ノア セレン、横田和彦の二人のテスターによる放言高論! 爆裂インプレ企画。今回はノアがセレクトしたミドルアドベンチャーを徹底テスト!
文:ノア セレン、横田和彦/写真:関野 温

400X VS Vストローム650XT|軽い凸凹道も走りたいオフロードチェック!

画像1: 400X VS Vストローム650XT|軽い凸凹道も走りたいオフロードチェック!

本格的なオフロード走行はともかくとして、せっかくアドベンチャーバイクに乗っているならツーリング途中に軽いオフロードを走ってみたくなるもの。

横田和彦 CHECK

Vストローム650XTのダートに遭遇してもひるまず突入できる頼もしい走破性!

画像2: 400X VS Vストローム650XT|軽い凸凹道も走りたいオフロードチェック!

車重とエンジン特性が安心感を左右する

オンロードメインのツーリングをしていても、郊外の観光スポットに向かう途中でいきなりダートが現れた、なんてことはままあること。そんなときアドベンチャーなら行ってみようという気になる。

Vストローム650XTはアクセルをわずかに開けたところから発生する豊かなトルクで路面状況に関わらず戦車のようにグイグイと進んでいく。サスペンションの動きも良好で、大きめの石があっても乗り越えてくれ不安感は少ない。車重が215kgあるので大きくバランスを崩したら支えるのは一苦労だが、そもそも安定性が高いのでそうなりにくい。

タイヤがロード寄りではあるが、トラコンが優秀なので、後輪のスリップは最小限に抑えられる印象だ。調子に乗って走っていると一瞬車体が振られて「うおっ!」と感じたが、次の瞬間すぐに収まり、スタビリティの高さを実感した。

車体のコンパクトさと軽さが武器の400Xもフロントホイールが19インチ化されたことからダートでの走破性は向上している。オフロード走行に精通していないライダーでも十分にコントロールできる挙動に収まっていると感じた。

画像1: 車重とエンジン特性が安心感を左右する

といってもタイヤがロード指向なので無理は禁物。大きな石がゴロゴロしている場所やアップダウンが激しいところは得意じゃない。というかボクのオフロードスキルでは入りたくないというのが正直なところ。フラットな未舗装路をトコトコと走るのが気持ち良いのだ。ここでも車体の軽さと足つきの良さは安心材料だ。


ノア セレン CHECK

Vストローム650XTのオフでのトラコンの威力は絶大! 400Xの扱いやすいサイズ感も魅力‼

画像2: 車重とエンジン特性が安心感を左右する

基本的にはオンロード車、それでも欲が出る!

Vストローム650XTは登場から一貫して「オンロードモデルです」と言ってきたし、400Xだって初期型ではフロント17インチのツアラーだったことを思えば、オフロードを走るというのはあくまで「ちょっと奥まったキャンプ場にアクセスする、最後の3kmの砂利道を安心して走る」といった程度だろうと思っていた。

でもフロントに19インチタイヤを履いているのだからちょっと走ってみると、これがけっこうイケる。オフロードに向けた車体づくりをしているわけではないと思うが、全体的なバランスの良さや扱いやすさがオフロード走行も可能にしているのだ。しかもVストローム650XTはトラコン付き。サイズ的には400Xよりもかなり大きく感じるものの、トラコンの安心感は絶大。ただ前輪が遠くにあるような感覚で、スズキが言うようにやっぱり基本はオンロードバイクなんだなとも感じる。

対する400Xは、こちらも決してオフが得意というわけではないはずなのに、軽さとコンパクトさ、また前輪荷重が確保されていることや、そもそもトラクション性能が高いことでトラコンがなくとも案外オフも積極的にイケてしまった。

画像3: 車重とエンジン特性が安心感を左右する

オフ性能そのものは互角だろう、ただここは軽量さからくる「何とかなりそう感」がある400Xに一票入れたい。もしも倒した時でも一人で起こせそうだしね!

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