2025年7月11日から13日にかけて、ドイツのザクセンリンク・サーキットにてMotoGP第11戦ドイツGPが行われた。チャンピオンシップをリードしているマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)は目下3連勝中。勢いに乗るゼッケン93が通算8勝を誇る得意のザクセンリンクで記録更新に挑んだ。

マルク・マルケスがザクセンリンク9勝目を達成

決勝日も上空には雲に覆われるも、次第に天候が回復。土曜日とは異なりドライコンディションで行われた。スプリントで転倒しリタイアしたモルビデリは検査のためイタリアに帰国することが決まり、決勝は18台で争われることになった。

気温21度、路面温度27度のドライコンディションのなか、30周の決勝レースがスタート。ポールシッターのマルク・マルケスがスタートを決め、トップのままターン1をクリアしていく。その後方ではベッツェッキとディ・ジャナントニオが激しい2番手争いを演じ、4番手にはアレックス・マルケス(Gresini Racing MotoGP)が続いた。

画像: 得意のサーキットでトップを譲ることなく周回を重ねるマルク・マルケス。

得意のサーキットでトップを譲ることなく周回を重ねるマルク・マルケス。

ベッツェッキとのバトルを制したディ・ジャナントニオが2番手に浮上。3番手に後退したベッツェッキの後ろにはアレックス・マルケスやペドロ・アコスタ(Red Bull KTM Factory Racing)、ザルコ、フランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)が僅差で続く。しかし、アコスタは4周目のターン2で転倒を喫してしまった。

画像: 前半は激しい2番手争いが勃発した。

前半は激しい2番手争いが勃発した。

トップのマルク・マルケスがリードを築くなか、2位集団は等間隔となりレースはこう着状態に。ところが18周目、2番手のディ・ジャナントニオと6番手のザルコがターン1で転倒。さらに波乱は続き、21周目には2番手に上がったベッツェッキも同じくターン1で転倒を喫してしまう。これで2番手にアレックス・マルケス、3番手にはバニャイアが浮上した。

23周目のターン1では小椋がスリップダウンし、前方を走っていた前方を走っていたジョアン・ミル(Honda Team)を巻き込みリタイア。ロレンツォ・サバドーリ(Aprilia Racing)も小椋の後ろで転倒するなど、ターン1でのアクシデントが多発する事態となった。

画像: トップをひた走るマルク・マルケス。

トップをひた走るマルク・マルケス。

波乱の多いレースとなったが、トップのマルク・マルケスにとっては無風のレース。圧倒的な走りを見せたマルケスがトップチェッカーを受けた。マルク・マルケスにとって今大会がGP参戦200回目のメモリアルなレース。記念すべき日に優勝を飾り、最高峰クラスではザクセンリンク9勝を達成した。

2位に怪我を負いながらも粘りの走りを見せたアレックス・マルケス、3位には苦しみながらもバニャイアが入っている。生き残ったライダーが全員ポイントを獲得。完走わずか10台のサバイバルレースとなった。

次戦は久しぶりの開催となるチェコGP。7月18日から20日にかけてブルノ・サーキットで行われる第12戦はついにホルヘ・マルティンが復帰する予定となっている。ベッツェッキとともに成績を上げてきたアプリリア。契約をめぐって揉めているアプリリアとマルティンだが、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのかに注目したい。

2025 MotoGP 第11戦ドイツGP 決勝結果

画像: 終わってみれば今シーズン定番化になりつつある3名が表彰台に登壇。

終わってみれば今シーズン定番化になりつつある3名が表彰台に登壇。

画像: resources.motogp.com
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レポート:河村大志

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