まとめ:オートバイ編集部/協力:RIDE編集部、東京エディターズ
ホンダ「CBR400F」(1983年)の各部装備・ディテール解説

左からスピード、タコ、燃料と並ぶメーターは、まるでロードレーサーのコクピットまわりのようなレイアウト。当時のロードレース人気の高まりを偲ばせる仕様とも言えるだろう。

フレームに収まるようにスリムなスタイルとなったフューエルタンク。容量は18Lを確保。タンクの左側側面にレイアウトされたレーサーイメージのフューエルコックレバーも用意されていた。

ホンダ独自のREV機構は、エンジン回転数に応じ、電磁バルブで油圧回路を切り替え、ロッカーアームが押すバルブを低・中回転域で2本・高回転域で4本に変化させる方式になっている。

フロントフォークはブレーキトルク応答型のアンチダイブ機構(TRAC)を採用し、ホイールは16インチで、軽量・高剛性のNSコムスターホイールとなっていた。

プロリンク・リアサスペンションを採用したリアまわり。新たに採用されたNSコムスターホイールはフロントが16インチで、リアは18インチとなっていた。

前作のCBX400Fよりも大幅に性能アップしつつ、市街地など日常使いでの乗りやすさはキープしていたのが、CBR400Fの美点だった。なお当時オプションとして、シングルシートやアンダーカウルが用意されていた。
ホンダ「CBR400F」(1983年)のカタログ

カタログはCBX400FのエンジンをベースにしたZERO-X1で、ライダーは宮城光選手と鈴鹿4耐で優勝したモリワキレーシングの福本忠選手を採用していた。

よりスポーティな見た目、装備のアンダーカウルやスポーツカウルを用意。「ホンダテクノロジーとポルシェデザインの融合」とキャッチがつけられたヘルメットは当時で4万7000円とかなり高額な設定となっていた。

ホンダ「CBR400F」(1983年)の主なスペック・当時価格
| 全長×全幅×全高 | 2035×710×1075mm |
| ホイールベース | 1390mm |
| 最低地上高 | 140mm |
| シート高 | 780mm |
| 車両重量 | 176kg (乾燥) |
| エンジン形式 | 空冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 |
| 総排気量 | 399cc |
| ボア×ストローク | 55.0×42.0mm |
| 圧縮比 | 9.6 |
| 最高出力 | 58PS/12300rpm |
| 最大トルク | 3.6kgf・m/11000rpm |
| 燃料供給方式 | キャブレター(VE53) |
| 燃料タンク容量 | 18L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 27°00' |
| トレール量 | 98mm |
| ブレーキ形式 前・後 | Φ256mmダブルディスク・Φ256mmディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 100/90-16 54H・110/90-18 |
| 発売当時価格(1983年) | 53万9000円 |
まとめ:オートバイ編集部/協力:RIDE編集部、東京エディターズ



