インタビュー:斎藤ハルコ/写真:松川 忍
教習所では何度も転んで何度も空を見上げました(笑)

若月佑美(わかつきゆみ)
1994年6月27日生まれ、静岡県出身。乃木坂46の1期生として活躍した後、女優として多数の作品に出演。現在、ニッポン放送「若月佑美とNovelbright ねぎのオフタイム・レコーズ」のパーソナリティを務める。
──今年2月に普通二輪免許を取得したばかりだそうですが、約2カ月ぶりの乗車体験はいかがでしたか?
「正直、今もめちゃめちゃ緊張してるんですけど、教習所で初めてバイクにまたがった時の『うわ、私バイクに乗ってる!』って気持ちを思い出しました。初めての公道走行なのに、レブルは自分の行きたい方向に一緒に来てくれる感覚で、すごく乗りやすかったです。だから、もっともっと上手くなりたいなって。速くなりたいというよりも、ちゃんと周りが見えて、的確に状況判断ができるまで運転を安定させたいって気持ちがより強くなりました」

3月の東京モーターサイクルショーではブースの待機列に並んでまたがり体験をした、気になるバイクの1台であるレブル250 Eクラッチ。公道初走行中の独り言もバッチリ収録された(笑)webオートバイの動画もぜひご覧ください!
──若月さんとバイクの出会いは?
「いちばん最初に興味を持ったのは、母親がバイクに乗る人だったんです。だから物心ついた頃にはバイクはすごい格好いいって印象があったし、女性もバイクに乗ることを母親から知ったと言いますか。それに兄姉がいて、兄もバイクに乗る人なんです。ただ、結構転んでケガしてる姿も見てたので、バイクの危なさも兄を通じて知っていて。私自身はどっちかというとバイクに乗りたいというより、格好いいものを見たい気持ちが強くて、テレビとか配信とかでバイクのレースを見たりしてました。何がなんだかわからないまま、格好いいなと思ってるだけだったんですけど、街の中を走るレースを見た時の衝撃がすごすぎて」
──マン島TTレースですか?
「そうです、そうです! すごい速度で街中を走る映像を見て、バイクってこんなにスピードが出るのかと驚きましたし、乗り物の頂点だなって。先にクルマの免許を取っちゃったので、クルマへの興味が強くなってたんですけど、そこから一周してやっぱりバイクの免許も取りたくなったんです。見るのは好きだったので、免許がない時にも二輪雑誌を買ったりしてて、それこそ『オートバイ』さんも買いました」
──それは嬉しいです(笑)。教習所の教習はスムーズに進みましたか。
「なぜかクランクがめちゃくちゃ苦手で、毎回同じところで転んでは何回か空を見上げました(笑)。教習所のことを事務所には報告してなかったのですが、さすがに隠せないくらいにアザがすごくなったので、『すみません、足が見えない衣装にしてください』ってお願いする時に伝えました」
──事務所も驚いたでしょうねぇ……。
「教習所に通うのはOKだったんですけど、そこまでアザを作るとは思っていなかったと思います(笑)。たぶんクラッチ操作が苦手だったんですけど、私はすっごい頭で考えるタイプなので、『なぜここでクラッチを切って、ここで繋げるのか?』とかを理解しようと考えすぎて、進めなくなったんですよ」
──真面目な性格があだになってしまったわけですね。何かを始める時は、徹底的に調べるタイプでしょうか。
「自分で調べられる情報はすごい調べますね。たとえば、欲しいバイクを探してる時にメグロS1とW230が一緒に発売されたのを知ったのですが、何が違うのかがすごい気になるタイプです。それがわかったら、なんでカワサキなのにメグロなんだろう? って不思議になるし、そもそもメグロって何だろうってとこから目黒製作所を知ったり、どんどん掘り下げていきます」
──すばらしい姿勢ですが、調べすぎて頭でっかちになったりしませんか?
「そうなんです! バイクに乗るメリットだけじゃなくデメリットも調べるタイプなので、まだ何もしてないのに変な恐怖心がついてしまい、乗らない方がいいのかと考えたりもしました」

走行前には初めてのエアーチェック&空気入れを体験。「事前に下調べをし過ぎて、わけがわからなくなるタイプです」という若月さんだけに、無事に愛車を手に入れたら、メンテナンスについても真面目に勉強しまくること確実です。
──無事に公道デビューを果たして、少しは恐怖心がやわらぎましたか?
「はい、だんだん緊張より楽しさが上回るようになりました。視界を遮るものがなくて開放されている感じがすごく気持ち良かったですし、教習所と違って走りながらどんどん眺めが変わっていくのがすごく楽しくて。もちろん危険もあるので、交通ルールをしっかり身につけて、安全に、人の迷惑にならない運転をすることが今のいちばんの目標ですが、余裕が出てきたらインカムをつけて、友達と一緒に景色を楽しんだり、話したりしながらツーリングがしたいという夢ができました!」
【初めての公道走行】若月佑美がレブル250でショートツーリング!
www.youtube.comインタビュー:斎藤ハルコ/写真:松川 忍