ベース作りの方が難しくなってきたニンジャへの見本に

ACサンクチュアリーによるカワサキGPZ900Rニンジャ。同店コンプリートカスタムのRCMのうち“NinjaスポーツパッケージNew TYPE-R”メニューによって作られた“スタートエディション”を元に、アップグレードメニューを積極的に使っている。

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そう言えばRCMでは、空冷Zの場合でもユーザーとの打ち合わせ段階でアップグレードメニューが多く加わるケースが増えたというが、それがニンジャにも適用されるということだろうか。同店・中村さんに聞いてみた。

「半分はその通りで、半分は違う感じでしょうか。その通りというのは、各オーナーさんが完成形と言うか、自分でこんなパーツを使いたい、カラーリングはこうしたいという内容をかなり決めた状態でオーダーしてくださるということです。この車両で言うなら倒立フォークやフロントブレーキまわり、FCRキャブレター。メタリックライムグリーンの外装カラーもそうです。ですから、いわゆるカスタム化という部分は意外と進めやすい。

違うという点は、元=ベース車両になる状態、つまりスタートエディションに持って行くまでがかなりしんどいことです。Zの場合は空冷で2バルブ、電気もフレームもシンプル。それがニンジャだと、同じように作業するにしてもエンジンはバルブガイド入れ替えやシートカットは4バルブですからどこも16個、シリンダーも水圧検査してそのOKを確認した上でボーリングが必須。

クランクもシリンダーも要仕立て直し状態から作業します。ケース側も腐食等が多いので同様。電装も……と、ベース車両にするためのレストア作業に手間がかなりかかるようになりました。ニンジャはいよいよ旧車、なんです。その旧車的な劣化はこれからも増える一方でしょう」

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RCMニンジャ・スタートエディションは、その劣化をクリアした状態。そうユーザーが明確に理解しているから、アップグレードが気兼ねなく行えるということだ。ベースと言うにはおこがましいが、RCMの魅力はそんな基本的なところをしっかり作り込む点にもあるということだ。

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メタリックグリーンで軽い印象を作る塗装は奥進によるものだ。カウルをマウントするためにステアリングヘッドパイプ前に付くフレーム側ボスはほぼ全部の車両で割れや朽ちがあり、他の部分も同様の劣化があるため、それを補修するところからフレームも再度起こし直される。

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カーボンモノコックボディのミラーはマジカルレーシング・NK-1ミラー・タイプ2ヘッド。メーターは分割式パネルをワンオフして右パネルにスタック製燃料計と同デジタル多機能(速度等表示)を置き、左に同水温/回転計をセット。左右に配すブレーキ/クラッチマスターには、ゲイルスピードを使う。

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シートは座り心地や操作性も向上するデイトナRCMコンセプトシート。バーハンドルとのポジションフィッティングも行われている。

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エンジンはオーバーホールして内部パーツにニンジャ・ファイナルエディション(A16)用の対策品を極力使い、外観もガンコート塗装によって新車以上の仕立てにしている。クランクは曲がり修正/ジャーナルラッピング/ダイナミックバランス、ピストンはヴォスナーφ[純正値:72.5→]74.5mmピストンによる958cc仕様(ストロークは55mm)。バルブガイド入れ替えやバルブシートカット加工等も施してある。

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キャブレターにはFCR-MJNφ39mmのブラックボディをチョイス、電気系はウオタニSP2に換装済み。

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排気系はナイトロレーシング・チタンエキゾースト ハーフポリッシュ+同グレネードチタンV-Ⅱサイレンサー ヒートポリッシュ仕様だ。

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フロントはオーリンズNew倒立フロントフォーク21 FF5210 E×Mパッケージ(ステムは同パッケージ用のスカルプチャーTYPE-1でオフセットは[純正値:40→37mmに変更])。フロントブレーキはキャリパーがブレンボGP4 RX、ディスクにはサンスターワークスエキスパンドφ320mmが使われる。

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スイングアームはスカルプチャーRCM専用ワイドスイングアームにスタビライザーを加える。リヤショックは忍者17インチホイール対応のオーリンズに換装。

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ブレンボCNC・ニッケルコート2ピストンキャリパー+サンスター・ワークスエキスパンドディスクのリヤブレーキを見ても分かるように、足まわりはほぼアップグレードメニューによって再構成される。前後ホイールはO・ZレーシングGASS RS-Aの3.50-17/5.50-17サイズを履く。

取材協力:ACサンクチュアリー(SANCTUARY本店)

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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