この記事では、同企画内で「BIGクラス(over750cc)」にカテゴライズされる、アドベンチャーツアラーモデルをまとめて紹介します。
Honda CRF1100L Africa Twin/CRF1100L Africa Twin Dual Clutch Transmission
H-008(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
オフロード志向をより高めたアドベンチャーとして2019年に登場したCRF1100L。長距離のハードなツーリングでも快適な走りを実現する、270度クランクを採用した1082cc水冷並列ツインエンジンは従来モデル譲り。
2022年モデルからシリーズ全車にスマートフォンとメーターを接続できる「Android Auto」が搭載され、LEDヘッドライトに日中の被視認性を高めるデイタイムランニングライトも追加、エンジンも最新の排出ガス規制へ対応。
さらに、DCT仕様の変速タイミングも見直され、スタンダードモデルに従来は装備されていなかった、オプションのトップボックスにも対応するリアキャリアを標準装備。ストロークの長いサスを装備した<s>もラインアップされているが、こちらは受注期間限定での発売だった。
Honda CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES/CRF1100L Africa Twin Adventure Sports ES Dual Clutch Transmission
H-009(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
「どこまでも行ける」ツーリング性能を追求したアフリカツインのバリエーションモデル。
堂々たる存在感とタフネスさを強調しつつ、さらなるウインドプロテクション性能と積載性を両立。24L大容量の燃料タンク、コーナリングライト、シーンを選ばず快適な走りを実現する電子制御サス・EERAも備える。「Android Auto」の搭載、ヘッドライトのデイタイムランニングライト追加、エンジンの改良による新排出ガス規制対応やDCTの熟成といった改良点は、基本的にはスタンダードと同様。
アドベンチャースポーツESのみの改良点は、ウインドスクリーンの形状変更で、走行風の巻き込みを減らすことで快適性を向上、ライダーの疲労軽減を狙っている。また、受注期間限定でストロークの長いオフロード走行向けのサスを装備する<s>もラインアップ。
Honda XL750 TRANSALP
H-015(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
欧州を中心に高い人気を博した名車の名で新世代のミドルアドベンチャーとして復活したXL750トランザルプ。「日常の扱いやすさと、ツーリングでの快適性の両立」「舗装路での軽快さとダート走破性の両立」「冒険心を掻き立てる豊富な装備」が開発コンセプト。
スロットルバイワイヤ、ユニカム4バルブヘッド、270度クランクなどを採用する新型の755cc水冷並列ツインエンジンは、最新スペックのライディングモードも備える。ボディーカラーはロスホワイト1色のラインアップで、2023年5月25日に国内販売が開始された。
YAMAHA TRACER9 GT ABS
Y-008(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
MT-09と基本メカニズムを共用する3気筒スポーツツアラー。力強く軽快さを増したエンジンやフレーム、新採用の電子制御デバイスを活用し、優れた乗り心地と接地感をもたらすKYB製電子制御サスを装着。タンデムを考慮したシートレールや、専用のスイングアームなどで、高い安定感と快適な走りを実現。2023年4月20日に、色変更された2023年モデルが発売された。
SUZUKI V-STROM1050 DE
S-002(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
Vストロームシリーズの新たな旗艦として2023年2月28日から発売されたのが1050DE。DEとは「デュアル・エクスプローラー」の略で、オン・オフを問わず冒険の旅を楽しめるコンセプトとなっており、特に未舗装路での走破性を高めるアップデートが施されている。
フロントホイールに21インチを採用して走破性を向上、前後タイヤはセミブロックパターンとしたほか、トラクションコントロールにはダート走行時に重宝する「Gモード」を追加。ハンドルバーは左右に20mmずつ広い専用品で、装備面ではアルミ製エンジンプロテクターや、専用アプリを介してスマホと連携可能な5インチの大型カラーTFTメーターも採用されている。
SUZUKI V-STROM1050
S-002(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
DEの登場に合わせ、前後キャストホイールを装備するVストローム1050のスタンダードモデルも進化した。主に装備面が大きくグレードアップされており、クイックシフターの採用や電子制御システム「S.I.R.S.」の機能拡大など、従来までの上級グレード、XTに迫る充実した内容となっている。
メーターも5インチの大型カラーTFTを採用した新型となり、専用アプリを介してスマホとリンクさせることで、ナビアプリや音楽アプリ、メールアプリなどを操作することも可能になった。オンロード主体のアドベンチャーツアラーというキャラクターは従来通りだが、装備が充実したことで、より快適な旅を楽しめる仕様となっている。
SUZUKI V-STROM800 DE
S-008(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
EICMA2022で発表された新型車「Vストローム800DE」。同時に発表されたネイキッドスポーツ「GSX-8S」と基本的に共通のエンジンは、270度クランクやスズキクロスバランサーを採用するパワフルで振動の小さな775cc水冷並列ツインの完全新設計。
フロント21インチ径のワイヤースポークホイールを採用し、サスペンションのストロークも前後とも220mmと長く取られ、装着されるタイヤもセミブロックパターン、大型で頑丈なエンジンガードも備えるなど、道を選ばないオールラウンドな走破性を狙った本格アドベンチャーだ。
Kawasaki VERSYS 1000 SE
K-002(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
ニンジャ1000の基本メカニズムをベースに開発されたアドベンチャーツアラーで、2021年モデルで国内仕様が登場。長時間のライディングも苦にならないアップライトなポジション設定、ボッシュ社製IMUを活用した多彩な電子制御デバイス、スカイフックテクノロジーを採用したショーワ製のストロークの長い電子制御サスペンションを装備する。