この記事では、同企画内で「BIGクラス(over750cc)」にカテゴライズされる、大型のネオクラシック・ロードスポーツモデルをまとめて紹介します。
Honda CB1100 EX Final Edition
H-004(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
CB1100をベースに、18インチの前後ホイールをワイヤースポークに変更しクラシカルな雰囲気を演出。フランジレス構造の美しい燃料タンクやアルミ製サイドカバーなど質感にこだわった各部パーツを採用しているのが特徴。このファイナルエディションで生産終了になった。
Honda CB1100 RS Final Edition
H-005(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
CB1100のスポーティな走りを追求したグレードがRS。前後のキャストホイールは17インチでワイドサイズのタイヤを装着。専用セッティングのサスやアルミ製スイングアームを備え、ABSとグリップヒーター、ETC 2.0車載器が標準装備される。ファイナルエディションで生産終了となった。
Honda HAWK11
H-007(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
一体成型FRP製のロケットカウルと低いグリップ位置のセパレートハンドルなど、カフェレーサー風の佇まいが特徴。エンジンはアフリカツイン系のユニカム並列2気筒が搭載され、「スロットルバイワイヤシステム」「ライディングモード」「Hondaセレクタブルトルクコントロール」など電子制御技術を搭載。フロントの倒立フロントフォークはショーワ製SFF-BPでABSを標準装備するなど足まわりも充実。6速マニュアルのみで、操る楽しみを優先した設計も魅力となっている。
YAMAHA XSR900 ABS
Y-007(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
2022年モデルでフルモデルチェンジされたヘリテイジスポーツ。1980年代のレーシングマシンのようなテイストの外観となり、令和2年排出ガス規制に適合した並列3気筒エンジンは、888ccへと排気量がアップ。
トラクション、スライド、リフトのコントロールシステムを織り込んだECU採用により電子制御も進化した。新設計フレームに個性的なリアビューを形づくるリアフレームも専用設計され、従来から55mm延長されたスイングアーム、約700g軽量化された前後ホイール、専用セッティングの倒立フロントフォークなど足まわりも強化されている。
Kawasaki Z900RS/Z900RS SE
K-007(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
カワサキ スポーツバイクの金字塔である名車・Z1の姿を現代に復活させ、Z900ベースの現代的メカニズムと組み合わせたレトロなネイキッドスポーツがZ900RS。
2022年1月には、リアサスペンションに高精度なオーリンズ製のS46ユニットを装着し、フロントブレーキキャリパーをブレンボ製M4.32ラジアルマウントモノブロックなどを装備する上級グレードのSEを追加発売。カラーリングもSE専用だ。
2022年9月には新排出ガス規制に適応し、カワサキケアモデルに指定された2023年モデルが発売された。カラーは継続となり、RSは2色、SEは1色のラインアップは変わらない。
Kawasaki Z900RS CAFE
K-008(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
Z900RSをビキニカウルとローポジションハンドル、段付きシートでカフェレーサースタイルに変身させたモデル。マフラーまわりをヘアライン仕上げとし、ステーの短いバックミラーやエンジンカバーのエンブレムはカフェ専用装備。2022年9月にカラーとグラフィックを変更し、新排出ガスに適応、カワサキケアモデル設定された2023年モデルが発売された。
Kawasaki W800
K-009(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
空冷バーチカルツインエンジンや鋼管フレーム、19インチフロントタイヤなど、重厚でクラシカルなスタイリングが魅力のW800のスタンダードモデル。リアブレーキはディスクが採用され、センタースタンド、グリップヒーターも標準装備。2022年8月にカラーとグラフィックに変更を受けた2023年モデルのW800シリーズがリリースされた。
Kawasaki W800 STREET
K-010(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
W800のバリエーションモデルである「ストリート」はシンプルで重厚なロードスタースタイルを与えられている。773ccの空冷バーチカルツインエンジンは新排出ガス規制に適合を果たした最新仕様。W800スタンダードのフロント19インチを18インチとし、ハンドルはアップタイプに変更。2023年モデルではカラー変更を受け、グレー1色のみとなった。
Kawasaki W800 CAFE
K-011(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
カフェレーサー的なディテールに仕上げたW800のバリエーションモデル。コンパクトなビキニカウルに低く構えたハンドルを組み合わせ、ブラックアウトされたエンジンはフィンの切削加工によりドレスアップ。ホイールリムはブラック仕上げとしており、グリップヒーターも標準装備。2021年モデルまでは2トーンだったシート表皮はブラックに変更された。
Kawasaki MEGURO K3
K-012(ジャパンバイクオブザイヤー2023 投票番号)
戦前から独自の大排気量オートバイを生産していたメーカー・メグロは、1960年代にカワサキに加わった。その伝統を受け継ぐブランドが2021年にメグロK3として復活。
基本メカニズムはW800シリーズをベースとし、空冷バーチカルツインエンジンや、燃料タンクに銀鏡塗装を施し、上質なメッキを各部に多用。もちろんクラシカルなだけでなく、ベースとなっているW800と同様、ABSやETC2.0車載器、グリップヒーターといった現代的な装備も備えている。2022年8月には仕様を継続して2023年モデルとして発売された。