2025年6月21日に発表されたドゥカティ「パニガーレV2S」。従来モデルから大きくモデルチェンジを受けた新型は、排気量890ccV型2気筒エンジンを搭載し、コンパクトかつ軽量な車体に。かつてないほど軽やかなハンドリング性能を実現した。
文:小川 勤、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
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ドゥカティ「パニガーレV2S」ライディングポジション・足つき性

シート高:837mm
ライダーの身長・体重:165cm・68kg

画像1: ドゥカティ「パニガーレV2S」ライディングポジション・足つき性

前モデルのパニガーレV2よりも前傾は穏やか。シート高は低くないものの、軽量なのでマシンを支えやすい。

僕のように小柄な場合は、両足で支えるより片足できちんと支えるのがおすすめ。オプションのハンドルを使うことで、より低いスポーティなポジションを叶えることも可能だ。

画像2: ドゥカティ「パニガーレV2S」ライディングポジション・足つき性

ドゥカティ「パニガーレV2S」各部装備・ディテール解説

画像: レッド一色のシンプルなスタイリング。面を作り込んだグラフィックに頼らないデザインは、ドゥカティならでは。今回は足まわりに豪華パーツを装備するSに試乗。

レッド一色のシンプルなスタイリング。面を作り込んだグラフィックに頼らないデザインは、ドゥカティならでは。今回は足まわりに豪華パーツを装備するSに試乗。

画像: エンジンをシャシーとして活用し、エンジンからフレームやスイングアーム、サスペンションが生える車体構成。標準タイヤはピレリ製ディアブロロッソ4。サーキット派はハイグリップタイヤへの換装がお勧めだ。

エンジンをシャシーとして活用し、エンジンからフレームやスイングアーム、サスペンションが生える車体構成。標準タイヤはピレリ製ディアブロロッソ4。サーキット派はハイグリップタイヤへの換装がお勧めだ。

画像: 灯火類はLED。カウルは整流効果も考慮され、ノーズ下のダクトから導入された空気はライダーの足元に流れ、エンジンの熱はサイドダクトから排出される設計。

灯火類はLED。カウルは整流効果も考慮され、ノーズ下のダクトから導入された空気はライダーの足元に流れ、エンジンの熱はサイドダクトから排出される設計。

画像: シート下に導かれる2本出しサイレンサーもパニガーレらしいデザインに貢献。サイレンサーがライダーに近い場所にあるため、ドゥカティ・Vツイン特有のエキゾーストノートも堪能しやすい。

シート下に導かれる2本出しサイレンサーもパニガーレらしいデザインに貢献。サイレンサーがライダーに近い場所にあるため、ドゥカティ・Vツイン特有のエキゾーストノートも堪能しやすい。

画像: 独自の車体構成の要となるモノコック構造のフロントフレーム。排気量890ccのバイクのフレームとは思えないほどコンパクトで、重量は4kgほど。エンジン上部に4本のボルトでマウントされ、エアボックスも兼ねる合理的なつくりを見せる。新型は横方向の剛性を大幅に落とすため、穴だらけの形状となった。写真はムルティストラーダV2用だが、パニガーレV2もほぼ同形状。

独自の車体構成の要となるモノコック構造のフロントフレーム。排気量890ccのバイクのフレームとは思えないほどコンパクトで、重量は4kgほど。エンジン上部に4本のボルトでマウントされ、エアボックスも兼ねる合理的なつくりを見せる。新型は横方向の剛性を大幅に落とすため、穴だらけの形状となった。写真はムルティストラーダV2用だが、パニガーレV2もほぼ同形状。

画像: Sの前後サスペンションはオーリンズ製。スタンダードのフロントフォークはマルゾッキ製、リアサスはKYB製。キャリパーは共にブレンボ製M50。

Sの前後サスペンションはオーリンズ製。スタンダードのフロントフォークはマルゾッキ製、リアサスはKYB製。キャリパーは共にブレンボ製M50。

画像: スイングアームは、片持ちから両持ちに。大胆な形状はシミュレーション技術が向上したことによるもの。シミュレーション、試作、製品、それぞれの数値の差を埋める開発を進める。

スイングアームは、片持ちから両持ちに。大胆な形状はシミュレーション技術が向上したことによるもの。シミュレーション、試作、製品、それぞれの数値の差を埋める開発を進める。

画像: スイングアームとエンジンを繋ぐオーリンズ製リアサスペンション。前モデルからリンクを廃し、軽量&シンプル化。車体の大幅な軽量化がよく動くサスを実現。

スイングアームとエンジンを繋ぐオーリンズ製リアサスペンション。前モデルからリンクを廃し、軽量&シンプル化。車体の大幅な軽量化がよく動くサスを実現。

画像: シフトアップ&ダウンに対応するクイックシフターも装備。旋回中も躊躇なく使えるため、トラクションの途切れる感覚がなく、スポーツ走行の必需品だ。

シフトアップ&ダウンに対応するクイックシフターも装備。旋回中も躊躇なく使えるため、トラクションの途切れる感覚がなく、スポーツ走行の必需品だ。

画像: 人間工学に基づき、スポーツライディングに適したタンク&シート形状は、リーンウィズでもインでもフィット。シート前方は絞り込まれており、足つき性向上に貢献。

人間工学に基づき、スポーツライディングに適したタンク&シート形状は、リーンウィズでもインでもフィット。シート前方は絞り込まれており、足つき性向上に貢献。

画像: タンデムシート下にはETC車載器を搭載するスペースも確保される。

タンデムシート下にはETC車載器を搭載するスペースも確保される。

画像: 一目でパニガーレのリアビューとわかる、テールライトのデザイン。C型に光らせるのが最近のドゥカティの特徴で、こういったディテール一つひとつに個性を宿らせる。

一目でパニガーレのリアビューとわかる、テールライトのデザイン。C型に光らせるのが最近のドゥカティの特徴で、こういったディテール一つひとつに個性を宿らせる。

用途に合わせたオプションパーツを用意!

画像1: 【レビュー】ドゥカティ「パニガーレV2S」インプレ|難しさを感じさせず操る楽しさに溢れた新時代のドゥカティが誕生

ドゥカティジャパンのWEBで、パニガーレV2のコンフィギレーターを開くと様々なパーツが用意されている。

「スポーツ」「タイムアタック」パッケージの他、ツーリング仕様に特化させることができるパーツも多数ラインアップ。

軽量&コンパクトなパニガーレV2は、様々なキャリアやライフスタイルにフィットするモデルだ

画像: スイングアームスライダー(税込3万9204円)

スイングアームスライダー(税込3万9204円)

画像: ソフトタンクバッグ(税込4万7113円)

ソフトタンクバッグ(税込4万7113円)

画像: Termignoniとのコラボレーションサイレンサー(税込29万1643円)

Termignoniとのコラボレーションサイレンサー(税込29万1643円)

ドゥカティ「パニガーレV2S」動画・写真

画像: New Panigale V2 | Unlimited Racing Experience www.youtube.com

New Panigale V2 | Unlimited Racing Experience

www.youtube.com

ドゥカティ「パニガーレV2S」主なスペック・価格

ホイールベース1465mm
シート高837mm
車両重量177.6kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒
総排気量890cc
ボア×ストローク96×61.5mm
圧縮比13.1
最高出力88kW(120PS)/10750rpm
最大トルク93.3Nm(9.5kgf・m)/8250rpm
燃料タンク容量15L
変速機形式6速リターン
キャスター角23.6°
トレール量93mm
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmダブルディスク・Φ245mmシングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70 ZR17・190/55 ZR17
乗車定員2名
メーカー希望小売価格240万8000円(消費税10%込)

文:小川 勤、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

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