かねてから噂されていた400cc・4気筒スーパースポーツ、ニンジャZX-4Rがついにそのベールを脱いだ。ZX-25R譲りの軽量コンパクトなボディに、ラムエア時80PSという驚異のハイパワー4気筒を搭載! モデルバリエーション、メカニズム、装備まで詳しく紹介しよう。

カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

ラムエア時80PSの強力エンジンとZX-25Rベースのコンパクトな車体!

ZX-4Rでもっとも注目なのは、このクラスでは久々となる、新開発の4気筒エンジンだろう。カワサキが発表した最高出力は77PS、ラムエア時には実に80PSを発揮するという! ここではメカニズムの詳細を見ていこう。

エンジン

●エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
●総排気量 :399cc
●ボア×ストローク:57×39.1mm
●圧縮比:12.3
●最高出力:77PS(ラムエア時80PS)
●最大トルク:3.67kg-m/11000rpm

画像1: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

ZX-25R用よりボアを7mm、ストロークを7.3mm拡大した、399ccのDOHC4バルブ4気筒エンジン。圧縮比は12.3と高めの設定だ。

画像2: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

ZX-25Rと同様に、ZX-4Rでも急激なシフトダウン時のリアのホッピングを抑える、アシスト&スリッパークラッチを標準装備する。

画像3: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

海外で先に発表されている、ZX-25RRと似た形状のサイレンサーだが、消音対策の関係からか、ZX-4Rのものは若干長くなっている。


フレーム

画像4: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

軽さと強度を両立するスチール製のトレリスフレームは、基本的にZX-25Rのものと同様。もともとはZX-10Rレーサーの設計思想と主要寸法を踏襲したものだ。


フロント足まわり

フロントブレーキはダブルディスク化してコントロール性が向上。ローター径はΦ310mmからΦ290mmへとダウンしているが、制動力は十分。

画像5: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

ショーワ製のSFF-BP倒立フォークを全グレード標準装備。SEとRRには、写真のプリロード調整機構も標準で備わっている。


リア足まわり

画像6: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

テーパー形状のスチール製スイングアームはZX-25Rのものと同様だが、ZX-4Rは前後のタイヤが1サイズ太くなっている。

画像7: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

「RR」のみ、ショーワ製のBFRC-liteリアショックが標準装備される。これはZX-10Rに採用されているものと同タイプのフルアジャスタブル。


メーター

大型TFTメーターにスマホリンク機能、充実装備も大きな魅力

画像8: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

ZX-4Rには、4.3インチの大型カラーTFT液晶を使ったデジタルメーターが標準装備される。バーグラフ式のタコメーターやオド、トリップ、水温計などのほか、ギアポジション表示やライディングモード表示、シフトアップインジケーターなども備えている。

大型メーターは2種類の表示モード

画像9: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

セッティングメニューも多彩。設定メニューのレイアウトや操作方法は、ニンジャ1000SXなどと同じタイプのようだ。

画像10: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

サーキット走行時を想定したモードでは、エンジン回転数とラップタイムを大きく表示するデザインとなっている。

画像11: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

専用アプリ「RIDEOLOGY THE APP」を介してスマートフォンとのリンクが可能。GPSを用いた走行ログやセッティングデータも見られる。


ヘッドライトまわり

画像12: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

鋭い眼光のLEDヘッドライトはZX-25Rと同じものを使用。左右のウインカーはカウルサイドにマウントされるが、こちらもLEDだ。


ハンドルまわり

画像13: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

左右のスイッチボックスはZX-25Rだけでなく、カワサキのスポーツモデルに共通の仕様。メーターがTFTになると雰囲気も一変する。


燃料タンク

画像14: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

燃料タンク容量は15リットルで、形状も含めZX-25Rと同じ。ZX-25Rにオプションで用意されているタンクパッドも使用できそうだ。


シート

画像15: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

シート高こそ15mm高いが、シート形状自体はZX-25Rと同じ。実車確認はできていないが、おそらくシートは同タイプと思われる。


テールまわり

画像16: カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの各部装備・ディテール解説

ユニークなレンズ形状のLEDテールランプはZX-6Rや10Rとも共通のもの。その下に備わる細身のウインカーもLED。ZX-25Rは電球だ。


「SE」は純正アクセサリーを標準装備

ウインドシールド(スモーク)

画像: フロントマスクをより端正に引き締める、スモークタイプのウインドスクリーン。ZX-25R用の場合、価格は税込1万7820円。

フロントマスクをより端正に引き締める、スモークタイプのウインドスクリーン。ZX-25R用の場合、価格は税込1万7820円。

フレームスライダー

画像: 万一の転倒から車体を守るスライダー。ZX-25Rと同タイプで、価格はZX-25R用だと税込で左右セットが3万1020円。

万一の転倒から車体を守るスライダー。ZX-25Rと同タイプで、価格はZX-25R用だと税込で左右セットが3万1020円。

USB電源ソケット

画像: シート下に配置できるUSBソケットは、デジタル機器の充電などに便利。ZX-25R用の場合、価格は税込7964円となっている。

シート下に配置できるUSBソケットは、デジタル機器の充電などに便利。ZX-25R用の場合、価格は税込7964円となっている。

カワサキ「Ninja ZX-4R」シリーズの主なスペック

※スペックは海外仕様

全長×全幅×全高1990×765×1110mm
ホイールベース1380mm
最低地上高135mm
シート高800mm
車両重量188kg(ZX-4R SEは189kg)
エンジン形式水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
総排気量399cc
ボア×ストローク57.0×39.1mm
圧縮比12.3
最高出力77PS(ラムエア時80PS)
最大トルク3.67kg-m/11000rpm
燃料供給方式FI
燃料タンク容量15L
変速機形式6速リターン
キャスター角23.5゜
トレール量97mm
タイヤサイズ(前・後)120/70ZR17・160/60ZR17
ブレーキ形式(前・後)Φ290mmダブルディスク・Φ220mmシングルディスク

まとめ:オートバイ編集部

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