部分ひとつひとつの理由を知るからこその作り込み

他のリッタースーパースポーツに比べて、ストリートでの使いやすさという点の評価が高い、スズキGSX-R1000シリーズ。スズキらしい、奇をてらわないオーソドックスな構成と内容はどの年代にも共通していて、カスタム化でさらに良いところが伸ばせるのも魅力だ。

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そしてこの車両はK8(2008年型)ベースで、ブライトロジックによる手が入っている。倒立フロントフォークとリヤショックはオーリンズ、ホイールはMAGTAN JB3。またブレーキまわりはブレンボと、同店でも使用率が高いと同時に、性能面でも確かなものに換装。外装も同様にクレバーウルフ製を使っている。

ノーマルでさえ性能十分と思うスーパースポーツにこうしたパーツ群を使う、また場合によってはエンジンを再組み立てして、より良く回り、かつレスポンスも寿命も高める。そのように手を入れる理由は何だろうか。

「元の状態よりも確実に速くて良くなって、所有感も高まるということですよね」と同店・竹中さん。

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「速くなって、しっかり減速して、止まれる。それによく曲がる。それらの性能が確実に上がるんです。それは別にサーキットだけでなくても、ストリートやワインディング、自分がいつも走っているところでも分かります。そうした性能が上がるということは、同じ操作をしても、ライダーに余裕ができて、より楽になるということ。だから安全にもなるんですよ。
ただ、そんな世界に踏み込むには確かなものを使って、確かな組み込みをしていかないといけない。お金はかかることにはなりますけど、そうしないとその世界はなかなか覗けない。私たちはそのお手伝いをしているんだと思っていますよ」

どのバイクでやってもそうなのだが、元々の素性のいいGSX-Rに手を入れ、その上で自分に合わせていけば、もっと楽しみは開ける。このK8もそう作り込まれているのだ。

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Detailed Description 詳細説明

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アッパーカウルとアンダーカウルはクレバーウルフによるFRP製の「'07~'08 GSX-R1000ストリートフルカウル」で、軽く精度も高いという。

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ヘッドライトはクレバーウルフ製カウル用のPIAA製H4を装着。左右ダクト上に横1列穴開け加工を施し、裏側にウインカーをビルトインする。

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マジカルレーシング製ミラーもカウルステー側にマウント。肉抜き軽量化されたトップブリッジは、GSX-R1000K7~L0用のブライトロジックオリジナル製品だ。

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シートはスプリームシートでテールカウル/リヤウインカーは純正パーツ、燃料タンクはビーター製アルミとした上で純正カラーでまとめてある。

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ヨシムラ製ラジエーターコアガードを追加したエンジンの本体およびアルミツインスパーフレームはノーマルで、オートシフター(ダイノジェット製)も追加する。竹中さんはK5~K8・GSX-R1000のコンパクトさや乗りやすさ等の素性を高く評価していて、こうした車両も多く製作した実績もある。

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バックステップはアルミ削り出しで、市販品の中ではしっかりバーを踏めるとして同店では選択率の高いアグラス。クラッチは油圧駆動化済み。

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カーボンエンドを持った排気系はヨシムラR-11。リヤフェンダーもカーボン製に換装、軽量化されていることがこのカットからも分かる。

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フロントフォークはオーリンズ倒立に換装。フロントブレーキはラジアルビレット4ピストンキャリパー/ディスクともブレンボの組み合わせだ。

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前後ホイールはノーマルに同じ3.50-17/6.00-17サイズながらマグネシウム鍛造のMAGTAN JB3に換装し、この車両ではリムストライプも追加している。リヤキャリパーもラジアルマウントのブレンボ2ピストン、マスターシリンダーもブレンボレーシングを使用する。

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リヤショックはオーリンズTTX。スイングアームはK8のノーマルでスタンドフックはスプールタイプと耐久タイプの双方を装着してある。

取材協力:ブライトロジック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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