文:小川 勤、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
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ヤマハ「YZF-R9 ABS」各部装備・ディテール解説



中央のモノアイと、左右の睨み目ポジションライトでRシリーズの顔を構築。ウイングレットは、直進時は6~7%、また旋回中はフロントM字ダクト下部のスポイラーと合わせて10%程度前輪揚力を抑制。

左右のレバーはアジャストが可能。ブレーキ側にはブレンボ製のラジアルマスターシリンダーを採用し、操作性を向上させる。制動時だけでなくリリース時のリニア感も好印象なタッチ。

左スイッチにはクルーズコントロールを装備。これが高速走行時の疲労を軽減してくれる。フルジャスタブルのKYB製フロントフォークトップには、減衰力&プリロードの調整機構を集約。

フレームとエンジンはMT-09がプラットフォームだが、全て専用の味付けに。ステップは可変することが可能。アップ&ダウンに対応するクイックシフターは、市街地から峠で有効に使うことが可能だ。

エンジンはトルクフルな並列3気筒。着実に熟成を進め、扱いやすさと楽しさを磨き続けている。また、近年はライダーに届く音の質にもこだわる。官能的なサウンド作りはとてもヤマハらしい試みだ。

メーターは5インチTFT。視認性が高く、モード操作は直感的に行える。カスタムやトラックYRCモードでは、トラクション、スライド、リフトコントロールなどの個別設定も可能だ。

メーターは5インチTFT。視認性が高く、モード操作は直感的に行える。カスタムやトラックYRCモードでは、トラクション、スライド、リフトコントロールなどの個別設定も可能だ。

メーターは5インチTFT。視認性が高く、モード操作は直感的に行える。カスタムやトラックYRCモードでは、トラクション、スライド、リフトコントロールなどの個別設定も可能だ。

リアサスはKYB製フルアジャスタブル。二輪車では世界初となる微低速バルブを追加し、オイルの流れを繊細に管理。プリロードは油圧アジャスターなので手で簡単に調整できる。

フロントキャリパーはブレンボ製モノブロックのステルマ。マウント方法を工夫し、軽量化と剛性アップも実現。タイヤはブリヂストン製のRS11。ハイグリップタイヤを標準装備する。
ヤマハ「YZF-R9 ABS」動画・写真
2025 Yamaha R9: a New Generation of Supersport
www.youtube.comヤマハ「YZF-R9 ABS」主なスペック・燃費・製造国・価格
| 全長×全幅×全高 | 2070×705×1180mm |
| ホイールベース | 1420mm |
| 最低地上高 | 140mm |
| シート高 | 830mm |
| 車両重量 | 195kg |
| エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列3気筒 |
| 総排気量 | 888cc |
| ボア×ストローク | 78.0×62.0mm |
| 圧縮比 | 11.5 |
| 最高出力 | 88kW(120PS)/10000rpm |
| 最大トルク | 93Nm(9.5kg-m)/7000rpm |
| 燃料タンク容量 | 14L |
| 変速機形式 | 6速リターン |
| キャスター角 | 22°35′ |
| トレール | 94mm |
| 乗車定員 | 2名 |
| 燃料消費率 | 20.9km/L(クラス3, サブクラス3-2) WMTCモード、1名乗車時 |
| ブレーキ形式(前・後) | Φ320mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク |
| タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17 M/C 58W・180/55ZR17 M/C 73W |
| メーカー希望小売価格 | 149万6000円(消費税10%込) |
文:小川 勤/写真:南 孝幸




