国内唯一の400cc並列4気筒として登場したZX-4R/RR。その存在は懐古でも例外でもない。かつてのレーサーレプリカ時代を知る者にも、初めて高回転マルチに触れる世代にも響く、“現代に再構築された400”である。ZXR400から連なる系譜をたどりながら、この異色のスーパースポーツが持つ意味を読み解いていく。
文:沼尾宏明、オートバイ編集部 写真:赤松 孝、松川 忍、南 孝幸、渕本智信
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カワサキ「ZX-4」(1988)~「ZXR400R」(1994)ヒストリー

ZX-4(1988)

画像1: カワサキ「ZX-4」(1988)~「ZXR400R」(1994)ヒストリー

アルミ製E-BOXフレームと400cc専用の水冷直列4気筒エンジンを採用し、152kgという軽量化を実現した。そのキャラクターはレーサーレプリカではなく、ライポジや特性はツアラー寄りだった。


ZXR400(1989)

画像2: カワサキ「ZX-4」(1988)~「ZXR400R」(1994)ヒストリー

ZX-4をベースにサーキット志向を明確に打ち出したレーサーレプリカ。E-BOXフレームを継承しつつ、59PSを発生するエンジンや世界初の量産倒立フロントフォークなどを採用した。


ZXR400R(1989)

画像3: カワサキ「ZX-4」(1988)~「ZXR400R」(1994)ヒストリー

全日本F3直系のSP仕様として登場し、倒立フォークやe-BOXフレーム、K-CAS付き高回転エンジンとクロスミッションを備えたサーキット志向の純レーサーレプリカ。


ZXR400(1991)

画像4: カワサキ「ZX-4」(1988)~「ZXR400R」(1994)ヒストリー

フルモデルチェンジを受け、スタイリングを一新。新設計のアルミフレームに加え、熟成された直4エンジン、足まわりを改良。SP仕様はレース参戦も視野に入れたマシンへと進化した。


ZXR400R(1994)

画像5: カワサキ「ZX-4」(1988)~「ZXR400R」(1994)ヒストリー

53PS化と各部熟成により公道での扱いやすさも高めた完成度の高い最終進化型モデル。高回転域の伸びと中低速域の粘りをバランスさせ、扱いやすさを実現した。

GPZ400R(1985)

反レプリカでトップセールス

画像: GPZ400R

GPZ400R

メインとサブのフレームパイプを車体中央でX字状に交差させた「AL-Xクロスフレーム」を採用するアルミ製ダブルクレードル構造が特徴。水冷4気筒と前後16インチタイヤを組み合わせ、低重心レイアウトと高い安定性で鋭いコーナリング性能を追求した。

当時はレーサーレプリカが台頭しつつも400㏄クラスの多様化が進んだ時期で、GPZ400Rは技術志向のスポーツツアラーとして先進性をアピールした。

画像3: 【400ヒーロー列伝・フルカウルスポーツ編】カワサキ「ZXR400」(1989)「Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition」(2026)

エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量:398cc
最高出力:59PS/12000rpm
最大トルク:3.6kgf・m/10500rpm
乾燥重量:176kg
シート高:770mm
燃料タンク容量:18L
タイヤサイズ前・後:100/90-16・130/90ZR16

カワサキ「ZXR400」(1989)「Ninja ZX-4RR 40th Anniversary Edition」(2026)写真

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