前後18インチで現代版ライトカフェレーサーを表現

2022年にカワサキが市場に送り出したZ650RS。Z650の並列2気筒エンジン&鋼管トレリスフレームなどのプラットフォームを生かしつつ、Z900RSにも通じるカワサキRS=ロードスターの軽快でシンプルな印象を取り込んだライト・ネオクラシックモデルだ。

Z900RSに対するZ1のように、Z650RSにもモチーフと言っていい車両があり、それは1976年のZ650。1970年代当時のZ1の903cc、Z2の750ccに続く第3の4気筒スポーツとして投入されたもので、ミドルクラスならではの軽快感が市場でも受け入れられ、風を切って走るという意味の“ザッパー(ZAPPER)”という造語まで作られて親しまれた。そんなザッパーのイメージを現代流に2気筒モデルに投影したのが、Z650RSと言ってもいいだろう。

画像1: 前後18インチで現代版ライトカフェレーサーを表現

アクティブは、「ザッパーの現代版カフェレーサー仕様」をコンセプトに掲げて各パーツを開発し、それらを装着したZ650RSを2023年の東京モーターサイクルショーに出展した。それがこの車両だ。

カフェレーサースタイルでは定番の低めのセパレートハンドルを装着。本来アップハンドルのモデルをセパレート化した際に起きがちな、ポジションの窮屈さは、トップブリッジを含めてハンドルを設計することで解決した。製品としては、長さの変更が必要なフロントブレーキホースやクラッチワイヤ、スロットルケーブルも同梱するオールインワンのキットとすることで、装着の面倒さも取り除いてある。そうした具合に、各部には現代的な内容を加える。

バックステップもそのハンドルキットと同時開発することで、きちんとポジションがマッチングするワンポジションで開発できた。さらにノーマルの前後17インチから、あえて細身&大径の、18インチのゲイルスピードホイールを履かせ、元祖ザッパー=Z650の大らかでいながら軽快な切り返しを持つ乗り味を表現した。選ばれたデザインは6本スポークのTYPE-Nで、サイズとともにネオクラシック感も強調している。

画像2: 前後18インチで現代版ライトカフェレーサーを表現

ほかにもハイパープロ・ストリートBOX(フロントフォークスプリング&リヤショックのセット。ここではエマルジョンタイプを選択)や、このスタイルに合いつつフィーリングや効力を高める前後のゲイルスピード・ビレット フロント4Pアキシャルキャリパー。さらに面や肌質の美しさにこだわったというゲイルスピード VRDマスターシリンダー“ダークエディション”、同じくワイヤクラッチホルダーキット“ダークエディション”なども備え、ディメンションや機能そのもの以外からも、現代的ネオクラシックの要素を高めている。

なお、トップブリッジ&セパレートハンドルキットとバックステップキットは、アクティブが「機能美のみに囚われず、ネオクラシックモデルが持つ雰囲気をデザインに盛り込み、自由な発想でものづくりを行う」新ブランドとして起こした「153ガレージ」(153はアクティブ本社が面する幹線道路、国道153号に由来)からの登場となる。

「ザッパーの現代版カフェレーサー仕様」という明確なコンセプトによる新パーツ。もちろんポジションも各部の機能も、他のアクティブ製パーツ同様に、走って楽しいことが目指されている。パッケージとしても大きな期待を寄せたくなる、そんなデモバイクらしい役割にも注目なのだ。

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左にオフセットした位置にブランドネーム「153GARAGE」を刻んだトップブリッジも美しい「153GARAGEトップブリッジ&セパレートハンドルキット」。窮屈でないポジションを生むべくセパレートハンドルと合わせて設計され、装着に必要な長さにしたクラッチワイヤ、スロットルケーブル、フロントブレーキホースをキットに付属する。フォークトップに見えるのはハイパープロ・プリロードアジャスターだ。

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フロントマスターはゲイルスピードVRDダークエディション。フル切削3Dのゲイルスピード・エラボレートシリーズと異なり、切削部をあえて最小限に抑えて、鍛造型の面や肌質の美しさにこだわるべく、ショットピーニング後にブラックハードアルマイトでボディを仕上げている。クラッチホルダーもこれに合わせたゲイルスピード・ワイヤクラッチホルダーキット・ダークエディション(汎用)を装着。このダークエディションは先頃市販に移された。

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純正3.50-17/4.50-17から2.75-18/4.00-18サイズとした前後ホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードTYPE-N。これもZ650RS用として市販が始まっている。φ41mmフロントフォークにはハイパープロ・スプリングが組み込まれる。車両全体になじむフラットデザインを持ったブレーキキャリパーはゲイルスピード・ビレット フロント4Pアキシャルキャリパーのブラックで、こちらも先頃市販に移されている。

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リヤブレーキキャリパーもこのほど市販化されたゲイルスピード・ビレット リア2P アキシャルキャリパーに換装。84mmピッチのアクティブ リア アキシャルキャリパー用サポートはZ650RS適合品。

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リヤショックはハイパープロ・リアショック エマルジョンタイプに変更。単品でも、フロントスプリングとのセットとなるハイパープロ・ストリートBOXでの購入も可能だ。

取材協力:アクティブ

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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