ホンダの新世代トランスミッション「Honda E-Clutch(ホンダ イークラッチ)」がレブル250にも導入され、2025年3月13日に販売開始された。クラッチワークから解放されイージーに乗れる一方、操る楽しさも磨かれており、レブル本来の魅力もさらに高まった。この記事では「レブル250 Sエディション Eクラッチ」の試乗・撮影レポートを中心に、新型レブル250シリーズについて解説する。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝/モデル:平嶋夏海

ホンダ新型「レブル250」シリーズ 一覧・人気投票

2025年モデルは「レブル250」「レブル250 Eクラッチ」「レブル250 Sエディション Eクラッチ」の3機種が用意されている。ボディカラーは全5色でそれぞれ専用色となっているのも特徴だ。

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画像3: 【レビュー】ホンダ「レブル250 Sエディション Eクラッチ」インプレ(2025年)ライダーにより優しくなった新型レブル250シリーズ

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    レブル250|マットディムグレーメタリック
  • 画像5: 【レビュー】ホンダ「レブル250 Sエディション Eクラッチ」インプレ(2025年)ライダーにより優しくなった新型レブル250シリーズ
    レブル250 Eクラッチ|マットガンパウダーブラックメタリック
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    レブル250 Eクラッチ|マットフレスコブラウン
  • 画像7: 【レビュー】ホンダ「レブル250 Sエディション Eクラッチ」インプレ(2025年)ライダーにより優しくなった新型レブル250シリーズ
    Sエディション|パールシャイニングブラック
  • 画像8: 【レビュー】ホンダ「レブル250 Sエディション Eクラッチ」インプレ(2025年)ライダーにより優しくなった新型レブル250シリーズ
    Sエディション|パールカデットグレー
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    レブル250|マットディムグレーメタリック
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    レブル250 Eクラッチ|マットガンパウダーブラックメタリック
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    レブル250 Eクラッチ|マットフレスコブラウン
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    Sエディション|パールシャイニングブラック
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    Sエディション|パールカデットグレー
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ホンダ新型「レブル250」シリーズ 主なスペック・燃費・製造国・価格

全長×全幅×全高2205×810×1090mm
ホイールベース1490mm
最低地上高134mm
シート高690mm
車両重量171kg【174kg】〈175kg〉
エンジン形式水冷4ストロークDOHC4バルブ単気筒
総排気量249cc
ボア×ストローク76.0×55.0mm
圧縮比10.7
最高出力19kW(26PS)/9500rpm
最大トルク22N・m(2.2kgf・m)/6500rpm
変速機形式6速リターン
燃料タンク容量11L
キャスター角28°00′
トレール量110mm
ブレーキ形式(前・後)シングルディスク・シングルディスク
タイヤサイズ(前・後)130/90-16M/C(67H)・150/80-16M/C(71H)
乗車定員2人
燃料消費率 WMTCモード値34.9km/L(クラス2-2)1名乗車時
製造国タイ
メーカー希望小売価格63万8000円【69万3000円】〈73万1500円〉(消費税10%込)
※【 】内はEクラッチ、〈 〉内はSエディション Eクラッチ

ホンダ新型「レブル250」シリーズ 開発者インタビュー

“楽しい”を身近にしてくれるホンダEクラッチ

革新的な機構・ホンダEクラッチが幅広い層のライダーに親しまれるレブル250に採用されたことで、その存在意義は大きく高まっている。ここで開発陣の想いを聞いてみよう。

画像: 野島一人 氏(LPL代行・写真中央) 本田技研工業株式会社 アシスタントチーフエンジニア 二輪・パワープロダクツ事業本部 二輪・パワープロダクツ開発生産統括部 商品開発部 商品開発課 鉦谷弘和 氏(車体担当・写真右) 本田技研工業株式会社 アシスタントチーフエンジニア 二輪・パワープロダクツ事業本部 二輪・パワープロダクツ開発生産統括部 商品開発部 商品開発課 遠藤洋平 氏(Eクラッチ担当・写真左) 本田技研工業株式会社 アシスタントチーフエンジニア 二輪・パワープロダクツ事業本部 二輪・パワープロダクツ開発生産統括部 パワーユニット開発部 動力研究2課

野島一人 氏(LPL代行・写真中央)
本田技研工業株式会社 アシスタントチーフエンジニア 二輪・パワープロダクツ事業本部
二輪・パワープロダクツ開発生産統括部 商品開発部 商品開発課

鉦谷弘和 氏(車体担当・写真右)
本田技研工業株式会社 アシスタントチーフエンジニア 二輪・パワープロダクツ事業本部
二輪・パワープロダクツ開発生産統括部 商品開発部 商品開発課

遠藤洋平 氏(Eクラッチ担当・写真左)
本田技研工業株式会社 アシスタントチーフエンジニア 二輪・パワープロダクツ事業本部
二輪・パワープロダクツ開発生産統括部 パワーユニット開発部 動力研究2課

楽で快適なだけでなく操る楽しさも進化!

「Eクラッチシステムはすぐ世に出たわけではなく、長い期間をかけて開発していたので、存在自体は以前から知っていました。こういうシステムが普及してくれたらいいな、とは思っていましたが、正直、もっと上のクラスのバイクに搭載されるシステムだと思っていました……。だからレブル250に搭載されることが決まったときは嬉しかったです。レブルは多くのエントリーユーザーの方に選んでいただいているバイクですから、これでレブルの良さ、Eクラッチシステムの良さがもっと広がればいいな、と思いました」

そう語るのはLPL代行の野島さん。Eクラッチシステム搭載にあたり、様々な調整も行われたようだ。遠藤さんが教えてくれた。

「エントリーユーザーの方にも楽しんでいただきたかったので、まずはスムーズに発進できること、小気味よく走り出せることを重視しました。機構自体はCB650Rのものと同様なんですが、半クラッチを長めにするなど、レブルに合わせたチューニングをしっかり行っています。あと、ユニットが足に当たるところにはすごく気を使いました。カバーを新作し、ギリギリまで張り出しを調整して、違和感のないように仕上げています」

Eクラッチ搭載に合わせて、もっとレブルを扱いやすく、乗りやすいバイクに仕上げたい。開発陣のそんな想いはハンドルやシートにも現れている。鉦谷さんは語る。

「本来のカッコいい前傾のライディングポジションはキープしながら、ハンドルをいっぱいに切った時でもライダーが遠いと感じることがないよう、ハンドル幅や位置を何度も調整しました。最終的には片側で8.9mm短く、5mm上、6.5mm手前になる仕様となりました。シートは形状こそ同じなんですが、中のフォームを高反発のものに変更し、シートベースの振動や硬さが伝わることのないよう、常にクッションがしっかりライダーを支えられるよう工夫しています」

乗り味へのこだわりは細やかな工夫に裏打ちされたもののようだ。野島さんは語る。

「Eクラッチユニットは車体右側に付きますが、そのままでは左右の重量バランスが違ってしまうので、実はフロントフォークは重量差を考慮して、左右で差をつけたセッティングとしています。他にも、リアサスはバンプラバーの形状を見直し、ストロークの先でも衝撃を吸収できるよう配慮しています」

クラッチワークから左手が解放され、乗り心地も向上したレブル250Eクラッチ。最後に野島さんからこんなメッセージをいただいた。

「Eクラッチ採用でただイージーになっただけではありません。確かに左手がクラッチ操作から解放され、楽にはなりましたが、その分ライディングに集中でき、マニュアルトランスミッションを積極的に操作する楽しみも増えているのです。Eクラッチを楽しんでいただきながら、バイクを操る喜びも感じていただけたら嬉しいです」

ホンダ新型「レブル250」シリーズ 動画・写真

画像: 【初めての公道走行】若月佑美がレブル250でショートツーリング! www.youtube.com

【初めての公道走行】若月佑美がレブル250でショートツーリング!

www.youtube.com
画像: レブル250とEクラッチは最強の組み合わせ!? 平嶋夏海が「Rebel 250 S Edition E-Clutch」を試乗レポート! www.youtube.com

レブル250とEクラッチは最強の組み合わせ!? 平嶋夏海が「Rebel 250 S Edition E-Clutch」を試乗レポート!

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文:太田安治、オートバイ編集部/写真:赤松 孝/モデル:平嶋夏海

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