなった1996年の5代目で、ついに初代R750と完全に決別した。ゆりかご状のダブルクレードルフレームは油冷と並んでR750のシンボルだったが、最先端のツインスパーフレームを投入。ディメンションは世界GP500でタイトルを獲得したRGV-Γを踏襲し、コンパクトな車体を実現した。

エンジンも新設計で軽量小型化を追求し、サイドカムチェーンや三分割クランクレイアウトを採用。さらにWGPマシン譲りのエアロカウルと大開口ラムエアダクトも獲得している。

ゼロから造り上げた結果、初代と同じ乾燥重量179kgという圧倒的な軽さを達成。その恩恵によるハンドリングが高く評価され、市販車レースでも再び活躍を見せるようになった。

レース人気に陰りが見えていた時代に、初代のように白紙から軽さを徹底追求し、状況を打破する会心作となったのだ。

1998年型でさらに熟成し、馬力を7PS増の135PSにアップ。これが第2世代R750のラストモデルとなった。

●GSX-R750(1996年)スペック
●エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒●総排気量:749cc
●最高出力:77PS/10000rpm●最大トルク:6.7kgf・m/7500rpm●車両重量:179kg(乾燥)
●シート高:830mm ●燃料タンク容量:18L ●変速機形式:6速リターン
●タイヤサイズ 前・後:120/70ZR17・190/50ZR17

GSX-R750 (SBK RACER) 1996年

レーサーレプリカの新基準を示した

スズキの750ccスーパースポーツの基準を大きく塗り替えた一台。ダブルクレードルからアルミツインスパーフレームへ移行し、エンジンも新設計のショートストローク化によってコンパクトにまとめた。軸間距離は1400mmと短く、乾燥重量179kgの軽さを実現。倒立フォークと6ポットキャリパーを備え、車体の軽さに見合う強い制動力を確保している。

画像2: スズキ「GSX-R750」(1996-1999)|車体思想はRGV-Γ。「小さく軽く」の原点に立ち返り全面刷新【GSX-R 42年史】

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