スイングアームなどの大物パーツにも新作を投入

Z900RSの登場(市販開始は2017年12月)直後から自社で開発し、あるいは扱うパーツを装着したデモ車をテーマや目的に応じてパッケージング。そして製作するごとに披露してきたアクティブ。2023年は従来のツーリング指向的なイメージを一新し、Z900RSのネオクラシックらしさに新しい雰囲気を加えてきた。車両全体のコンセプトは「走る・曲がる・止まる 理想的なスポーツネイキッドの追求」で、カラーリングも’80年代世界GPのKR500用カワサキワークスカラー(塗装はアルファテックによる)がモチーフとしている。

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掲げたスポーツ性能を実現するべく、新たにロの字断面スイングアームを開発。専用金型を製作した上で7000番台アルミ角パイプ材をオリジナルで用意し、スイングアームメイン部は直線として理想のしなり(直線部が長いと旋回性能が上がる)や剛性を得て、従来スイングアーム前半に担わせていた曲げ部は中空3D加工されたエンドピースが担う。また左右パイプの連結はパイプ材でなく、アーチ状のプレス材でつなぐ構成を採り、ダイナミックな走行感覚を得ることも狙った。ベアリングハウジングも各部を溶接した後に加工することで、完成時の精度も高めている。

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また前後のゲイルスピード・ホイールにも、往年の十文字デザインを鍛造+切削加工で仕上げた8本スポークの新作Type-Jが用意され、開発を続けている。ゲイルスピード・ホイールが特徴としてきた鍛造らしい剛性の高さや軽さ、安定性に、Type-Jではより踏み込んだデザイン性を加えてくれることになる。もちろんロの字スイングアームにも適合している。

そうした新作の一方で、コンバーチブルステムキットやハイパープロ・サスペンションなど、従来のアクティブZ900RSに使われ定評を得てきた製品もこの車両では多く備える。そうして、新たな要素=Z900RSのスポーツ性を高めるというテーマを満たした。この方向性に賛同できるなら、じつに参考になる1台となっているのだ。

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Detailed Description 詳細説明

画像1: Detailed Description 詳細説明

ベースはノンカウルのZ900RS。FRPビキニカウルはアクティブ製でフロントマスターはゲイルスピードVREφ17.5、クラッチ側はゲイルスピード・エラボレート・ワイヤクラッチホルダーキットと、操作感を高める定番も多数装着される。

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ステアリングステムはアクティブ コンバーチブルステムキット シルバー(セパレートハンドル仕様)で、トップブリッジ上にφ50mm内径のキット付属セパレートハンドルをマウント。燃料タンクはKR500のアルミ地そのままのタンクを思わせるようなシルバーで仕上げられた。

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エンジン本体はノーマルだが、エンジンサイドにはサブフレームTYPE-2バフを装着した。また、写真のようにジュラコンベース+アルミスライダーの2重構造を採る独自のエンジンカバースライダーなど、定評の製品群も多く取り付けられている。

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メガホンエンドの排気系はアクラポヴィッチ・政府認証マフラー(JMCA)スリップオン チタンブラックサイレンサーだ。ステップにはベース側の取り付け剛性が高く、滑らかな操作感も期待できる4ポジションのゲイルスピード・エラボレート・フットコントロールキットを使用。フル3D切削加工の機能美も加えられる。

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ホイールは“Japan Classic”“十文字”“Journey”の意味を“J”に持たせたゲイルスピードType-J(開発中)の3.50-17.6.00-17サイズ。フロントフォークは純正φ41mmにハイパープロ・スプリングを組み込み、リヤとのバランスを取る。フロントブレーキまわりはゲイルスピード・エラボレート4PラジアルキャリパーのSCMボルト仕様にモトマスター NITRO φ300フロントディスクの組み合わせ。

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金型から起こして専用断面形状を持つ95×36mmパイプから作った新作スイングアームは、アクティブ ロの字断面スイングアーム ポリッシュ。リヤショックはハイパープロ・T461ホース付き タンクタイプHPA付とし、スプリングもイージーオーダースプリング ブラックに変更している。リヤブレーキまわりにはゲイルスピード・エラボレート リヤφ34 SCMボルト仕様キャリパー+モトマスター HALO φ250ディスクを装着した。

取材協力:アクティブ

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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