文:宮崎敬一郎/写真:赤松 孝、南 孝幸、関野 温
第3位
王様が生まれ変わって1年強、そろそろ試乗したほうがいい
BMW「R1300GS」

BMW
R1300GS
総排気量:1300cc
エンジン形式:空水冷4ストDOHC4バルブ水平対向2気筒
シート高:850mm(GSスポーツは870mm、ツーリングは820-850mm)
車両重量:250kg
税込価格:285万円〜
クラッチレバーレスのASAは素晴らしい
経験的にオールニューの欧州車が出た時は、1〜2年様子を見ることにしている。特に開発力があって品質向上にいとまがない大手メーカーの場合は、その市場経験を生かして大きくクオリティが上がる……と勝手に思っている。
放っておいても欧州ではビッグバイクのベストセラーになっていたBMWのトップセラーGSは一昨年、革命的なエンジンレイアウト変更とシャシー変更をやってのけた。昨年もこのバイクを「すばらしいバイクだぞ、荒削りなところはあるが」と推したように思うが、1年強の時が経ち、アドベンチャーも登場。しかも自動変速、オートクラッチのASAバージョンまで出た。このミッション搭載車はスタンダードのGSにも搭載され、矢継ぎ早にシリーズが増殖中だ。
なので、このシリーズに乗る機会が最近増えた。相変わらずどこまでも走っていきたくなるような、全てが穏やかな手応えで走る。欲しくなるほど気持ちいい。エンジンはこれまで以上にスムーズに回り、気になっていたメカノイズもかなり静かになっていた。興味とゆとりのある方には改めて試乗をおすすめしたいバイクだ。

新設計のX字型DRLとプロジェクターを組み合わせたLEDライトを採用。オプションでコーナリングライト機能も備え、夜間や悪路での視認性が大幅に向上。

ワイドなハンドルバーとウインカー内蔵ハンドガードを装備し、操作性と安全性を向上。電子制御サスや各種先進機能のスイッチが集約され、グリップヒーターやクルーズコントロールも標準装備。直感的な操作が可能

6.5インチTFTフルカラー液晶メーターを搭載。ナビやスマホ連携、各種車両情報表示が可能で、操作性も向上。視認性と多機能性に優れる最新装備。

EVOテレレバーサスペンションを採用し、Φ45mmインナーチューブで剛性を大幅強化。ノーズダイブを抑え、快適な乗り心地と高い安定性を両立している。

シートは細身で足つき性に優れ、アダプティブ車高制御により停止寸前に自動で30mmダウンする。クッション性とスタンディング時の安定性も高められている。
BMW「R 1300 GS」主なスペック・価格 | |
---|---|
全長×全幅×全高 | 2210×1000×1405(STD、スクリーンロー)mm |
ホイールベース | 1520mm |
最低地上高 | NA |
シート高 | 850mm(GSスポーツは870mm、ツーリングは820-850mm) |
車両重量 | 250kg |
エンジン形式 | 空水冷4ストロークDOHC4バルブ水平対向2気筒 |
総排気量 | 1300cc |
ボア×ストローク | 106.5×73mm |
圧縮比 | 13.3 |
最高出力 | 107kW(145PS)/7750rpm |
最大トルク | 149N・m/6500rpm |
燃料タンク容量 | 約19L |
変速機形式 | 6速リターン |
ステアリングヘッド角 | 63.8° |
トレール量 | 112mm |
ブレーキ形式(前・後) | Φ310mmダブルディスク・Φ285mmシングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 120/70R19・170/60R17 |
メーカー希望小売価格 | 285万円~(消費税10%込) |