ホンダを代表するオートバイの1台、当時登場したレーサーレプリカの中でも代表格としても挙げられるホンダ NSR250R。その性能は他を凌駕するものがあり、当時はもちろん、今もなお多くのファンを持つ。ここで1988年に登場したMC18の前期型、通称“ハチハチ”を解説する。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、松川 忍、南 孝幸/協力:Bikers Station、H&L PLANNING
▶▶▶写真はこちら|ホンダ「NSR250R(MC18前期)」(27枚)

ホンダ「NSR250R」(MC18前期・1988年)カタログ

▶1988年 NSR250R(MC18前期)カタログ

画像1: ホンダ「NSR250R」(MC18前期・1988年)カタログ

世界初のコンピュータ制御キャブを搭載した最速レプリカ

1988年に登場したMC18・前期型のカタログ。表紙は小型化したヘッドライトを中心にしたフェイスをライトアップして掲載。

電子制御領域を増やし知能化したことを黒バックとともに示唆した。最初の見開きには新しいテールランプまわりを強調し、“I am PROSPEC.”の言葉でも知能化による進化を表現。

画像2: ホンダ「NSR250R」(MC18前期・1988年)カタログ

プロスペックは期待、前途、眺望等を表す「prospect」からの造語で、NSR250Rの背後にあるレーサー=プロの、性能=スペックを持つという意味も込められていたと当時謳われた。

さらにページを開くと変更点を中心として多くの部分写真があり、三見開き目に上からの写真を掲載した。

画像3: ホンダ「NSR250R」(MC18前期・1988年)カタログ
画像4: ホンダ「NSR250R」(MC18前期・1988年)カタログ

▶1988年 NSR250R SP(MC18前期)カタログ

画像5: ホンダ「NSR250R」(MC18前期・1988年)カタログ

シリーズ初となる「SP」モデルが登場

量産車として世界初の“MAGTEK”マグネシウム合金ホイールを標準装備して登場したSPモデル。

このMAGTEKは日本軽金属(株)との共同開発品でサイズはSTDに同じ3.00-17/4.00-18インチながら前後で計1.5kgの軽量化を達成していてバネ下重量の軽減に貢献。

専用のロスマンズカラー、カウル内側下への上下六段のスリットも追加。ほかはSTDに準じ、クラッチはMC18前期SPでは湿式で1989年のMC18後期SPで乾式化された。

画像: 1988年 NSR250R SP(MC18・前期)

1988年 NSR250R SP(MC18・前期)

文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝、松川 忍、南 孝幸/協力:Bikers Station、H&L PLANNING

関連のおすすめ記事

This article is a sponsored article by
''.