エンジンと車体の双方にメリットを考えて作り込む

セパレートハンドルでスポーティに構えたZ1000Mk.II。純正カラー&ストライプをアレンジしたカラーリングに合わせるように、車体の各部にゴールドカラーのパーツをアクセント的に配しているのも目を惹く。ブルドックによるコンプリートカスタム、GT-M(Genuine Tuning Machine)による1台だ。

「エンジンはピスタルレーシング製鍛造ピストンで1230cc仕様にして、カムはST-1。シリンダーヘッドはJ系にコンバートした上でツインプラグ加工して、オイルバイパスも設けています。TSSスリッパークラッチやマッコイ・ジェネレーターキットに、ウチの定番となった定番のマッコイ・ギヤ式オイルポンプ、それから同じく6速クロスミッションも組んでいます」

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こうブルドック・和久井さんは内容をさらっと説明してくれるが、まさにZで必要なことがすべて行われているという印象だ。1230ccの排気量もGT-Mでは特別ではなく、トルクフルで元気なエンジンを楽しみたいユーザーに使われるメニューとなっている。

「ハード目に思われそうですけど、作業としてはオーバーホールと同じです。“オーバーホールはするけれど”と考えている方が、排気量拡大にともなう加工などのリスクがなければやりたいと考えるなら、それを可能にしてあげたい。そんな作り込みです。

オイルポンプは純正に同じギヤ式でそれを支えますし、クロスミッションもです。どちらも新品になる。ミッションは当店ではハードチューンされる方の8〜9割が使っています。純正ミッションはパーツとして出ませんし、中古ミッションもいずれダメになる。Zの場合はクランクケースを割って組みますから、手を入れるタイミングで新品のクロスミッションを組むのが有利と考える方も増えました。今新品を組めば長く使えるし、各ギヤなど補修パーツも出せます。ぜひ組んでほしいです」

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心配が減ってメリットが増えるから、元気があって余裕もあるエンジンで行ける。車体側も、最新タイヤでよく使うサイズに合わせた車高やスイングアーム垂れ角といった最新スペックも織り込む。そんな進化も自然に作り込んでいるGT-M、これからも目が離せないのだ。

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ハンドルはマッコイ・セパレート。左右マスターシリンダーはブレンボRCSで、ミラーはマジカルレーシングNK-1ミラー・タイプ1ヘッドを装着する。

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メーターはホワイトパネル化しヨシムラ・プログレスメーターを追加。ステムはマッコイでアッパーブラケット上にハイパープロ・ステアリングダンパーをコンパクトにマウント。フォークトップには手でプリロードを調整できるアジャスターノブをセットした。

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燃料タンクはマッコイ・アルミ。外装はMk.II純正カラー(ルミナスダークレッド)/ストライプをベースとしてフルペイントを施す。

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シートはマッコイ・スプリームで前後の表皮パターンを変えている。ライダー側にはレッドのMccoyロゴ刺繍も入れられている。

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エンジンはピスタルレーシング製φ77mm鍛造ピストンで[STD:1015→]1230ccに。シリンダーヘッドはZ1000J系にコンバートした上でツインプラグ加工/オイルバイパス追加、ST-1カムを組み込む。オイルポンプは純正に同じギヤ式のマッコイ、ミッションはマッコイ6速クロスでTSSスリッパークラッチ、マッコイ・ジェネレーターキットも組む。これらの相乗効果で1230ccの排気量も身近になるのだ。

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キャブレターはヨシムラ・ミクニTMR-MJNφ36mmのデュアルスタックファンネル仕様(ブラック&ゴールド)をチョイス。

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φ43mmのRWUフロントフォークはオーリンズとマッコイのコラボカラーモデルでインナーチューブがブラック、アウターチューブがゴールドの仕上げ。フロントブレーキはブレンボGP4 RXキャリパーにマッコイ×サンスターコラボディスクを組み合わせる。

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リヤブレーキキャリパーはブレンボCNC P2 34でリヤディスクはマッコイ×サンスターコラボディスクだ。ゴールドカラーパーツのアクセントも効いている。

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リヤショックもオーリンズでスイングアームは7N01アルミ5角目の字断面材によるマッコイ。3.50-17/6.00-17サイズの前後ホイールは、スターフォルムスポークのアルミ鍛造でマグに比肩する軽量性や高強度が特徴という、ラヴォランテ・スフィダーレ。

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マフラーは4-1(内部4-2-1)フルチタンのWin Mccoy NEOフルエキゾースト。サイレンサーはWin Mccoy NEOのSHORT/ゴールドだ。

取材協力:ブルドック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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