まとめ:オートバイ編集部
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スズキ「 インパルス GSX400FS」(1982)~「GSR400」(2006)解説
スズキ「GSX400 インパルス」/「GSX400 インパルスS」

SUZUKI
GSX400 IMPULSE
1994年

SUZUKI
GSX400 IMPULSE S
1994年
空冷から水冷へ、インパルス400、三世代の進化
スズキ「インパルス」シリーズは、“衝撃”の名の通り400ccクラスで強い個性を狙ったネイキッドモデル。始祖の1982年GSX400FSは空冷DOHC4気筒(48PS)と軽量設計で走行性能と経済性を両立。1986年GSX-400Xはカウル全盛期にあえて装飾を削ぎ落としたネイキッドとして存在感を示した。
1994年の3代目GSX400インパルスは水冷DOHC4気筒とスチールフレームを採用し、シンプルな“オートバイらしさ”で人気を獲得。同年のType Sは足つき性や外装を見直した派生モデルで、53PSの性能を活かしつつ差別化が図られた。
主なスペック
●エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●総排気量:399cc
●最高出力:53PS/11000rpm●最大トルク:3.8kgf・m/9500rpm●乾燥重量:153kg
●シート高:760mm●燃料タンク容量:16L●タイヤサイズ前・後:110/80-17・130/80-17
バンディットとインパルスが築いた「若者のバイク像」
スズキの400cc並列4気筒ネイキッドは、時代ごとの若者像や価値観を色濃く反映してきた系譜といえる。起点となる1982年のGSX400FSインパルスは、空冷TSCCエンジンとシンプルな車体構成で「万能スポーツ」という当時の理想を体現し、日常性とスポーツ性の両立を志向した。
1986年のGSX-400Xでは水冷化やSATCS、フルフローターサスなど先進技術を投入し、レプリカ全盛期の技術をストリートへ展開する役割を担う。
1989年のバンディット400は、GSX-R譲りの高回転型エンジンをあえて露出させ、「見せる性能」を前面に押し出したことで、ネイキッドを〝遊びの道具〟へと進化させた。1991年の可変バルブ仕様に至るまで、「中身は本気」という思想でレプリカ疲れの市場に応えた存在だった。
一方、1994年のGSX400インパルスはブーム沈静化後の王道回帰として登場し、扱いやすい特性と端正な造形で「教科書的ネイキッド」を完成させ、このスタイルは後年まで継承される。さらにグース350やGSX400Sカタナのような派生モデルは、峠志向やヘリテージ志向といった細分化する嗜好にも応えた。
そして2006年のGSR400では、ストリートファイター的デザインへと大きく転換するが、GSX系水冷4気筒を核とする思想は不変である。すなわちこの系譜は「スズキらしい400ネイキッド像」を時代に合わせて更新し続けてきた歴史そのものといえる。
スズキ「GSX400S KATANA」(1992)解説

SUZUKI
GSX400S KATANA
ネイキッドブーム初期に登場した「400カタナ」レプリカ
1990年代初頭のネイキッドブーム期、400マルチが乱立するなかGSX1100Sは依然“伝説の刀”として君臨。GSX400Sカタナはその世界観を400㏄クラスに凝縮したレプリカネイキッドで、水冷直4をロングストローク化した399ccと星型ホイールや外装まで徹底して1100カタナをトレースしている。
主なスペック
●エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒●排気量:399cc
●最高出力:53PS/10500rpm●最大トルク:3.8kgf・m/9500rpm●車両重量:205kg
●シート高:750mm●燃料タンク容量:17L●タイヤサイズ前・後:100/80-18・140/70-17
