スポーツ性を高めながら普段使いの良さも強める

ZX-14Rには、ZZR1400や1100、ZX-12Rといった、歴代のカワサキ・フラッグシップの歴史がバックグラウンドとして存在する。300km/hを出せるポテンシャルを持ちつつ、安定感が高く、普段使いもスムーズに出来ることはその最たるもの。K-2プロジェクトは2001年の開店以来、そんなカワサキの旗艦を多く手がけてきた。これはそのK-2によるハヤブサだが、同店の車両としては、スズキ車は異例な気もする。

「オーナーさんは元々、当店のZZR1400乗りのお客さんと一緒に来店されたんです。他のお客さんのZZRやZX-14Rをご覧になって、自分の車両もこんな感じで格好良くしたいと、手を入れることを依頼されました。その時にはちょうどハイグレード化したハヤブサも入庫していて、その車両も参考にできました」

画像1: スポーツ性を高めながら普段使いの良さも強める

K-2・北村さんは手を入れるきっかけをこう教えてくれた。オーナーは格好良さへの基本的なイメージを持っていて、北村さんはそこに合わせた具体的な方向性を提案していく。機能やカラー、予算も考えたパーツの選択や、その組み合わせ、結果として導かれるメリットやデメリット。ここは20年を超える同店の活動の中で一貫していて、選ばれたパーツをきっちりと組み付けていく。YFデザインへの塗装依頼も同様にして行われた。

画像2: スポーツ性を高めながら普段使いの良さも強める

「フラッグシップは高い性能を持つ一方で、それを受け止める大きさや重さもあります。ですから重量を軽減するためにホイールを換え、軽くなったらそれに合わせた動きが調整できるサスペンションを。ここではオーリンズで、バネレートも選べます。オーナーさんの体格に合わせて車高も下げていますけど、そこにも無理なく適合できますし」

マフラーもどこにでも行けるようにと車検対応品の中からカラーの合うビート製にするなど、パーツ提案とパッケージングはなるほどと思えるものばかり。メーカーの枠を超えたジャンルでの視点、実に参考になる車両と言える。

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Detailed Description 詳細説明

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ハンドルはハリケーンのバー&トップブリッジキットによってダイレクトな操作感を得る。フォークの突き出しなども適正化している。

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シングルシートカバーも含めた外装は第2世代ハヤブサの純正で、お客さんの要望をK-2でくみ取った上でYFデザインでペイントした。

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左右マスターシリンダーはブレンボレーシングでレバーも可倒式に変更している。ブレーキ/クラッチフルードはブルーで揃えている。グレードも考えつつ、カワサキ車でグリーンのフルードをアクセントに使うという手法をアレンジしたのはK-2らしいポイントだろう。

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1340ccの直4エンジンやアルミツインスパーのフレームは基本的にノーマルで、左右スライダーを追加。各部軽量化やポジションのセッティングによって車両を身近に感じられ、ノーマルでも200ps近くあるパワーもうまく生かせるようにというパッケージングがされている。

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フロントフォークは軽量ホイールに履き替えたりオーナーの体重や足着きの違いにも有効にセッティングで対応できるオーリンズ倒立タイプに換装。フロントブレーキもブレンボCNC P4キャリパー+サンスター・プレミアムレーシングディスクで安定性も高めている。

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ステップはマーベリックのバックステップキット(ゴールドは現在設定終了)。4ポジションで作動性やホールド性も高い。リヤショックはオーナーの体格に合わせて車高も下げつつ、その時に起こりがちな切り返しの重さが出ないようにオーリンズを選択した上で調整している。

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リヤブレーキもブレンボCNC P2キャリパーを下側マウント化しサンスター・プレミアムレーシングディスクに組み合わせてアップグレードした。

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スイングアームはK-2プロジェクトオリジナル。そのプロトタイプにしてファーストモデルが装着されている。オーダーにも対応するとのことで詳細は問い合わせを。前後ホイールはマルケジーニのアルミ鍛造、M7RSジェネシで純正に同じ3.50-17/6.00-17サイズ。左右出しの排気系はBEET NASSERT EVOLUTION T2 TYPE2のブルーチタンサイレンサー仕様。車検適合で音量も抑えているのも選択理由のひとつだ。

取材協力:K-2 PROJECT

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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