スズキ「Vストローム800DE」の特徴
フロント21インチホイールを装備! オフロード走行にも本腰を入れた新型Vストローム
新しい「Vストローム800DE」は、ハードなツーリングはもちろん、日常のコミューター用途までを快適にこなせるアドベンチャーモデルを目指し、これまで高く評価されてきたVストロームシリーズならではの軽快で使い勝手の良い基本コンセプトを発展させた最新バージョン。
メカニズム的な面で注目すべきポイントは、従来モデルというべき「Vストローム650」に採用されていた水冷Vツインエンジンから全くの新型エンジンになったこと。
同時に発表されたネイキッドスポーツの「GSX-8S」に採用されたものと基本的に共通の、270度クランクやスズキ独自の「スズキクロスバランサー」を採用するパワフルで振動の小さな766cc水冷並列ツインだ。双方向クイックシフトシステムも備えている。
このエンジンがマウントされる剛性が高いスチールフレームと、アルミ製スイングアームという基本骨格も新しくデザインされたもの。荒れたオフロードを走るために必要な強度を備えるのに加え、優れた直線安定性、軽快なハンドリングにも貢献し、高速道路での長時間走行での快適さも十分。
先行して発表されていたシリーズの上級モデル「Vストローム1050DE」と同様に、フロント21インチ径のワイヤースポークホイールを装着。サスペンションのストロークも前後とも220mmと長く取られ、装着されるタイヤもセミブロックパターン、大型で頑丈なエンジンガードも備えるなど、道を選ばないオールラウンドな走破性を狙っている。
クチバシ状のノーズが目立つスタイリングも「Vストローム1050DE」と共通イメージでまとめられている。燃料タンク容量もアドベンチャーモデルらしく20Lという余裕のあるサイズで、ロングツーリングで求められる長い航続距離を確保。
SDMS(スズキドライブモードセレクター)、トラクションコントロール、ABS、クラッチやスロットルを操作せず変速できる双方向クイックシフトシステムなど、各種電子制御デバイスを統合したS.I.R.S(スズキインテリジェントライドシステム)で、長いツーリングでもライダーをサポート。
トラクションコントロールは、3モードと動作OFFが選択できるのは「GSX-8S」と同様だが、Vストローム専用の未舗装路走行向けのGモードが加わっている。
5インチサイズのカラーTFT液晶パネルを用いた多機能メーターは、ライディングに必要な情報を見やすく表示し、同時にすべてのシステムや設定をリアルタイムで把握できる機能的デザイン。昼・夜用の表示モードは自動で切り替えることもできる。
アドベンチャーツアラーに求められる、細かな実用装備も充実。フロントマスクに備わるスクリーンは、高さを3段階に調整でき、ライダーの好みなどに合わせて防風効果を変えることが可能。
メーターの左側面にはUSBポートも内蔵。最大出力5V、最大電流2Aを供給でき、スマートフォンやナビなどの機器の充電や給電に使用できる。
スプリングプリロードと圧・伸側減衰力を調整可能な倒立フロントフォーク、手でダイヤルを回すだけでスプリングプリロードを調整できるリアサスなどで、用途や路面に合わせてサスペンションセッティングを変更することも可能。
その他、ハンドガード、テーパーハンドル、ステップ、シート、リアキャリアなどなど、細かな部分まで使い勝手良くまとめられている。
スズキ「Vストローム800DE」のカラーバリエーション
欧州市場向けに用意された「Vストローム800DE」のボディカラーは、チャンピオンイエローNO.2、グラスマットメカニカルグレー、グラススパークルブラックの3タイプだ。
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スズキ「Vストローム800DE」の公式動画・写真
スズキ「Vストローム800DE」の主なスペック
全長×全幅×全高 | 2345×975×1310mm |
ホイールベース | 1570mm |
シート高 | 855mm |
車両重量 | 230kg |
エンジン形式 | 水冷4ストDOHC4バルブ並列2気筒 |
総排気量 | 776cc |
ボア×ストローク | 84×70mm |
圧縮比 | 12.8 |
燃料タンク容量 | 17L |
変速機形式 | 6速リターン |
キャスター角 | 28° |
トレール | 114mm |
タイヤサイズ(前・後) | 90/90-21・ 150/70R17 |
ブレーキ形式(前・後) | ダブルディスク・ディスク |
まとめ:小松信夫