往年のカスタム文化の魅力をZ900RSで再認識する

自社エフェックス(EFFEX)ブランドを筆頭に、ブレンボ製ブレーキパーツやノジマエンジニアリング製マフラーなど、じつに多くのバイクパーツを扱うプロト。自らを「バイクパーツの商社」と位置づけした上で、そのスタンスを生かした提案をするというのがこの車両だ。

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かつてのカスタムブーム時に腕利きのビルダーたちがZやGPz-R、ゼファーといったモデル群をベース車両として、手を入れていく。次々進化し、市販される現行車に負けないパワーや特性の獲得を吸排気チューニングやスープアップなどで狙い、そんな動力性能を受け止める強靱な足まわり、最先端のレースで使われるものを参考にしたブレンボ・ブレーキパーツをおごる。

そうした車両が載った雑誌を手に取っては無限のカスタムの世界に憧れを募らせ、土曜の夜に第三京浜を走り、集い、仲間と語らう。

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そんな時代の車両の雰囲気=’90年代カスタムテイストを今再現したいとトライしたものだ。前述したようなブレンボブレーキやノジママフラーはその一環。もちろん当時からはどのパーツも大きくフィーリングも性能も高められているが、その機能に注目して、Z900RSというモデルの性能を引き上げていく。

そんな“らしさ”を表現する一方で、外装にドレミコレクション製Z1 Style外装セットをまとったり、スイングアームやサブフレームにOVER製を使い、シートはマルナオ+ゲルザブとするなどの実用的な工夫も各所に凝らされる。まさに扱いパーツ幅の広さ、そしてそれらパーツ個々への同社の理解が分かるという1台でもある。

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Detailed Description 詳細説明

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LSLミラーも含めてプロトEFFEXイージーフィットバーにマウントされるフロントマスターはブレンボRCSコルサコルタ。レバーピンはβチタニウム64チタンに差し替えた。

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シートは'90年代形状を再現したマルナオカスタムシート製。その内部にはプロトの人気商品で、臀部への負担を抑えるゲルザブS/SSをセットインしている。テールカウルなどZ1 Style外装(黄タイガー)、これに必要なインナータンクはドレミコレクション製を使う。

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フロントキャリパーはビレットボディのブレンボGP4-RB、ディスクはブレンボφ320で20mm大径化するが、そのためのキャリパー移設カラー/ボルトもオリジナルで用意し、市販している。ホイールはゲイルスピードType-Nを履く。

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ラジエーターコアガードはofa/チタニウムパワーのチタン製を装着。その他のエンジン/フレームまわりは基本的にノーマルで、OVER製サブフレームを追加した程度だ。

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ステップキットはウッドストック製でスイングアームはOVER製。リヤサスのリンクには自社オリジナルブランド、EFFEXの20mmローダウンタイプを装着した。

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GT手曲げDLCチタンフルエキゾーストはノジマエンジニアリング製JMCA認証品だ。サイレンサーはブーム当時を思わせる円筒形状で、現代らしくDLC(ダイヤモンドライクカーボン)仕上げされている。

取材協力:プロト

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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