今日に続くホンダのスーパースポーツシリーズ、CBR-RR。このモデル名を初めて使ったのが
1988年1月デビューのCBR400RRだった。1986年7月に登場したフルカバードボディのCBR400Rをベースにフレームや前後足まわり、外装を変更。エンジンはシリンダーヘッドを刷新、排気系も改めレプリカ路線に進んだ。
写真:平野輝幸/まとめ:岡本 渉/協力:バイカーズステーション、佐藤康郎、H&L PLANNING
※本記事は2025年7月2日に発売された『レーサーレプリカ伝 4ストローク編』の内容を一部編集して掲載しています。

400cc直4レーサーレプリカに至るまでのカウル付きCBR400系の変遷

▶CBR400Fエンデュランス

画像: Honda CBR400F ENDURANCE 1984年

Honda
CBR400F ENDURANCE
1984年

直4にも先進技術を持ち込みながら90度V4のVF400F(1982年12月発売)とともに400ccクラスを牽引したCBR400F。

1983年12月の発売からおよそ半年後の1984年5月31日に「CBR400エンデュランス」をタイプ追加した。CBR400Fにデュアルヘッドライトを持つハーフカウルとアンダーカウルを加えた。59万8000円。

写真はさらにフルカウル化して1984年8月10日に発売された「CBR400Fエンデュランス・特別仕様車」(61万5000円)。


▶CBR400Fフォーミュラ3

画像: Honda CBR400F FORMURA-3 1985年

Honda
CBR400F FORMURA-3
1985年

1985年8月31日には「CBR400F フォーミュラ3」が追加された。前後してCBR400Fシリーズがホイール変更や集合マフラー採用、アルミスイングアーム等で軽量化した2型に変わった(8月20日)時で、フォーミュラ3ではひとり乗りのシングルシートを標準装備した。61万5000円。


▶CBR400R

画像: Honda CBR400R 1986年

Honda
CBR400R
1986年

CBR400は1986年7月15日発売のCBR400Rで水冷/カムギヤトレイン化したエンジンをアルミツインチューブフレームに積んでフルカウルを備えた。

だがホンダはその頃、F-3レースをV4主体で戦っていたこともあり、F-1もV4に移行。並列4気筒車をレプリカスポーツにしようと考えていなかったようだ。

画像: ▶CBR400R

▶CBR400RR

画像: Honda CBR400RR 1988年

Honda
CBR400RR
1988年

結果的にCBR-Rは思うような人気が得られず、その後市場ニーズに対応してレーシーなスタイリングのCBR-RRへと変身。ヒットモデルとなり、VFR400Rとともに1980年代後半から1990年代初頭にかけて人気車であり続ける。

上の写真は1988年11月の2度目のカラー変更のもので、この時にウイングマークがシンプルなデザインに変わっている。

写真:平野輝幸/まとめ:岡本 渉/協力:バイカーズステーション、佐藤康郎、H&L PLANNING
※本記事は2025年7月2日に発売された『レーサーレプリカ伝 4ストローク編』の内容を一部編集して掲載しています。

関連のおすすめ記事

This article is a sponsored article by
''.