ハンドルもステーも装着位置を吟味して作り込む

ぱっと見にはオーリンズリヤショックやヨシムラ・モナカサイレンサーのマフラーを装着したライトカスタムに見えるGS1200SS。だがよく見ると、ハンドルが換わっている。セパレートのノーマルから、バータイプに。しかも装着位置がアップされているのだ。

画像1: ハンドルもステーも装着位置を吟味して作り込む

「オーナーさんからの依頼で、“ハンドルを上げたい”と。それでどう取り付けようかと検討に入ったんですが、皆さんも知っての通り、まずフロントカウルとハンドルがあっさり干渉します。それでカウルの方を上げるようにとカウルステーを上にしてみるのですが、ただ上げるだけでは見た目のバランスが良くない。それで高さを吟味して、15mm上げました。それがこの位置です」と飯田レーシングファクトリー・飯田さん。自身で20年近く手を入れ続けてきたGS1200SSカスタムをきっかけに多くの油冷ユーザーが作業を依頼してくるとのことで、そのノウハウも活用した。

「ハンドルバーの位置はGS1200SSの元々のベースとなったイナズマ1200などとも比較して、それに近いところでOKと分かりましたからそこにポストを立てています。ただそのままだとハンドルを切った時に燃料タンクとスイッチボックスが干渉しますから、実用に問題ない程度、ハンドル切れ角をできるだけ確保するように、ステム側のストッパーを拡大してクリアしています」と飯田さんは続ける。

画像2: ハンドルもステーも装着位置を吟味して作り込む

仕上がりは冒頭の通り、見ての通りにまったく違和感なし。乗っても楽で、車両も動かしやすくなっている。こんなアイデアからも、油冷モデルはもっと良くなると思える作りを持った1台となった。

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画像1: Detailed Description 詳細説明

外装類はノーマルで、スクリーンはマジカルレーシング製。ウインカーは小型化した。仕上がったこの状態も純正のようなイメージが保たれている。

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2灯ヘッドランプの後ろにあるフレーム側カウルステーをいったん外して上げた位置で再溶接、サイドのステーも加工して違和感ない高さでフロントカウルを再装着。合わせてトップブリッジにバーハンドルポストのマウント穴を追加工、ステムのハンドルストッパーもやや大きくなるよう加工して、燃料タンクとスイッチボックスの干渉を避けつつ十分なハンドル切れ角を確保している。

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鋼管ダブルクレードルに積まれる1156cc油冷エンジンはGS1200SSのノーマルでオイルクーラーも同様。前側にスライダーを追加している。

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キャブレターは飯田レーシングファクトリーでは人気の仕様というGS1200SSノーマルのCVR32+エアフィルターの組み合わせを使う。

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φ43mmフォークは純正でアウターチューブをパウダーコート仕上げ。フロントブレーキは純正TOKICO6ピストンキャリパーの鉄製ピストンをハヤブサ用アルミに変更し作動性を高め、ディスクもサンスターに。3.50-17/5.50-17サイズの前後ホイールはノーマルだ。

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マットブラックの4-1マフラーはヨシムラでサイレンサーはモナカタイプ。スイングアームとステップはGS1200SSノーマルでリヤショックはオーリンズ。ドライブチェーンはRKで530→520化している。前後タイヤはブリヂストンS22でサイズは120/70ZR17・180/55ZR17を履く。

取材協力:飯田レーシングファクトリー

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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