文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸
ホンダ新型「CRF250ラリー」各部装備・ディテール解説

ダカールラリーで活躍するワークスマシン・CRF450ラリーのDNAを感じさせるフルカバードスタイルを採用。タフなラリーイメージを巧みに表現。

大きなタンクや幅広シートの採用など、ロングラン時の快適性を大幅に向上。2025年モデルはブルーを大きくあしらった新グラフィック。

ダカールラリーを制したワークスマシン・CRF450ラリーをイメージした独特のフロントマスクは継承。ヘッドライトはもちろんLED。

アップライトな乗車姿勢を実現させるハンドル形状。インナーウェイトを備え、走行中の手元への振動を低減することで快適性を向上。

前回のモデルチェンジで文字サイズも大型化して見やすさをアップ。ギアポジションインジケーター、燃費計を新たに採用して利便性も高まった。

前回のモデルチェンジでカムやバルブタイミングを変更、ミッションのレシオも見直された。アシストスリッパークラッチも装備。ステップはラバー付き。2025年モデルはラジエーターグリルとサイドカバーの形状が変更された。

吸排気系の見直しに合わせてマフラーを新設計。低中回転での力強さとパルス感のあるサウンド、そして軽量化を実現している。

インナーチューブ径Φ43mmの倒立フォーク。〈s〉のストロークは260mm、スタンダードは235mm。2025年モデルでセッティングも変更された。

ABSは後輪のみキャンセル可能。スイングアームは軽量なアルミキャスト製、リアホイールのみアルミリムを採用。

ラリーは着座位置のシート幅をLより20mm拡大、クッションも厚くして快適性をアップ。フレームと接する部分には防振材も入る。

スチール製のフレームはLと共通。オフロードでの性能向上を狙い、最適な剛性を確保する一方、軽量化も追求されている。
ホンダ新型「CRF250ラリー」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 2200×920×1355mm【2230×920×1415mm】 | |
ホイールベース | 1435mm【1455mm】 | |
最低地上高 | 220mm【275mm】 | |
シート高 | 830mm【885mm】 | |
車両重量 | 153kg | |
エンジン形式 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒 | |
総排気量 | 249cc | |
ボア×ストローク | 76.0×55.0mm | |
圧縮比 | 10.7 | |
最高出力 | 18kW(24PS)/9000rpm | |
最大トルク | 23N・m(2.3kgf・m)/6500rpm | |
燃料タンク容量 | 12L | |
変速機形式 | 6速リターン | |
キャスター角 | 27°30’ | |
トレール量 | 109mm | |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク(ABS)・シングルディスク(ABS キャンセル機能付き) | |
タイヤサイズ(前・後) | 80/100-21M/C 51P・120/80-18M/C 62P | |
乗車定員 | 2人 | |
燃料消費率WMTCモード値 | 32.4km/L(クラス 2-2)〈1名乗車時〉 | |
製造国 | タイ | |
メーカー希望小売価格 | 79万2000円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸