125ccスクータークラスで絶大な人気を誇るPCXが進化した。新型はさらに洗練された新デザインを採用、先進機能や使い勝手の良さはそのままに、上質さを一層高めた仕様となっている。
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、松川 忍
▶▶▶写真はこちら|ホンダ「PCX」2025年モデルの全体・各部・走行シーン(16枚)
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、松川 忍
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ホンダ「PCX」各部装備・ディテール解説

エッジの効いたシャープで伸びやかなスタイルは、クラスを超えた上質な雰囲気を演出しており、独自の存在感を放っている。

特徴的なV字シェイプを描く大型のLEDポジションランプを採用し、フロントマスクの迫力を高めている。ウインカーは両端に統合される。

今回からハンドルにはシルバーのカバーが装備されることとなり、外観の質感向上と所有感のアップに大きく寄与している。

反転液晶の大型デジタルメーターのデザインは従来型と同様。インジケーター類のレイアウトもバランスがよく、見やすさにも優れる。

水冷OHC4バルブの「eSP+」エンジンは、マフラーの内部構造とキャタライザーの配置を最適化し、排気抵抗の低減と排気ガスの浄化性能を確保。

フロントホイールは14インチ、ブレーキには大型のΦ220mmローターを採用。1チャンネルのABSが標準装備されるのも従来通りだ。

ライダーが低く座る「シットイン」ポジションを実現。優れた足つき性とリラックスしたポジションを両立する。シート高は764mm。

シート下のトランクは容量30Lで従来通り。大きくはね上がるシートのおかげで荷物の出し入れがしやすく、開口部も大きい。

「X」の文字をかたどったLEDテールランプはデザインを変更。ウインカーランプを含めると「X」シェイプとなる新デザインになった。
ホンダ「PCX」主なスペック・燃費・製造国・価格
全長×全幅×全高 | 1935×740×1125mm |
ホイールベース | 1315mm |
最低地上高 | 135mm |
シート高 | 764mm |
車両重量 | 133kg |
エンジン形式 | 水冷4ストロークSOHC4バルブ単気筒 |
総排気量 | 124cc |
ボア×ストローク | 53.5×55.5mm |
圧縮比 | 11.5 |
最高出力 | 9.2kW(12.5PS)/8750rpm |
最大トルク | 12N・m(1.2kgf・m)/6500rpm |
変速機形式 | Vベルト無段変速 |
燃料タンク容量 | 8.1L |
ブレーキ形式(前・後) | シングルディスク(ABS)・シングルディスク |
タイヤサイズ(前・後) | 110/70-14M/C 50P・130/70-13M/C 63P |
乗車定員 | 2人 |
燃料消費率 WMTCモード値 | 47.7km/L(クラス1)1名乗車時 |
製造国 | ベトナム |
メーカー希望小売価格 | 37万9500円(消費税10%込) |
文:太田安治、オートバイ編集部/写真:南 孝幸、松川 忍