文:横田和彦/写真:赤松 孝、南 孝幸、関野 温
第2位
白バイにも採用されたProject・BIG1の集大成!
ホンダ「CB1300」シリーズ

Honda
CB1300 SUPER FOUR SP Final Edition(左)
CB1300 SUPER BOL D’OR SP Final Edition(右)
総排気量:1284cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:780mm/790mm(SP)
車両重量:〈CB1300SF〉226kg/〈CB1300SF〉272kg
税込価格:〈CB1300SF〉172万7000円/210万1000円(SP)、(CB1300SB)183万7000円/221万1000円(SP)
感性に響く感動性能を持つビッグネイキッド
1992年に登場したCB1000SUPER FOURは「水冷直列4気筒エンジンを心臓にもち、体躯はセクシー&ワイルドで、走る者の心を魅了する感動性能を持つこと」をコンセプトとしたプロジェクト・ビッグ1を具現化したモデル。
そのDNAを受け継いできたのがCB1300SF/SBである。ところが今年2月発売のファイナルエディションをもって生産が終わると発表。プロジェクト・ビッグ1の歴史に幕が降ろされることになった。

これぞCB! といわんばかりの堂々とした存在感や、どの回転域からも豊かなトルクを生み出し、淀みなく吹け上がっていく直列4気筒エンジンの官能的なフィーリング、大柄な車体からは想像できないリニアでスポーティなハンドリング特性など、ビッグネイキッドとしてかなりレベルが高い完成度を持つバイクだといえよう。その乗り味は、ホンダファンならずとも一度は体験する価値があると思っている。
そして今がCBの歴史に名が刻まれる名車を新車で手に入れるラストチャンスだ。いま乗らずしていつ乗るのだ!? と言いたくなる。プロジェクト・ビッグ1の集大成、激推しするぞ!

アナログ式2眼メーターがイイ! 歴代のCBシリーズに採用されてきたアナログ式の大型2連メーターを装備。今となってはレトロ感もあるが、見ているとなぜかホッとする。

空冷“風”フィンがない水冷エンジン! ネイキッドのエンジンは空冷がベストという価値観をひっくり返した初代CB1000SFのコンセプトを継承。ソリッドなシリンダーが凛々しい。

一見ごく一般的な形状のダブルシートだが、フィット感を追求していてライダーとバイクの一体感を高めてくれる。クッション性が高く疲れにくいのもポイントだ。

シート下には約11リットルという大容量の収納スペースがあるので、レインスーツなどちょっとした荷物は余裕で収納できる。内部にはType-CのUSBソケットも備えている。
ホンダ「CB1300」シリーズの主なスペック・燃費・製造国・価格 | ||
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CB1300SF Final Edition | CB1300SB Final Edition | |
全長×全幅×全高 | 2200×795×1125《1135》mm | 2200×825×1205《1215》mm |
ホイールベース | 1520mm | |
最低地上高 | 130《140》mm | |
シート高 | 780《790》mm | |
車両重量 | 266kg | 272kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 | |
総排気量 | 1284cc | |
ボア×ストローク | 78.0×67.2mm | |
圧縮比 | 9.6 | |
最高出力 | 83kW(113PS)/7750rpm | |
最大トルク | 112N・m(11.4kgf・m)/6250rpm | |
燃料タンク容量 | 21L | |
変速機形式 | 6速リターン | |
キャスター角 | 25°00′ | |
トレール量 | 99mm | |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・シングルディスク | |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70ZR17M/C(58W)・180/55ZR17M/C(73W) | |
燃料消費率 WMTCモード値 | 17.2km/L(クラス3-2)1名乗車時 | |
製造国 | 日本 | |
メーカー希望小売価格 | 172万7000円《210万1000円》 | 183万7000円《221万1000円》 |