改造に要するコストを抑え、大きな負担なくサーキットで勝負できる能力を持たせることを目的に作られたVFR750R(RC30)は、エンジンや車体にワークスレーサーRVFとの共通点を多く見い出せるのが最大の特徴だ。しかしRC30はRVFの模倣ではなく、これを徹底的に研究し、高性能を求めた結果、この姿にたどり着いたのだ。
まとめ:岡本 渉/協力:バイカーズステーション、佐藤康郎、H&L PLANNING
※この記事は2025年7月2日に発売した『レーサーレプリカ伝 4ストローク編』に掲載したものを一部編集して公開しています。
まとめ:岡本 渉/協力:バイカーズステーション、佐藤康郎、H&L PLANNING
※この記事は2025年7月2日に発売した『レーサーレプリカ伝 4ストローク編』に掲載したものを一部編集して公開しています。
ホンダ「VFR750R(RC30)」(1987年)概要

Honda
VFR750R
1987年
総排気量:748cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブV型4気筒
シート高:785mm
車両重量:201kg
当時価格:148万円
1982年4月のVF750マグナ/セイバー、同年12月のVF750Fに続くホンダ第4のV4ナナハンとして1986年4月にVFR750Fを発売したホンダ。アルミツインスパーフレームやフルカウルなどを持つとは言っても、ツアラー的な性格であるのは否定できず、海外市場向けのVF1000Rのようなレース指向の強いモデルが日本に投入されることへの期待が高まった。
1987年8月に登場したVFR750Rは、ユーザーの予想を超える力作だった。片持ちスイングアームや軸受け部をクイックリリースとした正立フロントフォーク。リザーバータンク別体式のフロントブレーキマスターシリンダー。スポンジ板に埋め込んだように見える回転計と水温計など、すべてがレーサーを連想させ、タンデムシートやリヤステップを持たないという割り切った作りも話題となった。
カムの駆動にギヤを使い、コンパクトに仕上げつつバックトルクリミッターやチタンコンロッドを備えた水冷DOHC4バルブ90度V4エンジンの内部、また湾曲ラジエーターなど、カウルの内側にもレースで培った技術を満載。非常に多くのRC30がサーキットを走った。
