文:小川 勤/写真:南孝幸
▶▶▶写真はこちら|ロイヤルエンフィールド「ゴアンクラシック350」(17枚)
ロイヤルエンフィールド「ゴアンクラシック350」インプレ(小川 勤)

ROYAL ENFIELD
GOAN CLASSIC 350
2025年モデル
総排気量:349cc
エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒
シート高:750mm
車両重量:197kg
発売日:2025年9月18日(受注開始)
税込価格:74万9100円~75万5700円
カスタム感満載の煌びやかなボバー
猿がぶら下がっているように見えるポジションからエイプハンガーと呼ばれるハンドルを装備するロイヤルエンフィールドのゴアンクラシック350。万華鏡を覗いた時のように煌びやかで自由な自己表現をアピールするカラーは全車サイケデリックで、独特のボバースタイルがカスタムバイクのような雰囲気を漂わせる。
タイヤはホワイトリボンで、雰囲気を重要視するためとはいえ、いま1機種のために専用タイヤを作れるのはロイヤルエンフィールドだけだろう。まさに他メーカーにはないチャレンジ精神の塊である。
車名のゴアンは「ゴア生まれ」という意味で、ゴアとはインドのリゾート地のこと。昔はポルトガルの植民地で様々な国から若者が集まるヒッピーカルチャーで有名だった場所だ。現在もロイヤルエンフィールドは、モトバースというイベントをこの地で開催。昨年のモトバースで発表されたのが、このゴアンクラシック350である。
ロイヤルエンフィールドの350シリーズとしては5機種目となるゴアンクラシック350は、ボバー&カスタム感を高めるための低さが特徴で、そのために細部を工夫。ポイントはリアフェンダーをスイングアームに直接マウントしているところで、これによりサスペンションを極端に短くせずに低くみせることに成功しているのだ。
都内を走り出すと、隣に並んだライダーに凝視されることも多く、とにかく目立つ。下を見ると飛び込んでくる紫のタンクは強烈で、特別感はとても高い。エイプハンガーが生み出すポジションに「猿感」はなく、高さはほとんど気にならなかった。

終始リラックスして乗ることができ、違和感がないことがある意味で拍子抜けだったほどだ。足つきはロイヤルエンフィールドの350シリーズの中でもっとも良く、それがバイクを小さく感じる。
低さを強調したスタイルのボバーは総じてサスペンションが短く、乗り心地が悪いことも多いが、ゴアンクラシック350にその心配はない。走っていても極端なリア下がりの姿勢になっておらず、サスペンションのストロークを十分に確保。
バンク角は深くないものの、乗り心地はきちんと確保されている。これはどのモデルにもサスペンションにしっかりとコストをかけるロイヤルエンフィールドらしさと言えるだろう。
エンジンは安定の気持ちよさ。空冷単気筒エンジンらしい小気味良いサウンドとフィーリングをライダーに提供し、スロットルを開けるのがとても楽しい。またクラッチが軽く、シフトフィーリングがとても良いこともお伝えしておこう。
ボバースタイルというとアウトローかつハードなイメージも強いが、ゴアンクラシック350はどこか可愛らしさも備え、綺麗めなスタイルを許容してくれる。ファッションへの熱量の高いライダーが、ド派手なゴアンクラシック350と共に今後どのような世界観を描いていくのかも楽しみにしたい。
ロイヤルエンフィールド「ゴアンクラシック350」カラー・人気投票

シャック・ブラック(税込価格:74万9100円)

パープル・ヘイズ(税込価格:74万9100円)

トリップ・ティール(税込価格:75万5700円)

トリップ・ティール(税込価格:75万5700円)
【アンケート】あなたはどのカラーが好きですか?
お好きなカラーをポチっとお選びください。投票後、集計結果をご覧いただけます。
ご投票ありがとうございました。