付き合いやすくて何にでも使えるオールラウンドな実用バイクが好き、というノア。 1位に選ばれたのは、ビギナー・ベテラン問わずおすすめできるあのバイクだ!
文:ノア セレン/写真:南 孝幸、関野 温

第1位

「かわいいハーレー乗ってます」って言いたいっ!
ハーレーダビッドソン「X500」

画像: Harley-Davidson X500 総排気量:500cc エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒 シート高:820mm 車両重量:208kg 税込価格:83万9800円 2025年モデルとして写真のブルーが加わったX500だが、昨今の値上げラッシュのさなか価格は据え置き! 良心的だぜハーレーさん。

Harley-Davidson
X500

総排気量:500cc
エンジン形式:水冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒
シート高:820mm
車両重量:208kg

税込価格:83万9800円

2025年モデルとして写真のブルーが加わったX500だが、昨今の値上げラッシュのさなか価格は据え置き! 良心的だぜハーレーさん。

まさかのハーレーからシンプルな実用車登場

あぁホレた! 久しぶりに「これはマジで欲しいぜ!」となったのが、このハーレーX500。これがもの凄くイイ! キーワードはね、「難しくないこと」だと思う。

最新の、特に大排気量バイクを色々乗っていて思うのは、なんだか複雑なモデルが多いということ。新しい機能だとか突飛なルックスだとか、とにかく何かを盛りつけて個性や高級感を出そうという印象があって、それがバイクに乗るという行為を特別にさせてくれるのではなくて、逆に難しくさせているように感じることもあるのだ。

その点、このX500はシンプルさがイイ。なぁんにも特別なことがないのが逆に新鮮で、ある意味究極の実用車だ。超楽チンポジションでしょ、シートは快適でしょ、エンジンはまろやかで付き合いやすくそれでいて必要十分なパワーでしょ、見た目もサイズ感もかわいくて、それなのにハーレーでしょ。ただの実用車ではなくて、なんか楽しそうな気分にさせてくれる実用車。うん、素晴らしいサジ加減じゃないか!

画像: 第1位

このバイクに乗って思い出すのは、あの芸人の名台詞「ゴッホより~普通にラッセンがっ好っき~!」というやつだ。プレミアムな大排気量バイクはそりゃみんな素晴らしい。だけどちょっと玄人っぽくてゴッホ化しているんじゃないだろうか。

対するX500はその存在感も乗り味もラッセン。ゴッホとは違う意味でしっかりと魅力はありつつ、それでいて専門的な知見やスキルがなくても誰でも直感的かつシンプルに「好っき~!」と感じやすいと思う。逆に絵画に詳しい人がラッセンの技術の高さや真の魅力を理論的に解説できるのと同じように、バイク上級者はX500の奥深さを感じることができるだろう。

ライトさ、カジュアルさ、付き合いやすさこそが魅力だと訴えたかったのに結局難しい話になってしまった。もっとカンタンに言えば、このバイクは「カワイイ」のだ。「カワイイ」はあらゆるジャンルにおいて最強である。

全てを超越するワードが「カワイイ」であり、良くも悪くもそれだけで正義なのだ。だがこれはカワイクてもハーレー。もし僕が購入したときには「カワイイハーレーに乗ってま〜す!」と笑顔で言いたい。

画像: 500になるとパワーにも余裕があるからタンデムも良いでしょう。350版にはなかった、工具なしで調整できるプリロードアジャスター付き。

500になるとパワーにも余裕があるからタンデムも良いでしょう。350版にはなかった、工具なしで調整できるプリロードアジャスター付き。

画像: 極論、メーターなんてスピードがわかりゃいいのだ! 燃料計があっても良かったけど、ツイントリップで管理できるからノー問題さ!

極論、メーターなんてスピードがわかりゃいいのだ! 燃料計があっても良かったけど、ツイントリップで管理できるからノー問題さ!

画像: 水冷パラツインはフラットツインと同じ爆発間隔となる360°クランクだから、ハーレーよりはむしろBMW的なフィーリングなのだ。

水冷パラツインはフラットツインと同じ爆発間隔となる360°クランクだから、ハーレーよりはむしろBMW的なフィーリングなのだ。

画像: タップリのシートはクッションばっちり。シート高は820mmとちょっと高めだけど堂々とした感もまた良し。タンデムするならバックレストが必要だな。

タップリのシートはクッションばっちり。シート高は820mmとちょっと高めだけど堂々とした感もまた良し。タンデムするならバックレストが必要だな。

画像: 跳ね上がったトラッカースタイルの350に対して500は尻下がりのロードスタースタイル。落ち着いていて大人っぽいのがまたイイ。

跳ね上がったトラッカースタイルの350に対して500は尻下がりのロードスタースタイル。落ち着いていて大人っぽいのがまたイイ。

画像: 太いフォークや大きなディスク、ラジアルマウントのキャリパーのおかげでフロントまわりの安心感は350に比べて格段に高い。スポーツ性もバッチリ!

太いフォークや大きなディスク、ラジアルマウントのキャリパーのおかげでフロントまわりの安心感は350に比べて格段に高い。スポーツ性もバッチリ!

画像: ホイールサイズやタイヤサイズは350と共通。排気系は腹下の350に対してサイレンサー別体型で、音質は同じながら深く上品なサウンドを奏でる。

ホイールサイズやタイヤサイズは350と共通。排気系は腹下の350に対してサイレンサー別体型で、音質は同じながら深く上品なサウンドを奏でる。

ハーレーダビッドソン「X500」主なスペック・価格
全長2135mm
ホイールベース1485mm
最低地上高153mm
シート高820mm
車両重量208kg
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ並列2気筒
総排気量500cc
ボア×ストローク69×66.8mm
圧縮比11.5
最高出力35kW(47HP)/8500rpm
最大トルク46N・m/6000rpm
燃料タンク容量13.1L
変速機形式6速リターン
キャスター角24.5°
トレール量100mm
ブレーキ形式(前・後)ダブルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ(前・後)120/70-ZR17(58W)・160/60-ZR17(69W)
メーカー希望小売価格83万9800円(消費税10%込)

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  • 画像4: ノア セレンが選ぶ、激推しバイクBEST3〈2025年上半期ver〉シンプルな実用車こそ俺を惹きつける!
    ホンダ「CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition」
  • 画像5: ノア セレンが選ぶ、激推しバイクBEST3〈2025年上半期ver〉シンプルな実用車こそ俺を惹きつける!
    ホンダ「CB1300 SUPER BOL D'OR SP Final Edition」
  • 画像6: ノア セレンが選ぶ、激推しバイクBEST3〈2025年上半期ver〉シンプルな実用車こそ俺を惹きつける!
    スズキ「Vストローム650XT ABS」
  • 画像7: ノア セレンが選ぶ、激推しバイクBEST3〈2025年上半期ver〉シンプルな実用車こそ俺を惹きつける!
    ハーレーダビッドソン「X500」
  • 画像8: ノア セレンが選ぶ、激推しバイクBEST3〈2025年上半期ver〉シンプルな実用車こそ俺を惹きつける!
    ホンダ「CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition」
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  • 画像9: ノア セレンが選ぶ、激推しバイクBEST3〈2025年上半期ver〉シンプルな実用車こそ俺を惹きつける!
    ホンダ「CB1300 SUPER BOL D'OR SP Final Edition」
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  • 画像10: ノア セレンが選ぶ、激推しバイクBEST3〈2025年上半期ver〉シンプルな実用車こそ俺を惹きつける!
    スズキ「Vストローム650XT ABS」
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  • 画像11: ノア セレンが選ぶ、激推しバイクBEST3〈2025年上半期ver〉シンプルな実用車こそ俺を惹きつける!
    ハーレーダビッドソン「X500」
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文:ノア セレン/写真:南 孝幸、関野 温

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